コンクリートのカビの落とし方|プロが教える簡単3ステップ
「すぐに取れる汚れと思っていたらカビだった」
「コンクリートに生えてしまったカビは取れるの?」
コンクリートはカビが生えづらい素材ではありますが、カビが生える条件がそろうとコンクリートでもカビは生えてしまいます。
カビは根を深く張りながら広範囲に繁殖する性質があるうえに、人体への悪影響もある菌が飛散してしまうため、見つけたら早めに対処していくことがおすすめです。
コンクリートにカビが生えてしまったら以下2つの方法で対処していきましょう。
コンクリートにカビが生えてしまった場合の対処方法
1.コンクリート用カビ取り剤を使って自分でカビ取りをする
2.カビ取り業者に依頼する
カビ取りは自分で対処することも可能です。ただし、自分で対処する際は注意点をおさえながら進めることが大切です。
なぜなら、以下のような状況になる可能性もあるからです。
・高い頻度で何度もカビ取りしなければいけない
・コンクリートや塗装が傷んでしまって景観が悪くなる
・肌荒れや体調不良を起こしてしまう
そこで、今回は生えてしまったカビを正しく対処する方法と、予防策についてまとめました。
この記事で分かること
・自分で除去するか、業者へ依頼するか選ぶポイント
・自力でカビを取る手順
・カビ取りは早めの対処が必要な理由
・コンクリートのカビに有効な予防策
本記事を最後までお読みいただくことで、コンクリートの美しい景観を取り戻す最適な方法が分かるはずです。
コンクリートに生えてしまったカビにお困りの方は最後まで読み進めてください。
目次
1. コンクリートにカビができた時の対応方法の選び方
コンクリートに生えてしまったカビの対処方法は
『コンクリート用カビ取り剤を用意して自分で除去する』
『業者に依頼する』
の2パターンがあります。
カビの状況によって手間や除去費用などは異なるため、メリット・デメリットを比較しながら最適な方法を選ぶようにするとよいでしょう。
メリット | デメリット | |
自分で除去する | ・比較的安価で済む可能性がある
・自分のペースで作業できる |
・手間がかかる
・カビが再発する可能性がある ・コンクリートが傷む可能性がある |
業者に依頼する | ・根元から除去できる
・手間がかからない ・コンクリートを傷つける心配がない ・費用対効果が高い可能性がある |
・それなりに費用がかかる
・業者選びを慎重にする必要がある |
上記の表を見て分かる通り、コンクリートに生えてしまったカビの対処は業者に依頼する方がメリットが大きいです。
ただし、軽度なカビの場合は自分で対処する方がメリットが大きくなることもあります。カビの状況に見合った選択をしていただけるように、メリット・デメリットを紹介します。
1-1.自分でカビ取りをするメリット・デメリット
まずは自分でカビ取りをする場合のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット | |
自分で除去する | ・比較的安価で済む可能性がある
・自分のペースで作業できる |
・手間がかかる
・カビが再発する可能性がある ・コンクリートが傷む可能性がある |
自分で対処するカビ取りはこのような特徴があるため、結論から申し上げると
・しっかり洗い流したり、換気できたりできる箇所
・手の届く箇所
・狭い範囲の場合
上記のようなカビの場合におすすめです。自分で対処する場合のメリット・デメリットの詳細を解説します。
1-1-1.【メリット】比較的安価で済む
自分で除去する場合、業者に依頼するよりも安価で済む可能性があることがメリットとして挙げられます。
カビ取りに必要な物は、身近な清掃アイテムと数百円~数千円で販売されているカビ取り剤を揃えれば行うことができるからです。
カビ取りに必要な物
・ゴム手袋
・マスク
・ゴーグル
・コンクリート用カビ取り剤
・ブラシ、たわし
・雑巾
・バケツ
ただし、1㎡(1m×1m)以上カビが生えている場合は薬剤が1つでは足りなかったり、再発してしまって繰り返し除去作業が必要になったりすることもあるため、最終的にかかる費用は安価で済まない場合もあります。
1㎡以上に及ぶ広範囲のカビは業者に依頼する方が費用対効果が高い場合もあるということをおさえて検討してみてください。
1-1-2.【メリット】自分のペースで作業できる
自分のペースで作業できるというのも、自分でカビ取りをするメリットであると言えるでしょう。
