壁のカビよりも怖い…天井のカビ取り方法と被害を最小限に抑える方法

当社には、カビ取りの相談が毎日きますが、その中でも多くの方が悩んでいるカビが

  1. 壁のカビ
  2. カビの臭い
  3. 天井のカビ

こちらの3か所のカビです。

特に、この中でも天井のカビは重要です。天井にカビが発生してしまうと、カビの胞子が落ちてきてしまったり、風の影響を受けてカビの胞子が舞うため、壁よりも健康被害が心配されます。

天井のカビを発見して、対処方法が知りたくこの記事を読んでいる方も多くいらっしゃると思います。天井のカビを放置して、部屋中にカビが広がるのを防ぐためにも、早めのカビ対策が肝心です。

この記事では天井のカビ取り方法をテーマに

  1. 応急処置として何か出来ることはないのか
  2. 自分でカビ取りは出来ないのか
  3. 業者に依頼するならどういったところに気を付ければいいのか

この3点について詳しく説明していきたいと思います。

壁のカビにもお困りの方は以下の記事も参考にしてください。

壁に発生したカビの取り方と業者に依頼するか見極める9つの基準

カビの臭いにもお困りの方は以下の記事も参考にしてください。

なぜかび臭い??しつこいカビ臭を消す3つの方法

1.天井のカビを早期に対応すべき理由

住宅において、天井のカビ対策を制する者がカビ対策を制すと言っていいほど、天井は大切です。

もちろん壁から発生するケースも多いのですが、生活をするうえで天井のカビに気を付けることが、大変重要となってきます。
我々カビ取りの専門業者も職業柄自宅にカビが発生していないか、お店にカビが発生していないのか無意識に確認してしまうのですが、最初に確認するのが天井になります。

店舗でも天井にカビが発生しているケースはよくあり、例えば業務用エアコンの近くや、四隅などによく発生しています。

■関連記事■壁紙のカビを放置して大損害?!被害を最小限に食い止める方法

1-1.壁よりも天井のほうが拡散が早い3つの理由

当社で行った実験によると「壁に発生したカビよりも、天井に発生したカビのほうが部屋中への拡散が早い」ことがわかっています。なぜ拡散が早いのか、理由としては3つのことが考えられます。

1-1-1.湿度が高い空気が上に行く

まず、カビの発生条件は20℃以上の温度、60%以上の湿度、埃などの栄養素のある場所にカビは発生しやすくなります。
しかし、湿度が高い空気が上に行くため、天井付近は自然と高温多湿となってしまい、カビが発生しやすい環境になってしまいます。

1-1-2.カビの胞子が上から降ってくる

カビにも重さがありますので、天井に発生したカビから、カビの胞子が落下してしまいます。その胞子が家具や衣服に付着し、菌糸を伸ばしていき私たちの目に見えるカビとなって発生する可能性があります。

1-1-3.風の影響を受けやすい

空気が滞留するということは、そこに埃が溜まります。湿度も温度も高くなるため、埃を餌にしてカビが発生しやすくなります。空気が滞留しているので、風の影響を受けないと考えるかもしれませんが、じわじわとカビが広がっていくにつれて、至る所に付着してしまったカビの胞子が、エアコンや換気を行った際の風の影響を受けて、部屋中にカビの胞子を飛ばしてしまうため、拡散しやすくなってしまいます。

1-2.漏水だと被害が拡大

マンションの最上階の天井のカビの場合は、屋上からの雨水などの漏水。
上階に人が住んでいる場合は、水道や汚雑排水管からの漏水の可能性があります。
一部分に真っ黒なカビが生えて異常にカビが発生している場合は、漏水の可能性があります。
漏水だと部屋の湿度も高くなり水分もあるため、部屋全体にカビが広がるのも早くなってしまいます。

1-3.壁よりも怖い健康被害

壁と同じですが、北側の部屋は日当たりが悪くなってしまうため、日光に含まれる紫外線による殺菌効果が薄れてしまいます。そのため天井がカビやすくなっています。

北側の部屋を寝室にしたり子供部屋にしていたりするケースが多いと思いますが、このように人が出入りすることが多い部屋にしている場合は、天井にカビが発生すると胞子を吸い込みやすくなり、結果として喘息や目の痒み、蕁麻疹などといった症状が現れることがあります。以前当社にご相談いただいた事例でも、カビが原因による体調不良によって入院をされた方もいらっしゃいました。天井のカビを発見したら、すぐ対応することをお勧めします。

2.現状を把握する

2-1.どこに発生したのか

まずは、どこの部屋の天井にカビが発生したのかを確認してください。
基本的には、北側の部屋や外壁に面している場所の場合は、室内と室外の温度差が原因で結露ができたことによって発生したカビになります。
それ以外の場所は、漏水が原因である可能性も出てきます。
漏水については、後程ご説明します。

