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老舗布団屋さんに聞いた布団の正しいカビ取りを徹底解説

著者穂苅 英樹

布団は私たちの生活に欠かせないアイテムですが、湿気や汚れによりカビが生えてしまうことがあります。
布団は簡単に洗うことができないため、カビが生えてしまった時は一大事です。

もしそうなってしまった時の対処方法は、以下の3つになるでしょう。

  • 自力でカビ取りをする
  • 専門業者にカビ取りを依頼する
  • 新しいものに買い替える

買い替えではなく、カビ取りを行う場合、布団の種類によって対処方法が変わってきます。
もし間違ったカビ取りを行ってしまうと、ふかふかだった布団がペラペラになったり、サイズが縮んで戻らなくなったりする恐れがあります。
そうならないようにするためにも、布団のカビ取りの正しい知識を身に付けましょう。

この記事では布団に発生したカビの除去方法やカビを予防するための対策について解説します。
布団のカビにお困りの方は、是非この記事を参考にしてください。

この記事でわかること
  • 布団にカビが生える原因
  • 布団の種類別のカビの対処方法
  • 布団のカビを防ぐための対策

1.なぜ布団にカビが生えるのか

まず、カビが発生する場所には以下の4つの条件が揃っているものです。

この中でも特にカビの繁殖に大きな影響を与えるのが、水分・湿度です。

日本人は平均7時間程度の睡眠をとります。
そしてその間にコップ1~2杯の汗をかくといわれています。

この寝汗は約70%が敷布団、約30%が掛布団に吸収されているため、布団の湿度は上がりやすくなってしまうのです。

他にも人肌によって布団は暖かくなりやすいですし、皮脂やフケ、埃なども付着してこれがカビの栄養源になるため、さらにカビの繁殖に適した環境になります。
要するに布団は、カビにとって最高に居心地が良い場所ということです。

また、布団に発生しやすいのは白カビ青カビであることが多いのですが、これらのカビは比較的湿度が低くても発生するカビです。
さらに根が浅いため、拡散しやすいという特徴があります。

もし布団にカビが発生したまま押入れで保管していると、他の寝具や衣類などにも広がる恐れがあります。
そうならないようにするためにも、布団に生えたカビは早急に除去するようにしましょう。

 

2.カビが生えた布団を使い続けると体にどんな影響があるのか

カビはただの汚れとは異なります。
そのため、布団にカビが生えたまま使い続けると様々な悪影響があります。

まずカビは時間経過とともに繁殖するため、最初はわずかなカビであっても、条件が揃うとあっという間に広がって、布団だけでなくベッドや床などにも拡散する恐れがあります。
もしそうなってしまうと布団やベッドを買い替えることになったり、高額なカビ取り費用が発生するかもしれません。

そしてなによりも問題なのが健康被害の発生です。

カビの生えた布団で寝るという事は、睡眠中にカビの胞子を吸い続けることになります。
それによって以下のような健康被害が発生する恐れがあります。

アレルギー症状
カビの胞子や微細なカビの断片が空気中に広がり、それを吸い込むことでアレルギー症状が悪化する可能性があります。
具体的には、くしゃみ、鼻水、咳、目のかゆみなどの症状が現れます。

 

呼吸器の問題
カビに曝露することで呼吸器の状態が悪化することがあります。
カビの微細な粒子が気道に入り、呼吸困難や慢性的な気管支炎、喘息などの問題を引き起こす可能性があります​​​​。

 

免疫系への影響
長期間カビにさらされると、免疫系への負担が増え、免疫機能が低下することがあります。
その結果、感染症に対する耐性が低下し、病気を発症するリスクが高まります​​。

 

シックハウス症候群
カビが原因でシックハウス症候群(シックビル症候群)を引き起こすことがあります。
この症候群は、室内空気汚染によって引き起こされる健康障害で、頭痛、めまい、吐き気、倦怠感などの症状が現れることがあります​​​​。

 

肺炎
カビによって肺炎が発症することもあります。
特に過敏性肺炎はカビが原因で発症することがあり、一度発症すると治りにくい病気です​​。

 

このように、カビによって発生する健康被害はたくさんあります。

布団や家具は買い替えることができますし、家も引っ越すという選択肢はあります。
しかし人間の体は、病気になっても取り替えることができません。
一生その病気と付き合うことになったり、最悪の場合病気で命を落とすこともあります。

カビは私たちの健康を脅かす恐れがある怖いものだと理解し、正しい対処を心がけましょう。

 