というのも、カビ取り業者に依頼するとなると
・業者選びをする
・見積もりを出してもらって比較検討する
・業者と作業日程のすり合わせをする
など
いくつかの工程を経る必要があります。カビ取り業者をリサーチしたり、複数の業者に見積もりを出してもらったり、施工計画をすり合わせするだけでも数日かかることもあるため、気になったタイミングですぐにカビ取りできるわけではありません。
一方、自分でカビ取りをする場合は、カビ取りに必要な物を揃えれば自分のペースで作業ができるため、カビが気になったタイミングでカビ取りすることが可能です。
ご自身の予定に合わせて対処できることはメリットの1つであると言えるでしょう。
1-1-3.【デメリット】手間がかかる
自分でカビ取りをする場合、手間がかかることがデメリットとして挙げられます。
カビ取りには以下のような準備や作業が必要だからです。
・清掃アイテムを揃える
・カビ取り剤を塗布して放置する
・ブラシを使ってこすり落とす
カビ取り剤は充分な換気や防護が必要な薬剤を使用します。そのため、カビ取りをするときは防護アイテムを身に付けたり、換気を行ったり、カビ取り剤をしっかり洗い流したりする作業は必須です。
カビ取り剤は大量に使うと目に痛みを感じたり、呼吸が苦しくなるなど体調不良につながるため、広範囲の場合は日を分けて行う必要も出てきます。
業者に依頼する場合には必要のない手間や時間が必要になるため、忙しい人にとってデメリットであると言えるでしょう。
1-1-4.【デメリット】カビが再発する場合がある
カビ取り剤を使ってもカビを完全に除去できない場合があることが自分で対処するデメリットの1つとして挙げられます。
というのも、市販で手に入れられるカビ取り剤は一般の人でも使えるように薄めの濃度になっているからです。
よって、市販のカビ取り剤では根元から除去できない場合もあります。
そのため、カビ取りをして表面が綺麗になったように見えても、それは一時的で、すぐにカビが再発する可能性があるということです。
繰り返しカビの対応に追われると、手間や労力、時間、費用はかかり続けるため、大きなデメリットであると言えます。
1-1-5.【デメリット】コンクリートが傷む可能性がある
自分でカビ取りをするとコンクリートを傷ませる要因を作ってしまうこともあります。
カビ取り剤は次亜塩素酸ナトリウムが含まれた薬品を使ってカビを落としていきますが、使用した後は成分が残らないように取り除かなければコンクリートが劣化してしまうからです。
さらに、カビの除去に高圧洗浄機を用いる方法もありますが、強い水圧によってコンクリートが損傷してしまうこともあります。
コンクリートの劣化や傷がさらにカビを生えやすい状況にしてしまうこともあるため、注意深くカビ取りをしていく必要があります。
1-2.業者に依頼する場合のメリット・デメリット
続いて業者にカビ取りを依頼する場合のメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット | デメリット | |
業者に依頼する | ・根元から除去できる
・手間がかからない ・コンクリートを傷つける心配がない ・費用対効果が高い可能性がある |
・費用がかかる
・業者選びを慎重にする必要がある |
カビ取り業者は上記のような特徴があるため、
・天井や高所など手の届かない箇所
・広範囲に広がっている場合
・根こそぎ除去したい場合
・手間をかけずに除去したい場合
・建材を傷つけずに除去したい場合
このようなカビ取りを希望している方には業者への依頼がおすすめです。
業者に依頼する場合のメリット・デメリットを詳しく解説します。
1-2-1.【メリット】根元から除去できる
業者にカビ取りを依頼することで、カビを根元から根絶して除去できることが挙げられます。
カビ取り業者はカビの専門家でもあるため、表面だけでなく、コンクリートの奥深くまで広がっている根元部分から根こそぎ除去する技術があるからです。
カビが全くない状態に戻すことが可能なので、確実にカビのないコンクリートに仕上がることは大きなメリットであると言えます。
1-2-2.【メリット】手間がかからない
業者に依頼すると、手間をかけることなくカビ取りすることが可能です。
自分でカビ取りをすると必要になる以下の手間を省くことができるからです。
・清掃アイテムを揃える
・充分な換気をする
・身を防護する
・カビ取り剤を塗布して放置する
・ブラシを使ってこすり落とす
