倉庫にカビが発生して大惨事!?正しい対処方法と対策をカビ取りのプロが解説

「倉庫の湿気がすごいけど窓が小さくてほとんど換気ができない。このままではカビが生えるのではないかと心配…」

「会社の倉庫にカビが生えてしまった。商品を保管しているから非常に困る」

人間が生活をする場所は、建築基準法で採光や換気のために窓の大きさなどが決められていますが、倉庫や物置は居室ではないため適用になりません。

そのため日当たりが悪かったり、換気があまりされなかったりして、湿気がこもりやすい構造になっていることも多いです。

カビは紫外線が苦手で、湿っぽい場所を好む性質のため、日当たりが悪くてジメジメしている倉庫はカビにとって恰好の生息場所になってしまいます。

しかし倉庫には商品や大事な物が保管されていて、カビが発生したら困る方もたくさんいらっしゃるでしょう。

そこで今回、倉庫にカビが発生した場合の正しい対処方法について解説いたします。

倉庫にカビが発生する原因や対策についても紹介するので、是非最後までお読みください。

この記事でわかること


  • 自分で対処する時のカビ取り方法
  • プロに依頼する時の良いカビ取り業者の選び方
  • カビが発生しやすい倉庫の特徴
  • 倉庫のカビを防ぐための対策

 

1.倉庫のカビは初期対応が大事!見つけたらすぐに対処しよう

倉庫内にカビが発生していることに気付いても、忙しい時などは後回しにしてしまうこともあるかもしれません。

しかしカビは菌なので時間が経つと繁殖して範囲を広げてしまいます。

しかもカビは胞子を飛ばして広がっていくため、壁や床に繁殖するだけでなく、保管している物にまで移ってしまう恐れがあります。

もしそこに大切な商品が保管されていた場合、捨てるはめになったり、お客様に引き渡した後に発覚して会社の信用を失うこともあるでしょう。

そんな事態にならないためにも、倉庫にカビを見つけたら早急に対処するようにしてください。

 

1-1.間違った対処方法はカビを悪化させる!やってはいけないこと

カビを発見したらすぐに行動に移すことがとても大切です。

しかし、間違った方法で対処をすると逆に悪化させてしまう恐れがあり、余計な手間や出費が増えてしまうかもしれません。

ここでは間違いやすいカビの対処法について紹介するので、この方法は行わないようにしてください。

 

1-1-1.送風機を回す

カビ予防の観点から見て、通気性を良くするというのはとても大事です。

そのため、空気を循環させて湿気をこもらないようにしたり、結露を乾かしたりするために送風機を使用するというカビ対策方法があります。

しかしこれはカビが発生する前の話です。

カビが発生した後に送風機を回すとカビの胞子をまき散らし、カビが発生していない箇所にまで広げてしまう恐れがあり、逆効果です。

もし送風機を回す場合は直接カビには当てないようにして、カビを飛散させないようにしましょう。

 

1-1-2.ペンキで塗って隠す

カビが生えていると見栄えが悪いからとペンキで塗って隠そうとする方がいます。

しかしカビの菌は生きているため、ペンキを塗っただけでは死滅しません。

しかもカビはあらゆるものを栄養源にするため、塗料でさえも栄養にして繁殖していきます。

ペンキを塗って一時的に綺麗になったとしても、カビはその下で繁殖を続けているので、しばらくして表に出てくるでしょう。

その段階でカビを除去する場合、ペンキを塗る前よりもカビが広がっていて、更に塗料を剥がしてカビ取りしないといけないため非常に手間になります。

カビを完全に死滅した後にペンキで塗るのであればいいのですが、そうでないならカビを悪化させるだけなのでやらないようにしてください。

 

