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石膏ボードのカビ問題を放置すると危険!効果的なカビ取り方法と予防策を徹底解説

著者穂苅 英樹

石膏ボードの内装材にカビが発生することは少なくありません。例えば、「壁紙にカビが生えて、その下の石膏ボードにまで広がっていた」や「天井のジプトーンにカビが発生して困っている」といった相談をよく耳にします。

カビを放置すると、見た目だけでなく、健康や建材への悪影響も懸念されます。そのため、カビを見つけたらすぐに対策を取ることが重要です。

この記事では、石膏ボードのカビを安全に除去する方法から、再発防止の秘訣まで詳しく解説します。初期対応、自力での除去、専門業者の活用、そして日常の予防策について、順を追って紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること
  • 石膏ボードのカビを放置するリスク
  • 石膏ボードにカビが発生した場合の対処方法
  • 石膏ボードのカビ対策

1.なぜ石膏ボードにカビが発生するのか

建物の壁や天井に使用されている石膏ボードですが、カビに悩まされている方はたくさんいます。
では、どうして石膏ボードにカビが発生してしまうのでしょうか。

それには石膏ボードの特性や、カビの発生条件が大きく関わってきます。

 

1-1. 石膏ボードとは

石膏ボードは、内装仕上げ材として広く使われている建材です。
石膏を主成分として、紙や繊維で補強されている構造になっています。

そして、石膏ボードの特性は以下の通りです。

 

軽量で加工しやすい

石膏ボードは非常に軽量で、扱いやすいため、施工が速く、工期の短縮が可能です。
また、ノコギリやカッターで簡単にカットでき、必要な形やサイズに調整することができます。
この加工のしやすさが、カスタマイズ可能な内装デザインを実現します。

防音性や防火性の高さ

石膏ボードは防音性能に優れており、隣接する部屋間の音の伝わりを減少させます。
また、石膏自体が熱に対して非常に耐性があり、火災時に炎や熱の広がりを遅らせる役割を果たします。
これにより、建物の安全性を向上させることができます。

安価で汎用性が高い

石膏ボードはコストパフォーマンスに優れており、広範囲にわたる用途で利用されています。
その低コストでありながら、高い機能性を持つため、住宅から商業施設、公共の建物まで幅広く適用されます。

多孔質の性質による湿気への弱さ

石膏ボードの最大の欠点は、多孔質のために湿気を吸収しやすいことです。
これがカビの成長を促す原因となることがあります。
高湿度が予想される場所では防湿性の高い素材を選ぶか、適切な防湿処理を施すことが重要です。

 

1-2.カビとはどんな微生物?発生条件は?

続いて、カビについて詳しく解説します。
カビは微生物の一種で、自然界に広く分布しており、さまざまな環境で生育することができます。

カビの胞子は空気中に存在し、見えないほど小さいため、気付かないうちに私たちの生活空間に侵入しています。
このカビの胞子が生育しやすい場所に付着し、繁殖することで、私たちが普段目にしているカビに成長します。

ではカビが生育しやすい場所とはどのような環境なのでしょうか。
一般的にカビは以下の4つの条件が揃っている場所に発生しやすいと言われています。

湿度

カビは通常、相対湿度が60%以上の環境で活発に成長します。
石膏ボードが湿気を吸収することで、その表面や内部で湿度がこのレベルに達すると、カビが繁殖しやすくなります。

温度

カビの成長に最適な温度は20℃~30℃の範囲です。
この温度範囲は一般的な屋内環境と一致するため、石膏ボードが使用される家庭やオフィス内でカビが発生しやすくなります。

栄養源

石膏ボードの表面を覆っている紙や壁内部に蓄積されるホコリなどの有機物がカビの栄養源となります。
これらの素材が湿った状態で存在すると、カビはさらに成長を促進されます。

酸素

人間と同じでカビも酸素がある場所で生きることができます。

 