2-2.カビはどこまで広がっているのか

これはご自身でカビ取りが出来るか、業者に依頼しなければならないのか見極めるために必要になります。
カビが壁と天井の境目以上に広がってしまっている場合には、カビ取り業者へ依頼することをお勧めしています。


※↑こちらの写真が自分でカビ取りができるレベルです。

※↑こちらの写真のように、全体に拡がってしまっている場合は、範囲が広く薬剤を塗布するのが大変で、また、薬剤の除去にも多大な労力がかかるためご自身でのカビ取りは難しいです。

ここまで広がってしまうと、塗布時に目に入ったり皮膚に付着するなど市販のカビ取り剤を使用するのにもリスクが生じるため、専門業者に依頼されることをおすすめします。

2-3.カビを発見してからどのくらい経過しているのか

天井のカビを発見してからどのくらい経過しているかで、カビの拡散度を予想することが出来きます。
カビを発見してから2週間以内でしたら、そこまで大きく広がっていない可能性があります。
しかし2週間以上の場合は、カビの胞子がついて、胞子が成長している可能性があります。
時間が経つと徐々にカビが発生するのではなくて、指数関数的にカビが増殖するので注意してください。

2-4.漏水の可能性が無いか確認する

黒カビが発生している場合には、水道管の老朽化や破裂によって漏水している可能性が考えられます。

■ボードが膨らんできていないか。
■水を流していないのに水の音がしないか。
■カビが異常に強く出ていないか。
■外壁に面する天井以外の場所に黒カビが発生していないか。
■天井から水が垂れてきていないか。

このどれかに当てはまる場合は、先に修理が必要になるのでカビ取り業者へ依頼する前に、マンションであれば管理会社へ戸建て住宅であれば工務店に相談してみてください。

3.自分でカビ取りをする

先ほども説明したように、天井はカビの侵食が早いため、1日でも早い対応が必要になります。
カビが発生してしまった場合、カビを取るための方法としては

  1. 自分でカビを取る。
  2. カビ取り業者へ依頼する。
  3. リフォーム業者へ依頼する。

この3つの方法が挙げられます。
しかし、次の項目(3-1 自分で出来るカビ取りのレベルを把握する)で説明する範囲以外にカビが発生している場合については、自力でのカビ取りが難しくなってしまうため、迷わずカビ取り業者へ相談することをお勧めします。

リフォーム業者でもカビに関する知識は多少持ち合わせてはいますが、やはり専門でカビ取りを行っている業者には知識量も経験も劣ってしまいます。そのため

■本当のカビ発生原因を見落としてしまう。
■誤ったカビ対策方法を提案してしまう。
■カビを完全に除去していないにも関わらず、その上から新しい壁紙を貼られ、またカビが発生してしまう。

このような可能性が考えられます。
その時はカビ取り業者へ依頼するより安く済んだとしても、最終的には高くついてしまうケースが多いです。

3-1.自分で出来るカビレベルを把握する

先ほども自分でカビ取りできるレベルは天井と壁の境目に出来たカビです。

※↑こちらの写真が自分でカビ取りができるレベルです。

※↑こちらの写真のように、全体に拡がってしまっている場合はご自身でのカビ取りは難しいです。

境目以上の範囲に広がってしまっているものについては、

  • カビ取り剤が垂れてきて、目や皮膚に付着しケガをする可能性がある。
  • 椅子や脚立に乗ったままずっと上を向いたままの作業になるため、ケガの心配が出てきます。

このような可能性があるので、ご自身で天井のカビ取りを行うことはお勧めしていません
また、カビ取りを行うとどうしても液剤が床や家具、服などについてしまい、脱色したり素材を痛めたりしてしまう可能性があるため、下記写真のように養生をしっかりと行うなど、細かな注意が必要となります。

高い位置なので椅子や脚立を使った作業になります。カビの発生箇所が天井と壁の境目であったとしても、吹き抜け等高い場所での作業の場合は、無理せずカビ取り業者に相談するようにしてください。

天井に生えた小規模のカビの場合や天井の四隅に少しだけポツポツと生えたカビに関しては、自力で落とす方もいらっしゃるかと思いますので

次からは、自分でカビを取るにはどのようにしたら良いのかについて説明していきます。また、天井の材質によって使用できるカビ取り剤が異なってきます。

※注意点

もし誤ったカビ取り剤を使ってしまうと材質を傷めてしまう可能性がありますので、カビ取りを行う前には必ず天井の材質を確認してから行うようにしてください。
目や皮膚の保護のため、カビ取りの際には必ず下記を身に着けてからカビ取りを行うようにしてください。

■関連記事■カビ取り業者が教える!壁のカビを防ぐコツ

3-1-1.自分でカビ取りをするための準備

■手袋
■マスク
■ゴーグル
■長袖(色が抜けても良いもの)
■長ズボン(色が抜けても良いもの)