1-2.カビが移らないように保管している物を動かす

カビは胞子を飛ばしながら繁殖していくため、倉庫に保管している物にもカビが移ってしまう危険があります。

まずはこれ以上被害が拡大しないように、カビの近くで保管しているものは別の場所に動かすようにしてください。

その時に注意してほしいのが、別の場所にカビを飛散させないことです。

もし発生しているカビが白カビや青カビなどだった場合、非常に飛散しやすいため、すぐに他の場所に移ってしまいます。

カビの近くに保管していたものにすでにカビが発生していると、移動中にカビの胞子が飛散したり、移動させた場所で繁殖してしまったりすることがあります。

これ以上カビの範囲を広げない為にも、移動や保管には十分気を付けてください。

 

1-3.個人でカビ取りできるか業者に依頼するべきか判断する

カビが発生した場合の対処としては、自力でカビ取りをするか、業者にカビ取りしてもらうかのどちらかになるでしょう。

業者にカビ取りしてもらうと費用が掛かってしまうので、初期であれば自力で対応して、状態が酷い時は業者に依頼するのがいいでしょう。

どちらにするべきか判断するための簡単なチェックリストを作成しましたので、是非ご活用ください。

もし1つでもチェックが入る時はカビ取り業者への相談をおススメします。

□カビの範囲が1㎡以上ある

□複数個所にカビが発生している

□自分でカビ取りしたが再発した

□目線よりも高い位置にカビが発生している

カビが1㎡以上の範囲だったり、複数箇所に発生している場合は、すでに広範囲に及んでいるため完全に除去するのは難しいでしょう。

また一度カビ取りして再発した場合も同様です。

そして目線よりも上にカビが発生している場合は、常に上を向いて作業しなければならないので非常に大変です。

局所的に発生している程度でしたらいいのですが、そうでないなら業者に任せてしまった方がいいと思います。

自力でカビ取りできると判断した場合は2.【軽度のカビ】個人でカビ取りする方法、業者に依頼した方がいいと判断した場合は3.【重度のカビ】カビ取り業者に依頼する際のポイントを参考にしてください。

 

2.【軽度のカビ】個人でカビ取りする方法

カビの菌は非常にしぶといため、完全に死滅させるには殺菌力が高くなければいけません。

しかし壁や棚など素材によっては市販のカビ取り剤が使用できなかったり、食品を保管する倉庫なら安全性を考慮しなければいけないため毒性のある液剤は使用できません。

そこでおススメなのがカビ取りマイスターキットです。

カビ取りマイスターキットは、カビ取り業者が使用している液剤を誰でも使用できるように改良したカビ取り剤なので、カビの殺菌力は非常に高くなっています。

また安全性を徹底的に追及して開発されたカビ取り剤ですので、毒性の強い水酸化ナトリウムという成分は含まれていません。

カビ取りマイスターならカビの殺菌力も安全性も兼ね備えているので、安心してカビ取りできます。

またキットには防カビ剤も含まれているため、カビの除去だけでなく再発を防ぐことも可能です。

今回はこのカビ取りマイスターキットを使用したカビ取り方法をご紹介します。

 

2-1.事前準備・注意事項

まずはカビ取りに必要なものを揃えます。

費用を抑えるために、カビ取りマイスターキットのライトキットを使用した方法で紹介します。

用意するもの


  • カビ取りマイスターのライトキット(除カビ剤・防カビ剤・ハケ・カップ)
  • スプレーボトル×2
  • 雑巾
  • 脚立(高い箇所のカビ取りをする場合)
  • マスク
  • ゴム手袋
  • ゴーグル
  • 長袖の服

作業中はカビの胞子が舞ったり、液剤が飛び散ったりする恐れがあるので、マスク、ゴム手袋、ゴーグル、長袖の服を身に付けてください。

除カビ剤は漂白効果があるため、色落ちしても問題ない服を着用しましょう。

注意事項

  • 換気する
  • 他の液剤と混合しない
  • 目立たないところで試してから作業を行う

カビ取り作業は必ず換気をしながら行い、液剤は他のものと混合しないようにしてください。

また除カビ剤によって塗布した部分が色落ちする恐れがあるので、目立たない場所で試して、問題がなければ作業するようにしましょう。

 