1-3.湿気を吸収しやすい石膏ボードはカビが発生しやすい

ここまででお伝えした通り、石膏ボードは多孔質のために湿気を吸収しやすい性質があり、カビは湿気がある場所を好む性質があります。

そのため、湿度が高い環境に石膏ボードが使用されていると、空気中の湿気を石膏ボードが吸い取ってしまい、カビが発生しやすくなります。

もし石膏ボードでカビが発生すると、そこからカビが拡散されて、構造的な損傷や健康被害の発生などあらゆる問題が発生するかもしれません。

このような理由から、石膏ボードのカビに悩まされる方はたくさんいるのです。

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2.石膏ボードのカビを放置するリスク

個人でカビ取りできる限界レベル

壁紙や塗装の下の石膏ボードに発生した場合、カビの発生に気付くのに遅れることがあります。
また、カビに気付いていても「カビが酷くなったら業者に頼めばいい」と思って、しばらく放置してしまう方もいらっしゃいます。

もし石膏ボードにカビが発生してから時間が経過した場合、どのようなリスクがあるのでしょうか。

 

2-1.構造への長期的な損傷

石膏ボードは吸湿性が高く、湿気を含むと膨張しやすい性質があります。
このため、カビが繁殖すると、ボード自体が水分を保持し続け、徐々にその強度が弱まります。

長期にわたって放置されたカビは、壁や天井の内部構造に深刻なダメージを与え、最終的には修理が困難または不可能になる場合があります。
これにより、大規模なリフォームが必要となり、修理費用も高額になる可能性が高いのです。

 

2-2.健康被害の発生

石膏ボードのカビは、その胞子を空気中に放出し、これが屋内の空気を悪化させる主要な原因となります。

人々がこれらの胞子を吸入すると、アレルギーや喘息などの呼吸器系疾患を引き起こすことがあります。
特に小さな子供、高齢者、免疫力が低下している人々にとって、これらの健康リスクはより深刻です。

カビの露出が長期間にわたると、慢性的な健康問題に発展する可能性もあるため、カビ発生時は迅速な対応が求められます。

 

2-3.不快なニオイの発生

カビは特有の強いニオイを発生させます。

このニオイは、カビが発生している箇所だけでなく、家全体に広がることがあります。
これは日常生活において非常に不快なものであり、居住空間の快適さを著しく損なう要因となります。

また、ニオイが染み付いた家具やカーテンなども、完全には清掃が難しいことが多いです。
そのため、カビのニオイは見た目の問題だけでなく、生活の質を低下させる深刻な問題となるのです。

■関連記事■カビの臭いに困っている方必見!しつこいカビ臭を消す3つの方法

 

2-4.美観の低下

カビは石膏ボードだけでなく、その表面を覆う壁紙や塗装にも影響を与えます。
カビが生じると、壁紙が剥がれたり、塗装が膨れたりすることがあります。

また、カビのシミは非常に目立ち、これが室内の美観を著しく損ないます。
美観の低下は不動産の価値を下げることにも繋がり、売却や賃貸を考えている場合には大きな問題となるでしょう。

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3.石膏ボードのカビを自力で除去する方法

2.石膏ボードのカビを放置するリスクでお伝えした通り、カビの発生は様々なリスクがあるため、カビを見つけたら早急に対処する必要があります。

ただし、壁紙や塗装の下の石膏ボードにカビが発生している場合は、それらを剥がさなければカビを除去することができないため、業者に依頼しなければ対処は難しいでしょう。

また、カビが発生したのが天井などの高所だった場合は、カビ取り剤が体に垂れてきたり、脚立から落下したりする恐れがあり、危険を伴います。
そのため、自力で除去は難しいと感じたら無理に作業はせずにカビ取り業者に任せるのが賢明です。

業者に依頼する際の注意点などは、4.壁紙や塗装の下に発生したカビは業者に除去してもらうで解説するので参考にしてみてください。

では、自力で対処する場合のカビ取り方法を紹介します。

 

3-1.事前準備

今回は弊社が開発したカビ取りマイスターキットを使用した方法を紹介します。

カビ取りマイスターキットはカビ取り業者が使用している液剤を誰でも使用できるように改良した製品なので、自宅でプロレベルのカビ取りをすることができます。

また市販の塩素系カビ取り剤とは違って危険な成分は含まれていない為、壁や天井のカビ取りでも安心してご使用いただけます。

 

用意するもの


  • カビ取りマイスターキット一式(除カビ剤、防カビ剤、ハケ、カップ)
  • スプレーボトル
  • 雑巾
  • マスク
  • ゴム手袋
  • ゴーグル
  • 長袖の服(色落ちしても問題ないもの)