3.自宅でできる!布団・シーツのカビ取り方法

続いて、布団やシーツ、カバーなどにカビが発生した場合の除去方法を紹介します。

ですが、布団は丸洗いできないものも多く、できるなら自力で行うのではなく、クリーニング業者などのプロに任せるのが良いでしょう。
自力でのカビ取りでカビを完全に除去しきれなかった場合、健康への悪影響やカビの再発が懸念されます。

そのため、ここで紹介する布団のカビ取り方法は、カビが軽度の場合や、クリーニングに出すまでの応急処置程度で考えた方がいいでしょう。

 

3-1.布団のカビ取り方法

自宅で布団のカビ取りを行う場合は、重曹エタノールを使用してカビ取りしましょう。

 

用意するもの


  • 重曹
  • スプレーボトル
  • スプレータイプのエタノール(70~80%濃度のもの)
  • キッチンペーパー
  • マスク
  • ゴム手袋

 

激落ちくんの重曹

出典:amazon

ドーバー パストリーゼ77

出典:ドーバー酒造株式会社

 

<カビ取りの手順>

①重曹水を作る

スプレーボトルに水100ccと重曹を小さじ1杯入れて重曹水を作ります。

 

②重曹水を吹きかけてペーパーで拭き取る

布団に重曹水を吹きかけて5分ほど放置します。
そして浮いてきたカビをキッチンペーパーで掴むように拭き取ってください。

 

③消毒用エタノールを拭きかける

消毒用エタノールを吹きかけてカビを除菌します。

 

④布団を天日干しする

最後に布団を外に干して、天日干しします。
消毒用エタノールが完全に乾いたのを確認してから取り込むようにしましょう。

 

3-2.シーツ・布団カバーのカビ取り方法

布団にカビが発生すると、同時にシーツや布団カバーにもカビが発生することがほとんどです。
そのため、シーツやカバーのカビ取りもあわせて紹介します。

これらのカビ取りには、酸素系漂白剤を使用しましょう。

 

用意するもの


  • 酸素系漂白剤
  • お湯(40~60℃)
  • 桶(洗面台でも可)
  • 歯ブラシ
  • マスク
  • ゴム手袋
グラフィコ オキシクリーン

出典: amazon

 

<カビ取りの手順>

①お湯と酸素系漂白剤を入れる

桶や洗面台に40~60℃のお湯を入れて、酸素系漂白剤を溶かし入れます。

 

②シーツを入れてしばらく漬けおきする

桶や洗面台にシーツを入れて1時間程漬けおきします。

 

③落ちていない汚れを歯ブラシで取り除く

落ちていない汚れがあったら、歯ブラシで擦って取り除いてください。

 

④洗濯してから天日干しする

通常通り洗濯を行い、そのあと天日干ししてください。
完全に乾かすようにしましょう。

 

4.種類別!布団をまるごと綺麗にする方法

3.自宅でできる!布団・シーツのカビ取り方法で紹介した布団のカビ取り方法は一部分に発生したカビの除去方法なので、カビの範囲が広い場合はそれだけでは取り除けないことがあります。
そしていっそのこと布団を丸洗いしたいと考える方も多いでしょう。

布団は素材によっては洗濯機やコインランドリーで洗濯することができますが、そうでないものがとても多いです。

まず、布団は大きく分けて以下の4つの種類があります。

洋服の素材によって洗濯方法が変わるのと同じで、布団も種類によって洗い方が変わってきます。
使っている布団の種類がわからないということでしたら、布団の品質表示に記載されている詰めものを確認しましょう。

 

4-1.綿布団

綿布団の歴史は長く、1200年以上前から日本人に愛され続けてきました。

そして、綿布団は以下の2つの分けられます。

  • 綿100%布団
  • 混綿布団

混綿とは綿と化繊(ポリエステルなど)が混ざった物です。
混綿の方が綿100%よりも安価に購入できるため、最近では混綿を使用している家庭の方が多いでしょう。

綿は吸湿性と保湿性に優れており、冬でも暖かいというメリットがあります。
ただし、水分を吸収すると重くなり、その水分を放出できないとカビが生えやすくなります。

また、綿布団は自宅で洗濯することができません
理由は洗濯することで綿の油分が抜けて脱脂綿状態になってしまうからです。
脱脂綿のようになると硬くて平べったくなり、本来の綿布団の良さが失われてしまいます。