2-2.カビ取り手順

①除カビ剤を噴霧する

何も入っていないスプレーボトルに除カビ剤を注ぎ入れ、カビの箇所やその周辺に噴霧してください。

 

②ハケで除カビ剤を塗ってしばらく放置する

カビが気になる部分をハケで塗っていきます。
キット付属のカップに除カビ剤を注ぎ入れ、ハケを使って塗布してください。
ハケは下から上に向かって動かすようにしましょう。
液剤が垂れてしまったら、跡が残らないように雑巾で拭いてください。
それから除カビ剤が浸透するまで10~30分ほど放置します。

 

③雑巾で除カビ剤を拭き取る

雑巾で除カビ剤を拭き取り、自然乾燥させます。

 

④防カビ剤を噴霧して乾燥させる

続いて防カビの作業に入ります。
何も入っていないスプレーボトルに防カビ剤を注ぎ入れて、カビ取りした箇所に噴霧してください。
防カビ剤は拭き取る必要はないので、そのまま自然乾燥させて終了です。

 

3.【重度のカビ】カビ取り業者に依頼する際のポイント

個人ではカビ取りができないほどカビの状態が酷い場合や、個人でカビ取りしたけど再発してしまった場合は、無理せずにカビ取り業者に依頼するようにしましょう。

ただしカビ取り業者と言っても経験や技術力に差があるので、どこに依頼するかで仕上がりやカビの再発率に違いがでてきます。

せっかくなら信頼できる良い業者にカビ取りしてもらいたいと考えると思います。

そこで良いカビ取り業者の特徴や、業者の探し方などのポイントをまとめてみました。

 

3-1.良いカビ取り業者を選ぶには

まず良いカビ取り業者の特徴です。

□豊富な実績と経験がある

□カビの知識が豊富である

□現地調査に来てくれる

□使用するカビ取り剤にこだわりがある

□防カビにも力を入れている

□お客様に寄り添った提案をしてくれる

□料金が明確でわかりやすい

当てはまる項目が多いほど信頼できる業者である可能性が高いです。

そうは言っても、業者を選ぶ段階ではどの業者がこの項目に当てはまるのか分からないと思います。

まずはインターネットでカビ取り業者のホームページをいくつか確認してみてください。

施工実績が記載されていれば、どれだけ経験が豊富なのかが分かります。

また大型の倉庫のカビ取り依頼をしたいなら、個人住宅など小規模のカビ取りしか行っていない業者だと対応しきれないことがあるので、大規模な建物のカビ取りを行っている業者を選ぶのがいいでしょう。

ハーツクリーンは、これまでに10000件以上のカビの調査、5000件以上の施工実績があります。

病院やスーパーマーケット、官公庁などの現場の実績もあるので、大型の倉庫のカビ取りも対応可能です。

また弊社では海外の国立大学と提携してカビ取り剤を自社開発し、液剤の独自性と施工方法が認められ世界初のカビ対策工法として特許取得もしました。

カビ取りだけでなく防カビにも力を入れており、カビの再発率は3年で5%以下と業界最高レベルの品質です。

倉庫のカビでお悩みでしたら、まずは一度ハーツクリーンにご相談ください。

 

3-2.業者に連絡する前に準備しておくこと

良さそうなカビ取り業者が見つかったら、電話やメールで連絡することになるでしょう。

その時に以下のことを把握しておくと業者とのやり取りをスムーズに進めることができます。

□カビが発生した場所

□カビの範囲

□カビが発生した時期

□カビの色や特徴

そしてカビの発生箇所の写真も撮っておくようにしましょう。

これらの準備をしてからカビ取り業者に連絡して、現地調査をしてもらい、見積もりを出してもらってください。

もし実際に担当者と話してみた印象や見積もりを見て「ちょっと違うかも…」と思ったら、一旦返事を保留にして別の業者に相談してみるのもいいでしょう。

その時はいくつか業者を比較して、良いカビ取り業者を見つけてください。

 