万が一液剤が飛び散っても問題ないようにゴーグルやマスク、ゴム手袋、長袖の服を用意してください。

 

注意事項

  • 換気しながら作業を行う
  • 他の液剤と混合しない
  • 目立たないところで試してから作業を行う
  • 鉄部に除カビ剤が付着したら拭き取る

カビ取り作業中は換気を行い、他の液剤を混合するようなことはしないでください。
また除カビ剤には漂白効果があるため、目立たないところで試して問題がなければ全体に塗布するようにしましょう。
鉄部に除カビ剤が付着すると錆びる可能性があるので、付着した場合はしっかりと水拭きしてください。

 

3-2.カビ取り手順

①雑巾で埃などを除去する

カビ取りする箇所が埃などで汚れているようなら、カビ取り前に硬く絞った雑巾で汚れを取り除いた後、乾燥させてください。

②ハケで除カビ剤を塗布してしばらく放置する

付属のカップに除カビ剤を入れて、ハケを使って除カビ剤を塗布していきます。
ハケは下から上に向かって動かすようにしましょう。
液剤が垂れてしまったら、跡が残らないように雑巾で拭いてください。
除カビ剤が浸透するまで10~30分ほど放置します。

③雑巾で除カビ剤を拭き取る

雑巾で除カビ剤を拭き取って、しばらく乾燥させてください。

④防カビ剤を吹きかけて自然乾燥させる

空のスプレーボトルに防カビ剤を注ぎ入れて、カビ取りした箇所に防カビ剤を吹きかけてください。
そしてしっかりと乾燥させて終了です。

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4.壁紙や塗装の下に発生したカビは業者に除去してもらう

壁紙や塗装面にカビが発生し、その下の石膏ボードにもカビが広がっているということもあります。

その場合は壁紙や塗装を剥がしてからカビ取りを行い、再度壁紙を貼ったり、塗装したりする必要があるため、業者に依頼してリフォームしてもらわなければいけません。

しかし、ここで注意しなければいけないことがあります。
それは、業者選びです。

もしカビの知識のないリフォーム業者に依頼すると、すぐにカビが再発してしまうかもしれません。

 

4-1.誤った施工によってカビが再発した事例

お客様が以前、他のリフォーム業者に依頼した際の誤った施工により、カビが繰り返し再発してしまう事態が発生しました。

このお客様は塗装面にカビが発生しており、何度もカビ取りを繰り返していましたが、解決には至りませんでした。
弊社が依頼を受け、カビ取りと防カビ処理を行いましたが、わずか2ヶ月で再びカビが発生しました。

この問題を根本から解決するため、お客様の了承を得て塗装を剥がして調査したところ、石膏ボードの下にも広範囲にカビが広がっているのが確認されました。

さらに、カビの上から何度も塗装が繰り返されており、以前の業者がカビ取りを行わずに塗装を重ねていたことが明らかになりました。

これは、カビの根本的な除去を怠り、表面的な対処だけを繰り返していたため、問題が深刻化していたのです。

カビは表面的な処置だけでは根絶が難しく、根本からの除去が不可欠です。
そのためには、カビの発生原因を正確に特定し、適切な方法で対応する専門知識が必要です。

このような事態を避けるためにも、カビ問題に対する豊富な知識と実績を持つ信頼できる専門業者に依頼することが極めて重要です。

■関連記事■塗装しても直ぐカビが生えるのは塗装の下にカビがいるから!?正しいカビ対策法

 

4-2.信頼できるカビ取り業者の選び方

カビ取り作業は専門的な知識と技術を要するため、適切な業者を選ぶことが非常に重要です。

以下で、信頼できるカビ取り業者を選ぶ際に考慮すべきポイントを挙げます。
それらのポイントを踏まえた上で、複数の業者を比較検討し、最も適切なカビ取り業者を選ぶようにしましょう。

 