クリーニングも店舗によって丸洗いに対応しているかどうかが異なるため、事前に確認することをおススメします。

そして、綿布団の最大のメリットは打ち直しができることです。
打ち直しをすると新品のように蘇らせることができます。
綿100%も混綿もどちらも打ち直しできるので、検討される場合は布団店に尋ねてみてください。

 

4-2.羊毛布団

羊毛布団は中綿に羊の毛を使用している布団で、一般的にはウールと呼ばれます。
綿布団と同じように羊毛布団も2つに分けられます。

  • 羊毛100%布団
  • 羊毛混布団

羊毛混布団とは羊毛と化繊綿との混合布団のことを指します。

羊毛布団も綿布団と同じように自宅での洗濯は不可です。
羊毛は繊維がウロコ状になっており、水洗いすると湿気を含んでウロコに隙間が空き、摩擦が加わると繊維同士が絡み合って縮んでしまいます。
羊毛布団をクリーニングに出す場合も、事前に丸洗い可能か確認してからの方が安心でしょう。

また、羊毛布団も打ち直しをして新品のように蘇らせることが可能です。その際は布団店に依頼してみてください。

 

4-3.羽布団

羽布団は鳥の羽を使用した布団を指します。
使用されている鳥は「ガチョウ(グース)」と「アヒル(ダック)」がほとんどです。

羽布団は以下の2種類があります。

  • 羽毛布団
  • 羽根布団

羽毛布団の詰め物に使われているのは、ダウンと呼ばれる羽毛です。
このダウンが50%以上使用されているものを羽毛布団と分類します。
ダウンは寒い時に広がり、暑い時に縮む性質があるため、軽くて高い保湿効果があります。

羽根布団の詰め物に使われているのは、フェザーと呼ばれる羽軸の付いたものです。
フェザーが50%以上使用されているものが羽根布団です。
羽毛布団と比べて通気性は優れていますが、保湿性で劣ります。

羽毛布団や羽根布団は製品によっては洗濯やクリーニングが可能なものも多いです。
まずは、布団の製品タグを確認してみてください。

また、キルティング加工がされていないものだと中綿が偏ってしまうことがあるので、その場合は自宅での洗濯は控えた方がいいでしょう。
劣化などにより生地に痛みがある時も、羽が飛び出す可能性があるため洗濯やクリーニングができないことがあります。

そして羽毛布団や羽根布団も布団店で打ち直すことができます。
使用している羽毛をそのまま活かしつつ減った分の羽毛を足してくれるので、新品のように蘇るでしょう。
もし生地が傷んでいて羽根が飛び出しているようでしたら、布団カバーは外さずに持っていくようにしてください。

 

4-4.化繊布団

化繊布団は中綿に化繊綿を50%以上使用した布団のことを言います。
特に多く出回っているのがポリエステルです。

化繊布団は洗濯やクリーニングが可能なものが多いですが、一部自宅での洗濯が対応していないものもあるので、必ず製品タグを確認してください。
また、キルティング加工がされていないものや中綿が偏りやすいものは、自宅での洗濯を控えた方が良いです。

化繊布団は他の布団と比べて吸湿性が低いため、就寝中にかいた汗を敷布団が吸いきれず、そのまま床にまで到達してしまうことがあります。
もし万年床にしていたりすると、布団と床の間に湿気が溜まり、カビの発生リスクが非常に高くなります。

カビの発生を避けるためにも、こまめにシーツ洗い、布団を干すようにしてください。

 

5.自力でカビ取りできない時はプロに任せる

自力で布団のカビ取りが難しい場合は、買い替えるか、プロに任せるかのどちらかになるでしょう。

ただし、業者に布団のカビ取りを依頼すると、費用が高いことが多いです。
そのため、安価な布団なら買い替えるというのも1つの手段です。

もし高価な布団や、思い入れのある大事な布団で、何としてでもカビを除去したいということであれば、信頼できるプロに任せるようにしましょう。

 

5-1.布団専門店に依頼する

まず1つ目は、布団専門店に依頼するという方法です。

例えば、綿布団や羊毛布団の打ち直しサービスは、布団を新品同様に蘇らせるのに効果的です。
滅菌や防カビ加工などのオプションがあるところなら、カビが再発しにくい状態にすることができます。

布団専門店なら布団の知識が豊富なので、素材に応じた最適なメンテナンス方法を提案してもらえます。
それにより、大切な布団を長持ちさせることができるでしょう。

 