3-3.施工してもらうまでに時間がかかるなら応急処置をする

企業によっては「複数の業者に見積もりを出してもらわなければいけない」「複数人の上司の承認をもらわなければいけない」など、施工できるようになるまでに時間が掛かることがあります。

またカビが発生しやすい梅雨の時期などは、カビ取り業者も繁忙期のため、施工してもらうまでに時間が掛かってしまうケースもあるでしょう。

しかしその間にもカビは繁殖を続けていくため、何も対処しなければ施工してもらう頃には悪化している可能性があります。

そこでカビ取り業者が来るまで応急処置することをおススメします。

カビはアルコールに弱いため、消毒用エタノールを吹きかけることでカビを死滅させることができます。

と言っても、アルコールは揮発性が高く、すぐに蒸発してしまうためすべてのカビが死滅する前に蒸発してしまうでしょう。

そのためカビを完全に除去するというよりも、進行の速度を遅らせるようなイメージです。

 

健栄製薬 消毒用エタノール

出典: amazon



 

ドーバー パストリーゼ77

出典:ドーバー酒造株式会社



 

またアルコールは引火しやすいため、心配であれば後ほど5-5.銅イオンで除菌抗菌で紹介する銅イオン水を使用することをおススメします。

 

4.カビが発生しやすい倉庫の特徴

カビは4つの条件が揃っている場所に発生すると言われています。

  • 湿度が60%以上
  • 気温が20~30℃
  • カビの栄養源がある(埃や虫の死骸など)
  • 酸素がある

ご存じの方も多いと思いますが、カビは高湿度や濡れている場所に発生しやすいです。

また繁殖するには栄養が必要ですし、暖かい気温を好みます。

そして倉庫は、住宅や事務所と比べてこの条件が揃いやすい傾向にあります。

 

4-1.窓が少なくて日当たりが悪い

事務所などが併設されている倉庫は居室とみなされるので、窓や換気設備は必要になりますが、そうではない倉庫は窓がなくても換気が不十分でも建築基準法に引っかかるということはありません。

また大きな窓があると中に保管しているものが日焼けしてしまうので、あえて窓がない方がいいと考えている方もいるでしょう。

しかし窓が少ない倉庫はカビが発生しやすくなります。

まずカビは紫外線に弱い性質のため日光が苦手です。

日当たりが良い場所ならカビが生育する前に日光によって除菌されることがありますが、窓が小さい倉庫だとその恩恵はほとんど受けられません。

また窓が少ない倉庫は換気が上手くされず、湿気がこもりやすくなっていることも多いです。

湿気がこもっているとそれだけカビが繁殖しやすくなるため、窓の少ない倉庫はカビが発生しやすいのです。

 

4-2.物が多くて通気性が悪い

倉庫が狭かったり、物が多かったりすると、ギリギリまで詰め込むこともあるでしょう。

しかしギリギリまで詰め込まれた倉庫は隙間が少なく、通気性が悪くなってしまいます。

カビは空気が滞留する場所に発生する傾向にあるため、通気性が悪い倉庫はそれだけカビが発生しやすいということです。

また換気することで空気の流れを作ることができるのですが、物が詰め込まれた倉庫では上手く空気を循環させることができません。

こうして空気が滞留した場所に埃などの栄養源が溜まっていき、そこにカビの胞子が付着することで繁殖してしまいます。

スペースを無駄にしないためにも物を詰め込みたくなると思いますが、その分カビが発生しやすくなるので注意しましょう。

 

4-3.埃などカビの栄養源が溜まっている

カビは繁殖する為に栄養源が必要です。

そしてカビは、埃や虫の死骸、人間の皮脂や髪の毛などあらゆるものを栄養にしていきます。

普段生活する部屋とは違って、倉庫は掃除の頻度も少ないと思います。

また掃除を頻繁にしているという方でも、毎回倉庫に保管している物を出して掃除するということはしないでしょう。

すると人の手が届かないような棚と壁の隙間などにカビの栄養源が溜まっていってしまいます。

その場所にカビの胞子が付着したら、栄養源がたっぷりあるので一気にカビが広がってしまうこともあるのです。

 