資格と経験

カビ除去に関する資格や認定を持っている業者を選びましょう。
長年の経験がある業者は、様々な状況でのカビ取りに対応した実績があります。

口コミと評判

以前にサービスを利用した顧客のレビューや評価をチェックしてください。
特に地元のコミュニティでの評判は、業者選びの重要な手がかりとなります。

明朗会計

サービスの見積もりが明確で、隠れた費用がないか確認しましょう。
信頼できる業者は、作業内容とそれに伴う費用を事前に詳しく説明します。

アフターサービスと保証

カビ取り後のフォローアップや保証が提供されているかどうかも確認が必要です。
再発防止策を含む総合的なサービスを提供する業者は、長期的な解決を望む顧客に適しています。

相談しやすさ

カビの問題について気軽に相談できるカスタマーサービスを持つ業者を選ぶことが大切です。
初回の相談から対応が迅速で丁寧な業者は、作業の信頼性も高い傾向があります。

 

4-3.カビ取り施工5000件以上のハーツクリーンがおススメ

どこのカビ取り業者に依頼すればいいか分からずに迷っているということであれば、是非一度ハーツクリーンにご相談ください。

弊社はこれまでに10000件以上のカビの調査と5000件以上の施工実績があり、病院や官公庁、上場企業など高い技術が求められる現場での実績も豊富です。

さらに、海外の国立大学と提携してカビ取り剤を自社開発し、液剤の独自性と施工方法が認められ世界初のカビ対策工法として特許取得もしました。
また、防カビ対策にも力を入れており、カビの再発率を3年間で5%以下に抑え、業界最高レベルの品質を提供しています。

相談は無料ですので、まずは一度お問合せください。
弊社のスタッフが誠心誠意をもって対応し、最適な提案をさせていただきます。

 

 

5.すぐにできる!石膏ボードの6つのカビ対策

ここまで石膏ボードにカビが発生した場合の対処方法について解説しましたが、何よりも大事なのはカビを発生させないことです。

そのため、ここでは今すぐにできるカビ対策を紹介します。
このカビ対策は石膏ボードに限らず、部屋全般のカビ対策に役立つので、是非実践してみてください。

 

5-1.こまめに換気する

定期的な換気はカビ対策に非常に効果的です。
特に湿気が多いキッチンやバスルーム、洗濯室などのエリアでは、窓を開けたり換気扇を使用したりして、湿った空気を外に逃がすことが重要です。

換気により室内の湿度が下がり、カビの生育に必要な環境が減少します。
冬場でも1日に数回、短時間でもいいので窓を開けるようにしましょう。
これにより、カビの繁殖を抑制し、健康的な室内環境を維持することが可能です。

 

5-2.部屋を除湿する

湿度が高くなりがちな季節や地域において、除湿はカビ予防の鍵となります。

除湿機の使用やエアコンの除湿機能を活用して、室内の湿度をコントロールしましょう。
理想的な室内湿度は60%以下です。
湿度がこのレベルを超えないようにすることで、カビの成長を効果的に防ぐことができます。

除湿機は特に閉め切りがちな寝室やリビングエリアに置くと良いでしょう。

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くらしのマーケット

 

5-3.湿度を上昇させることはやらない

室内での部屋干しや加湿器の使用は、湿度を意図的に上げる行為なので、できるだけ避けるようにしましょう。

もしどうしても部屋干ししなければいけないという時は、同時に部屋を除湿しながら行うようにしてください。
また、冬場など乾燥する時に加湿器を使用する場合は、湿度が上がりすぎないようにしたり、壁の近くで使用しないようにするなど注意しましょう。

 

5-4.家具の配置に気を付ける

家具は壁から少し離して配置し、空気の流れを確保することが大切です。

例えば大型の家具や家電の後ろは湿気がこもりやすく、カビが発生しやすい隠れたスポットになりがちです。
定期的に家具を動かしてその裏側や周辺を掃除し、空気が自由に流れるようにしましょう。

 

5-5.結露を防ぐ

結露はカビの成長に直接的な原因となります。
特に冬場、暖かい室内空気が冷たい窓や外壁に触れることで水滴が形成され、これがカビの繁殖地となることがあります。

結露を防ぐためには、断熱改善が効果的です。
例えば、二重窓の設置や断熱フィルムの利用が挙げられます。
また、窓の周りに遮熱カーテンを使用することで、室内の暖かい空気が直接窓ガラスに触れることを防ぎ、結露を減少させることができます。

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出典:amazon

 