カビ取りは強い薬剤を使うため、換気や防護、しっかり洗い落とすなどの配慮が欠かせません。カビが広範囲にわたる場合は、それなりに時間や体力も必要になるでしょう。
手間をかけることなくカビ取りができるのは業者に依頼するからこそ得られるメリットです。
1-2-3.【メリット】コンクリートを傷つける心配がない
コンクリートを傷つける心配をせずにカビ取りができることも業者に依頼する1つのメリットと言えます。
というのも、カビ取りは強い薬剤を使うため、放置する時間によってはコンクリートを劣化させる要因になる場合もあります。
また、高圧洗浄機を使うことでコンクリートが損傷し、よりカビが発生しやすい状況を作ってしまうこともあります。
業者に依頼すると適切な方法で対処することができるため、コンクリートを傷つけてしまう心配をすることなくカビ取りをすることができます。
1-2-4.【メリット】費用対効果が高い可能性がある
業者に依頼すると、自分で対処するよりも費用対効果が高くなる可能性があります。
なぜなら、カビは植物のように根を張りながら広がる厄介な性質を持つもので、表面が綺麗になったように見えてもすぐに再発する可能性があるからです。
繰り返しカビの対応をすることは手間がかかるだけでなく、カビ取り剤や清掃アイテムの費用もかかります。
業者に依頼して根こそぎカビを除去することができれば、カビ取りをする回数はグッと少なくなるため、業者に依頼する方が経済的であることもあります。
1-2-5.【デメリット】費用がかかる
カビの範囲にもよりますが、自分で対処する場合と比べると費用は高くなる可能性があります。
費用を比較した場合、以下のような差があるからです。
1㎡あたりの費用比較 | |
自分で除去する場合 | 業者に依頼する場合 |
1,000円~2,000円 | 2,500円~5,000円 |
自分でカビ取りする場合は、すでに持っている清掃アイテムや100円均一などを活用して安く揃えられます。
カビ取り業者は現地調査をしてカビの種類や進行状況、発生原因などを調査したうえで必要な施工を考えるため、一概に相場を表せるものではないですが、自分で対処する場合と比べると高くなる傾向にあります。
2.コンクリートのカビを自分で除去する方法
自分で対処する場合は安全にカビ取りをするためアイテムを準備してから取り掛かりましょう。自分でカビ取りをする場合の必要な物と手順を解説します。
2-1.準備するもの
カビ取りする際は以下の物を準備してください。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
ゴム手袋 | マスク | ゴーグル | コンクリート用カビ取り剤 |
![]() |
![]() |
![]() |
|
ブラシ、たわし | 雑巾 | バケツ |
カビ取り剤の中には、キッチンハイターやカビキラーなど身近なアイテムもあります。ただし、これらのカビ取り剤はコンクリート用として作られているわけではありません。
コンクリート用ではないカビ取り剤はコンクリートを劣化させてしまう恐れがあるため、かえってカビが生えやすい環境を作ってしまう場合もあります。
よって、使用するカビ取り剤は“コンクリート用”を選ぶことがおすすめです。
例えば、コンクリート用のカビ取り剤は、以下のようなカビ取り剤が販売されています。
キエール | ![]() |
■特徴
外壁、ブロック塀、コンクリート塀、御影石などのコケやカビを一発退治。スプレーするだけで、水洗い不要。
■こんなコンクリートカビにおすすめ ・屋外のコンクリートカビ ・水洗いできない場所 ・コケと一緒にカビが生えている場合 |
コケ・カビ・黒ずみ除去スプレー | ![]() |
■特徴
玄関まわり、ガレージ、ブロック塀、屋上・ベランダ、コンクリート、レンガなどの外壁、塀に付着したコケ、カビ汚れ、黒ずみ、藻の除去
■こんなコンクリートカビにおすすめ ・屋外のコンクリートカビ ・コケや黒ずみも気になる場所 ・壁など液ダレしやすい場所 |
スーパーコンクリートクリーナー | ![]() |
■特徴
コンクリート・石材類・スレート瓦などの外壁に付着した黒ジミや駐車場の油汚れ・黄ばみの洗浄に。 大理石・御影石に付着したもらいサビや黄ばみ・汚れに。カビの除去・洗浄に。
■こんなコンクリートカビにおすすめ ・油汚れや黒じみも気になる場合 ・他のカビ取り剤で落ちなかった場合 ・汚れの度合いに応じて希釈を調整したい場合 |