4-4.低層階で地面の湿気の影響を受けている

弊社には毎日多くのカビに関するお問い合わせがありますが、その約80%は地下室や1~3階の低層階のカビの相談です。

地面から近いと雨などの外的湿度の影響を受けやすく、建物の中にも湿気が入り込んできます。

そのため倉庫に限らず低層階は湿度の影響でカビが発生しやすい傾向にあります。

ただし普通の部屋であれば人の出入りがあったり、エアコンなどを使用したりするので、空気の入れ替えや除湿が行われるでしょう。

しかし倉庫の場合はそれが滅多に行われないことが多いため、湿気がこもって高湿度の状態が維持されてしまうのです。

梅雨のように、雨が多くてジメジメしている時期は特に影響を受けやすいので注意が必要です。

 

4-5.コンクリートで結露しやすい

地下倉庫や大型の倉庫など、コンクリート造のものも多いと思います。

コンクリートは耐火性に優れていて、強度も高いので建築物でもよく利用されています。

しかしコンクリートは熱伝導率が高くて外気の影響を受けやすく、夏暑くて冬寒いというデメリットがあります。

そしてこのような建物で心配なのが結露です。

空気中には水分が含まれていて、冷たいコンクリートに触れると水蒸気が水に変わり、結露として現れます。

カビは水分を好むため、結露している場所はカビにとって最適な生育環境になってしまいます。

 

5.倉庫にカビを発生させない!今すぐできる5つのカビ対策

4.カビが発生しやすい倉庫の特徴で紹介したような倉庫では、せっかくカビ取りしても、何も対策をしなければ再びカビが生えてしまう恐れがあります。

カビが生えたら再度カビ取りの費用が掛かりますし、保管しているものにも被害が出てしまうかもしれません。

それを防ぐためにも、倉庫にカビが発生しないように日頃からカビ対策を行いましょう。

 

5-1.こまめに換気する

倉庫内に湿気を溜めないためにも、こまめに換気を行うようにしましょう。

特に湿度と温度が高い時期は、倉庫内がジメジメしやすいので、空気を入れ替えるようにしてください。

またカビは空気が滞留する場所に発生しやすいため、換気することで空気の流れができてカビを防ぐことができます。

もし窓が小さいなどで上手く空気が流れないようであれば、送風機を数台置いて回すことで空気が循環するようになるでしょう。

 

5-2.定期的に掃除をする

放っておくとカビの栄養源が溜まってしまうので、定期的に掃除して埃などを取り除くようにしてください。

もし一気に行うのが大変であれば、スペースごとに区分けして行ってもいいでしょう。

出来る限りものを動かして、汚れを除去し、カビが発生している箇所がないか確認してください。

カビは発見が遅れるとそれだけ範囲が広がってしまうので、定期的に掃除を行うことで早い段階でカビの発生に気付くことができます。

初期段階なら個人での対処も可能ですので、カビ取り費用もほとんど掛からずに除去できるでしょう。

 

5-3.物を詰め込みすぎない

倉庫にカビが発生しやすい原因として、通気性の悪さがあります。

特にギリギリまで物を詰め込んでいる倉庫は隙間が少なく、空気が上手く循環しません。

その状態では換気しても上手く空気の流れができずに、湿気がこもったままになってしまったり、空気が滞留してその箇所にカビが発生することもあります。

スペースの問題もあるので難しいとは思いますが、在庫過多ならそれをできるだけ減らすようにしたり、一部を別の場所に移すなど、できる限り隙間を作るようにしましょう。

また壁にピッタリとつけて棚や段ボールを置くとそこにカビが発生することもあるので、数センチ程度隙間をあけてください。

これだけでもカビの発生を抑えることができます。

 