5-6.こまめに掃除する

カビの予防には清潔な環境を維持することが不可欠です。

定期的な掃除は、カビの胞子やその他のアレルゲンが蓄積するのを防ぎます。
壁や天井、床の隅など、カビが発生しやすい場所を中心に、湿った布を使用して拭き取ることが効果的です。

また、空気中のほこりや小さな粒子を取り除くために、HEPAフィルター付きの掃除機を使用することも有効です。
これにより、カビが栄養とすることができる微小な有機物質を減らし、カビの成長を抑えることができます。

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6.リフォーム検討中の方必見!石膏ボードのカビを防ぐ方法

もし近いうちにリフォームをする場合や、新築で家を建てる場合は、その段階でカビ予防することでさらにカビを抑制できます。

 

6-1.防カビ性能の石膏ボードにする

リフォームや新築時には、防カビ処理が施された石膏ボードの使用を検討しましょう。
これらの石膏ボードは、カビの成長を抑制する特殊な成分が加えられています。

市場には様々な防カビ性能を持つ石膏ボードがあり、特に湿度が高い地域やバスルーム、キッチンなどの湿気が多くなる場所に最適です。
これにより、建材自体がカビの発生を助長しないため、より清潔で健康的な住環境を維持できます。

 

6-2.窓や壁の断熱性を上げる

建物の断熱性を向上させることは、カビ予防にも効果的です。

適切な断熱材の使用や断熱性能の高い窓の設置は、室内の温度差を減少させ、結露の発生を抑えることができます。
結露はカビの主要な成長源ですので、これを防ぐことによりカビのリスクを大幅に下げることが可能です。

また、断熱材は夏場の高温多湿を避け、冬場の乾燥した寒さから室内を保護することができるため、快適な生活環境にするためにもおススメです。

 

6-3.防カビ塗料を使用する

リフォームや新築時の内装作業では、防カビ性の塗料を選ぶことが望ましいです。
この種の塗料は、カビの成長を抑制する抗菌・抗カビ成分を含んでいます。

特に湿気の多い部屋や、通気性が低い場所に適用することで、壁面のカビを予防できます。
塗料の選択は、その耐久性や環境への影響も考慮して選ぶと良いでしょう。

 

6-4.防カビコーティングをする

特殊な防カビコーティング剤を壁や天井に施すことで、カビの発生を抑えることができます。
このコーティング剤は、表面に保護層を形成し、カビ胞子が定着しにくくなります。

弊社の防カビコーティングは、ホルムアルデヒド等を分解する効果や抗ウイルスの効果もあるため、シックハウス症候群の予防にもなります。
そのため、入居する前に防カビコーティングを行っておくことで、快適に生活することができるようになるでしょう。

また、防カビをコーティングは既存の住宅でも効果があるため、カビが発生しやすくて困っているということであれば、是非行ってみてください。

 

7.まとめ

今回は石膏ボードにカビが発生した際のリスクや対処方法、カビ対策方法を解説しました。

カビの問題は見た目の不快感だけでなく、構造的なダメージや健康への影響ももたらします。
特に石膏ボードは、その多孔性により湿気を保持しやすく、カビの発生にとって理想的な環境を提供してしまうため、注意が必要です。

カビが発生してしまった場合には、すぐにカビ取りを行ってください。
自力での除去が難しければ、カビ取り業者に相談するようにしましょう。

 

そしてカビ対策において最も大事なのが予防です。

カビは多くの場合、環境の小さな変化から始まります。
そのため、日常の生活習慣を見直し、カビ発生のリスクを把握することが、快適で健康的な生活空間を維持する上で非常に重要です。

この記事によって、皆さまのカビの悩みが解決することを願っております。

著者情報
穂苅 英樹

東証プライム上場の総合建設会社にて、再開発施設やマンションの開発に従事。また、独立系デベロッパーの管理部門でプロパティマネジメントに携わる。2014年にはハーツリッチ株式会社を設立し、2020年からは日本建築防黴協会の専務理事に就任。これまでに、相談や調査を含め累計5000件を超える現場でカビ問題を解決。

保有資格
  • 二級建築士
  • 一級建築管理技士
  • マンション管理士
メディア出演
  • 雑誌:戦略経営者 家主と地主
  • テレビ:日本テレビ ZIP!・TBSテレビ ひるおび
  • WEB:ウェザーニュース
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