使用する場所やカビと共に落としたい汚れに合わせて洗剤をお選びください。
2-2.カビ取り手順
必要な物を準備したら手順に沿ってカビ取りをしていきます。
カビ取りの手順
1.マスク・ゴーグル・ゴム手袋を装着する
2.カビ取り剤を塗布して規定時間、放置する
3.ブラシ・たわし・雑巾でこすって取り除く
カビ取りの工程を解説いたします。
2-2-1.マスク・ゴーグル・ゴム手袋を装着する
まずは身体を保護するためにマスク・ゴーグル・ゴム手袋を装着してください。
何から身を守るのかと言うと、カビから放出される胞子とカビ取り剤です。
というのも、カビは生きている菌であり、繁殖のために空気中に胞子を放出する性質があります。
カビの胞子を吸い込むと体内に定着し、アレルギーやアトピー、ぜん息など、体調不良を引き起こす可能性があります。
また、カビ取り剤は強いアルカリ性で、肌に付着すると皮膚が溶けて肌荒れを起こしたり、目に入ると失明することもある薬剤です。
塩素臭によって気分が悪くなることもあるため、身体を保護したり、充分な換気をしたりなどの準備は必ず行ってください。
2-2-2.カビ取り剤を塗布して規定時間、放置する
身を保護する準備を行ったらカビが付着している部分にカビ取り剤を塗布します。
ここでのポイントは塗布する方法や放置する時間は用意したカビ取り剤の説明に沿って行うことです。
なぜなら、カビ取り剤を規定時間以上放置すると、コンクリートが傷んで劣化する要因にもなるからです。
「カビ取り剤を塗布していたことを忘れてた」ということがないよう、タイマーを活用して放置する時間は規定時間を目安にするようにしましょう。
2-2-3.ブラシ・たわし・雑巾でこすって取り除く
時間が経ったらブラシやたわし、雑巾などを使ってカビをこすり、カビを取り除いていきます。
ここではカビ取り剤がコンクリートに残ったままにしないようにすることがポイントです。
カビ取り剤がコンクリートに残ったままになると、コンクリートが傷むだけでなく、何かの拍子で触れてしまったときに薬剤が肌に付着して肌荒れを起こしてしまう可能性があります。換気が行われず、気分が悪くなる場合もあります。
後々のトラブルにならないためにも最後は水で洗い流してカビ取り剤を完全に除去することが大切です。
【注意】高圧洗浄機の使用はコンクリートを損傷する可能性がある
コンクリートに付着してしまったカビを高圧洗浄機で落とす方法もあります。
ただし、高圧洗浄機は強力な水圧によって素材や塗装を傷つける可能性があります。
コンクリートや塗装が傷むことによってカビがより広範囲に広がってしまったり、より根深くなったカビが発生したりする場合もあるため、高圧洗浄機の使用はおすすめしていません。
自分でカビ取りをする場合は高圧洗浄機を活用せず、上記で紹介している方法で進めることをおすすめします。
3.コンクリートのカビを早く対処するべき2つの理由
カビは放置せず、迅速に対処するようにしましょう。なぜなら、カビは人体や建物への悪影響がある菌だからです。
放置することがどのような悪影響につながるのか解説します。
3-1.健康被害につながる可能性がある
カビはアレルギーや肺炎などの身体的な被害から、不安症、うつなどの精神的な被害に至るまで私たちの健康を脅かす存在であることが分かっています。
というのも、カビは生きている菌なので、発生すると、より繁殖させるために空気中に胞子を飛散させる性質を持っています。
カビの胞子は目に見えないほど小さく、空気と共に漂っています。よって知らず知らずのうちに体内へ吸い込んでしまい、体内でカビが繁殖してしまうケースがあるのです。
体調不良の中にはカビが原因であることが明確なケースもありますが、原因不明の体調不良とみなされることもあるそうです。
免疫力が充分ではない小さなお子さまや、疲れなどで免疫が低下しているタイミングは特にカビの影響を受けやすいです。
健康を守るためにも迅速にカビの対応は行うべきであると言えます。
3-2.繁殖して家全体にもカビが広がってしまう
カビは放置すると、どんどん繁殖して家全体に広がっていきます。
壁や柱などの建材だけでなく、家電製品や電線などの設備にも根を張りながら繫殖していき、景観を悪くするだけでなく、電気製品が使えなくなってしまったりすることもあります。
カビは対処しない限り繁殖していくため、住環境を破壊させないためにも迅速にカビ対策を行っていきましょう。
4.コンクリートカビが生える原因と生えやすい場所・予防策とは?