5-2.通常のクリーニング店に依頼する

近所のクリーニング店に持ち込んだり、宅配クリーニング業者を利用するという方法があります。

綿布団や羊毛布団を出す場合は、丸洗いできるか事前に確認した方がいいでしょう。
また、クリーニング店によっては布団のカビ取りを行っていないところもあります。
そのため、布団クリーニングを得意とする店舗を選び、カビ取りの実績があるかどうかを確認することが重要です。

クリーニング店によっては、防ダニ・防カビ加工を施してくれるサービスもありますので、利用することで再発防止効果を期待できます。

 

5-3.ガス滅菌を依頼する

ガス滅菌は、布団の中までしっかりとカビを除去する方法の一つです。

ハーツクリーンでは医療機器の滅菌処理にも使われるほど強力なエチレンオキサイドガスを使用したガス滅菌を行っております。
これにより、布団内部のカビや細菌を徹底的に殺菌することを可能にしています。

ハーツクリーンのガス滅菌は、段ボールに布団を入れて送ることでできるので、非常に簡単です。
布団だけでなく、衣類や小物なども滅菌することが可能です。

ただし行うのは滅菌処理だけなので、布団の生地に付着しているカビの汚れなどは落とすことができません。
そのため、カビを死滅させるだけでなく、生地も綺麗にしたいということであれば次に紹介するカビ取り専門のクリーニングを検討してみてください。

 

 

5-4.カビ取り専門のクリーニング業者に依頼する

徹底的にカビを除去したいなら、カビ取り専門クリーニングのハーツクリーニングがおススメです。

カビ取り業者のハーツクリーンが、老舗のクリーニング店と提携しているため、他のクリーニング業者が匙を投げてしまうような酷いカビでも除去できる可能性が高いです。

エチレンオキサイドガスでガス滅菌を行い、さらに熟練の職人の手で繊維に入り込んだカビの汚れを除去するため、見えないカビも見えるカビも取り除くことができます。

布団のカビにお困りでしたら、是非ハーツクリーニングをご利用ください。

 

6.布団のカビを防ぐための対策

布団のカビ取りが終わったらそれで終わりというわけではありません。
カビを再発させないためには、しっかりとカビ対策を行う必要があります。

以下のカビ対策はすぐにできることばかりなので、是非実践してみてください。

 

6-1.部屋の除湿や換気を行う

カビは湿気を好むため、部屋の湿度を適切に管理することが重要です。
湿度計を使用して室内の湿度をチェックし、60%以下に保つように心がけましょう。

エアコンの除湿機能や除湿機を使用することで、効果的に湿気を取り除くことができます。
また、定期的に窓を開けて換気を行い、空気の流れを良くすることも大切です。
特に梅雨時期や湿気の多い季節は、室内の湿度が上がりやすいので注意が必要です。

タニタ 温湿度計

出典:amazon

 

6-2.万年床をやめる

布団を敷きっぱなしにする万年床は、カビが生えやすい環境を作り出します。
睡眠中にかいた汗が布団に溜まり、湿度が高くなるため、カビの繁殖を助長するでしょう。

毎朝布団を畳むことを習慣にし、床やフローリングに敷きっぱなしにしないでください。
また、起床後すぐに畳まず、1時間程度放置して湿気を逃がしてから収納することが理想です。

もし毎日畳むことができないということであれば、以下のことを取り入れるのもおススメです。

 

6-2-1.ベッドにする

毎日布団を畳むのが面倒なら、ベッドを使用するのが手っ取り早い方法です。

ベッドはマットレスの下に空気層があり、通気性が確保されています。
そのため、敷きっぱなしにしていても床に直接敷くよりも湿気がこもりにくく、カビが生えにくくなります。

もちろんマットレスもカビが生えないわけではないので、たまに立てかけて日光に当てることが必要です。
部屋が狭くてベッドが置けない場合は、折りたたみベッドを使えば、簡単に収納できて手間がかかりません。

 

6-2-2.すのこを敷く

布団を敷いたままにする手間を少しでも減らしたい場合は、布団の下にすのこを敷く方法があります。

すのこを使用することで、布団と床の間に空気の通り道ができ、湿気がこもりにくくなります。
しかし、すのこを敷いても布団を敷きっぱなしにしているとカビが生える可能性があるため、時間がある時には布団を上げて通気を確保するようにしてください。

アイリスプラザ すのこマット

出典: amazon

 

6-3.布団をこまめに干す

布団を定期的に天日干しすることは、カビ防止に非常に効果的です。
太陽の光に含まれる紫外線は、カビやダニを殺菌する効果があります。

1週間に1回程度、天気の良い日に布団を外に干すよう心掛けましょう。
片面だけでなく、両面をしっかりと日に当てることが重要です。
夏は片面1時間ずつ、冬は片面2時間ずつを目安に干してください。