5-4.倉庫用の除湿剤を活用する

カビの予防のためにはやはり除湿はとても大切です。

クローゼットのように狭い場所なら通常の除湿剤を置くことで対策できますが、倉庫のように広い場所では通常の除湿剤では効果が期待できません。

そこで活用してほしいのが業務用の除湿剤です。

一般的な除湿剤と違って吸湿性が違うので、湿気を多く吸い込んでくれます。

ただし除湿剤にも限界があるので、それでも湿気が酷いようなら換気や除湿の設備の導入も検討してみてください。

 

豊田化工 繰り返し使える除湿マット

出典: amazon



 

5-5.銅イオンで除菌抗菌

カビの発生を抑えるために、銅イオンで除菌や抗菌するという方法もあります。

カビはアルコールを嫌うため、消毒用エタノールなどを吹きかけるというやり方もありますが、アルコールは引火しやすい性質のため、もしもの時のことを考えると不安でしょう。

しかし銅イオン水なら引火する危険がなく、更にアルコールよりも殺菌力が高いのです。

こちらのクリーンプロテクション®CU2+は弊社独自開発の液剤で、アルコールよりも除菌力が高く、カビの抗菌が24時間持続します。

防カビ剤などを使用するという方法もありますが、広範囲の防カビをするとなると防カビ剤をいくつも買わなければいけなくなります。

しかしクリーンプロテクション®CU2+は4000mlと大容量で、価格も5700円とリーズナブルです。

近年では感染症予防のために人が触れる場所をアルコールで除菌することも多いと思いますが、アルコールの代わりに銅イオン水を使用するのもおススメです。

汎用性の高い液剤ですので、是非ご検討ください。

 

6.それでもカビが発生するなら設備導入や改築も検討する

建物の構造や立地によっては、湿気が非常にこもりやすく、対策してもカビを防げないことがあります。

カビ対策には限界があるので、その場合は設備導入や改築などが必要になるでしょう。

例えばベンチレーターやシーリングファンなどを設置して換気設備を整えたり、通気性の良い倉庫に改築すれば、倉庫にカビが発生しにくくなります。

また、倉庫がある場所が埋立地だったり、近くに沼地や川があったりすると他の場所よりも湿度が高くなりやすいです。

そこでいっそのこと倉庫を移転するという方法もあります。

とはいえ、これらの方法はどれも高額な費用が発生しますし、手間や時間も掛かります。

どれくらいまでならお金を出せるのか考えて、無理なくカビ対策を行ってください。

 

7.まとめ

今回は倉庫にカビが発生した場合の対処方法や対策について解説してきました。

カビが発生した場合は初期対応が大事ですので、放置せずにすぐに対処するようにしましょう。

軽度のカビであれば自力で除去することも可能です。

またカビ取りマイスターキットがあれば、プロと同レベルの液剤でカビ取りができます。

カビの状態が酷く、自力での対応が難しい場合は無理せずにカビ取り業者に依頼しましょう。

そしてせっかくプロにカビ取りしてもらうなら優れた業者に依頼したいと考えると思います。

以下の項目にたくさんチェックが入る業者は、信頼できる業者である可能性が高いです。

□豊富な実績と経験がある

□カビの知識が豊富である

□現地調査に来てくれる

□使用するカビ取り剤にこだわりがある

□防カビにも力を入れている

□お客様に寄り添った提案をしてくれる

□料金が明確でわかりやすい

カビは少しでも残ってしまうと再発する可能性が高いので、技術力の高いカビ取り業者に徹底的に除去してもらって再発を防ぎましょう。

 

そしてカビ取りが終わったら、二度とカビが生えないように対策を行うことをおススメします。

倉庫のカビは建物に被害が発生するだけでなく、保管している物にも移ってしまう恐れがあるので特にカビの発生を防ぎたい場所だと思います。

日頃からしっかりとカビ対策を行い、万が一カビが発生してもすぐに除去して被害を最小限に抑えるようにしてください。