そもそもコンクリートはアルカリ性のため、カビが生えづらい素材です。しかし、コンクリートでも条件が揃えばカビは生えてしまいます。
ここからは、コンクリートにカビが生えてしまう原因と、カビが生えやすい場所、その予防策についてご紹介します。
4-1.コンクリートカビが生える原因
コンクリートにカビが生える原因は以下の2点が挙げられます。
・カビの栄養となる水分やコケ、ホコリがずっと付着している
・コンクリートが経年劣化して中性化している
カビはコンクリートに限らず菌糸から『水分』『ホコリ』『コケ』『人のアカ』などの栄養を吸収して繁殖し、育っていきます。
コンクリートが経年劣化して中性化していたり、カビの栄養となるものが付着していると、コンクリートにカビが生えて、根を深くしながら広範囲に広がっていきます。
このような性質があるため、“カビが生えやすい場所”というのも存在します。次の章ではカビが生えやすい場所と予防策をご紹介します。
4-2.コンクリートカビが生えやすい場所
カビは光合成を必要としない性質があるため、カビが生える条件が揃いやすい場所があります。カビが生えやすい場所と共にできる予防策を具体的に見ていきましょう。
4-2-1.風通しが悪くて湿度が高い場所
風通しが悪く、湿度が高い場所はコンクリートの表面に付いている水分が乾燥しづらいためカビが生えやすい場所であると言えます。
4-2-2.日当たりが悪い場所
日当たりが悪い場所もコンクリート表面の水分が逃げにくい状況のため、カビが生えやすい環境になってしまいます。
4-2-3.結露が起こりやすい場所
結露しやすい窓のサッシまわりなどは、水分が常にある状況なのでカビが生えやすい場所の1つとして挙げられます。
4-2-4.表面に凹凸がある場所
カビはわずかな水分でも繁殖していく性質があるため、小さな凸凹に溜まった水分からカビは増えていきます。
よって表面に凹凸があるコンクリートは、水分やホコリが溜まりやすく、掃除がしにくいため、カビが生えやすい状況であると言えます。
4-2-5.コンクリートが劣化している場所
コンクリートは本来アルカリ性の素材なのでカビは生えにくいです。ただし、老朽化して劣化しているコンクリートは中性化しているため、カビが生えやすい状況になってしまいます。
TIPS!