天気が悪い日や花粉が飛ぶ時期には、布団乾燥機を利用することで、湿気を取り除き、カビの発生を防ぐことができます。

アイリスオーヤマ 布団乾燥機

出典:amazon

 

6-4.布団カバーやシーツを定期的に洗濯する

布団カバーやシーツには汗や皮脂、フケなどが付着しやすく、これがカビの栄養源となります。
週に1回は洗濯し、清潔な状態を保つようにしましょう。

洗濯後はしっかりと乾燥させることが重要です。
乾燥が不十分だと逆に湿気を持ち込み、カビの原因になるので注意しましょう。

 

6-5.押入れを詰め込みすぎない

押入れに布団を収納する際には、詰め込みすぎないように注意が必要です。
押入れの中が隙間なく詰め込まれていると、空気の循環が悪くなり、湿気がこもりやすくなります。
整理整頓を行い、隙間を作るように心がけましょう。

また、押入れにすのこを敷くことも効果的です。
すのこを使用することで、布団と押入れの床との間に空気の通り道ができ、湿気がこもりにくくなります。
特に吸湿性のある桐やヒノキのすのこはおすすめです。
壁に立てかけて使用することで、布団と壁の間にも隙間ができ、さらに効果的に湿気を防ぐことができます。

ただし、すのこ自体にカビが発生することもあるので、定期的に乾燥させるようにしてください。

押入れ収納 桐すのこ

出典:楽天市場

 

6-6.押入れの除湿をする

押入れは湿気がこもりやすい場所なので、除湿が非常に大事です。

ホームセンターやドラッグストアで購入できる除湿剤を設置し、押入れ内の湿気を吸収させましょう。
除湿剤は湿気が溜まりやすい四隅や下部に配置すると効率的に湿気を吸い取ってくれます。
効果が無くなった除湿剤はすぐに処分し、新しいものと交換するようにしてください。

また、晴れた日には押入れを開け放ち、空気の入れ替えを行うことも重要です。

襖を片側一方だけ開けるよりも、中央に寄せて両側を開けて空気の流れを作ると、換気効果が高まります。
さらに、空気の循環が悪いと感じたら、押入れに向けて扇風機を回し、空気の流れを作ると良いでしょう。

addgood SUPER除湿でかでか

出典:amazon

Yoita コンパクト除湿機

出典:amazon

 

7.まとめ

今回は、布団にカビが発生した際の対処方法について詳しく解説しました。

カビは健康に悪影響を及ぼすため、早急に対策を講じることが重要です。
もしカビが発生して自力で除去するなら、重曹と消毒用エタノールで行いましょう。

ただしこちらの方法はカビが一部分に発生した場合のみ行えるものなので、できればプロに任せるのがいいでしょう。

ハーツクリーンのガス滅菌なら、エチレンオキサイドガスという強力なガスを使用しているため、カビの菌を徹底的に死滅させることが可能です。
また、ガス滅菌なら低温で処理できるため、熱や水に弱い布団でも中綿を傷めることがないので、安心してご利用いただけます。

もしカビを死滅させるだけでなく、生地の染みの除去もしたい場合はカビ取り専門のクリーニングをおススメします。
ハーツクリーンのガス滅菌に加えて、熟練の職人によるクリーニング技術で汚れを除去してもらうことが可能です。

大事な布団にカビが発生して困っている場合は、是非ハーツクリーニングをご検討ください。

そしてカビ取りが終わったら、今度はカビが再発しないように対策を行いましょう。

高価な布団は一生ものと言われて、生地を変えて、中身をリフォームすることで永く使うことができます。
日々のカビ対策と定期的な布団の打ち直しで、大切な布団と快適な睡眠を守り続けてください。

著者情報
穂苅 英樹

東証プライム上場の総合建設会社にて、再開発施設やマンションの開発に従事。また、独立系デベロッパーの管理部門でプロパティマネジメントに携わる。2014年にはハーツリッチ株式会社を設立し、2020年からは日本建築防黴協会の専務理事に就任。これまでに、相談や調査を含め累計5000件を超える現場でカビ問題を解決。

保有資格
  • 二級建築士
  • 一級建築管理技士
  • マンション管理士
メディア出演
  • 雑誌:戦略経営者 家主と地主
  • テレビ:日本テレビ ZIP!・TBSテレビ ひるおび
  • WEB:ウェザーニュース
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