コンクリートカビを予防する方法は
・風通しを良くする
・コンクリート表面のホコリなどを掃除してカビの栄養を取り除く
・コンクリートに防カビ塗料を塗装する
です。
コンクリートの近くに物を置かないようにしたり、定期的に物を動かして風をあてるようにしたりすると、風通しが良くなってカビの発生を予防することにつながります。
また、あらかじめコンクリートに防カビ機能のある塗装をすることも有効です。
繰り返しカビが発生する場合は、カビ取り業者に相談して対策していくといいでしょう。
5.コンクリートのカビを取る時に信頼できるカビ取り業者を選ぶポイント
カビ取りを業者に依頼するとなると、業者選びは重要なポイントになります。
「追加料金によって見積もり以上の請求がきた」
「カビがすぐに再発した」
などのトラブルが発生するケースもあるからです。どのような点に気を付けてカビ取り業者を選ぶべきかを解説します。
5-1.カビ取りに関する知識を豊富に持っているか
カビ取り業者を選ぶ際はカビに関する専門知識を持っているかを確認することがおすすめです。
カビは1種類ではなく、何種類も存在しているため、使用する薬剤によっては効果がない場合もあるからです。
それなりの費用をかけて業者へ依頼するのであれば、健康的に過ごせる美しい景観のコンクリートに戻したいですよね。
そのため、カビ取り業者への依頼を検討し始めたら
・実績やお客様の声
・カビ取り内容の説明と提案に納得できるか
・アフターフォローがあるか
・対応が丁寧か
などの点を、ホームページや問い合わせ時、見積もり時に確認をしましょう。
専門知識を持ち合わせているカビ取り業者はカビの発生状況や進行具合、環境、原因を調査したうえで除去に必要な薬剤や除去アイテムを選定していくため、カビ取りの方法を具体的かつ納得できる形で提案があるはずです。
納得できる説明や対応力があるかを確認してから依頼すると安心でしょう。
5-2.施工後に値上げのない明朗会計
カビ取り業者を選ぶ際は“明朗会計”かどうかという点にも注目して業者選びを進めることがおすすめです。
なぜなら、業者の中には『安く見積もってオプションで追加料金を発生させる』という方法でカビ取り対応をする業者もあるからです。
安いという理由で業者選びをしても最終的な費用を比べると変わらなかったり、高くなってしまったりすることもあります。
損したような気持ちにならないためにも、明朗会計かつ施工後に値上がりのない業者を選びましょう。
カビ取り業者選びに迷ったらハーツクリーンがおすすめ
ハーツクリーンは豊富な知識と経験を持ち合わせているカビ取り専門業者です。カビに悩む人から選ばれる6つの理由をご紹介します。
理由1.豊富な専門知識
ハーツクリーンはカビの専門知識を深めるための研修制度を導入し、『日本建築防黴協会のカビ対策技能士試験』をクリアしたスタッフがお伺いします。状況に合わせた適切な提案や施工が可能です。
理由2.即日対応可能
ハーツクリーンは365日24時間、問合せ対応をしています。「早くカビを除去したい」などのご要望を持つ人にも安心です。
理由3.明朗会計
お客様の予算も加味しながら無駄な施工はしない明朗会計でプランを提案しています。見積もりの後は値上げすることもないため、安心してご依頼いただけます。
理由4.誠実・丁寧な調査・施工
ハーツクリーンは事前調査から施工まで誠実で丁寧な対応を徹底しています。その結果、再発率5%以下と業界最高レベルの品質の提供が実現しました。
理由5.安心のアフターフォロー
ハーツクリーンは半年間の保証や、カビ取りメンテナンスキット、保証期間外の割引施工など、アフターフォロー体制を充実させています。万が一カビが再発してしまった時も安心です。
理由6.高い満足度
ハーツクリーンは個人宅だけでなく、官公庁や上場企業を含む法人の建物にも対応しています。お客様の満足度は99%以上と高い評価を得ていることもハーツクリーンの特徴です。
6.まとめ
コンクリートはカビが生えづらい素材ではありますが、カビが生える条件がそろうとコンクリートでもカビは生えてしまいます。
カビは根を深く張りながら広範囲に繁殖する性質があるうえに、人体への悪影響もある菌が飛散してしまうため、見つけたら早めに対処していくことがおすすめです。
コンクリートにカビが生えてしまったら以下2つの方法で対処していきましょう。
コンクリートにカビが生えてしまった場合の対処方法
1.市販アイテムを使って自分でカビ取りをする
2.カビ取り業者に依頼する
自分で対処するかカビ取り業者に依頼するか迷ったら、それぞれのメリット・デメリットを比較して選ぶことがおすすめです。
メリット | デメリット | |
自分で除去する | ・比較的安価で済む可能性がある
・自分のペースで作業できる |
・手間がかかる
・カビが再発する可能性がある ・コンクリートが傷む可能性がある |
業者に依頼する | ・根元から除去できる
・手間がかからない ・コンクリートを傷つける心配がない ・費用対効果が高い可能性がある |
・それなりに費用がかかる
・業者選びを慎重にする必要がある |
カビの状況に見合った選択をするために本記事を参考にして対応していってください。