※万が一カビ取り剤が目に入ってしまったり皮膚についてしまったりした場合には、すぐに水で洗い流し、病院に相談するようにしてください。

3-1-2.次亜塩素酸水でカビを落とす

また、砂壁(珪藻土)、塗装、木材の場合は、ハイターやカビキラーのような漂白作用のある液剤ではではなく、次亜塩素酸水を使ったカビ取り方法になります。
この材質に漂白作用のある液剤を使ってしまうと、水酸化ナトリウムというたんぱく質を溶かす素材が乾いた後も残ってしまい危険ですので、次亜塩素酸水の使用をお勧めしています。

しかし、次亜塩素酸水には除菌の効果はありますが、漂白作用はないため、カビの色素までは落とすことはできません。そのため、これらの材質にカビが発生している場合には、市販のカビ取り剤では対応できない為、弊社のカビ取り剤をご利用いただければ、カビ取り後も食塩に変わり、確実に除菌できます。

ただし、無理に行うと失敗する可能性もありますので、不安な場合は、一度カビ取り業者へ相談するようにしてください。

3-1-3.目立たない部分でカビ取り剤を試して使う

※どの材質でもカビ取り前に確認していただきたいことですが、カビ取り前に一度目立たないところで、カビ取り剤を使って脱色など材質を傷つけてしまわないか確認を行ってください。
早速、次の項目から材質別のカビ取り方法を説明していきます。

壁紙、コンクリート、ジプトーンの場合には、弊社から発売しているご自身でも簡単にカビ取りができるキット、「カビ取りマイスター」の使用をお勧めしています。このキットには弊社が独自で開発をした除カビ剤と防カビ剤が入っていますので、同時に防カビも行うことができます。

ご自身でカビ取りを行いたい範囲によって3種類から選ぶことができますが、今回の天井のカビの場合には「カビ取りマイスター ライト」で対応可能になります。

カビ取りマイスターキット詳細ページ

3-2.壁紙の場合のカビ取り方法

多くの住宅の天井が壁紙だと思われます。
まず、壁紙のカビ取りを行う前にはご自身で

  • カビが壁紙の表面に発生しているか
  • それとも壁紙の裏面から発生しているか

について一度確認していただきたいです。
壁紙の場合は、表面からカビが発生しているか裏面からカビが発生しているかによって、ご自身でカビ取りができるかできないかが決まります。

壁紙の表面にカビが発生している状態↓

壁紙の裏面からカビが発生している状態↓

裏面からカビが生えてきている場合、壁紙を剥がしてみると、下の写真のようにカビが生えています。

3-3-1.壁紙に生えたカビの見分け方

見分け方としては

  • 壁紙が剥がれていたり
  • 壁紙の糊の粘着が無くなり膨らんでいる個所

などが無いか確認してください。続いて

薄い青や黒の様な色でカビが発生

していたら、壁紙の裏面からカビが発生している可能性が非常に高くなります。

見分けがプロではないと難しい部分もあるため、分からない場合は弊社まで写真を送っていただければ、判定させていただきますので、まずはお問合せください。

カビの元凶を除去しないことには何回でも再発してしまいます。

そのため、裏面からカビが発生している場合には、壁紙を剥がしてからカビ取りをするという作業が必要になってくるため、壁紙の交換が必要になります。裏面からカビが発生している場合には、カビ取り業者へ相談するようにしてください。

また、本記事でお伝えするのは、一般住宅で多く使われているビニールで作られた壁紙の場合のカビ取り方法になります。これ以外の紙や布で出来ている壁紙の場合には、ご自身でカビ取りを行うと、材質を傷つけてしまう可能性があるので、カビ取り業者へ相談するようにしてください。

<用意するもの(真っ白な壁紙の場合)>

カビ取りマイスター ライト 1セット

<カビ取りの方法>

手順①計量カップに除カビ剤を入れます(ジェル状の方ではありません)。

手順②計量カップに刷毛を入れ、除カビ剤を付けます。

※このまま壁紙に塗布してしまうと、除カビ剤の付けすぎで材質を痛めてしまう可能性があるので、計量カップの淵を使って除カビ剤をきるようにしてください。

手順③カビが発生している箇所に塗布していきます。

<注意点>

※液剤が垂れてくるのを防止するためにも、上から下に塗っていくのではなく、下から上に塗るようにしてください。
※刷毛を強く押し付けてしまうと、壁紙を傷つけてしまうので、優しく塗布していくようにしてください。
手順④よく乾燥させてください。
※手順③が終了したら、防カビ加工に移りますが、必ず乾燥した状態の壁紙にしてください。
※防カビ加工でも計量カップと刷毛を使いますので、この乾燥時間の間によく洗っておいてください。
※カビ取り中に除カビ剤が金属やアルミ製品に付着してしまった場合は、すぐに水拭きをするようにしてください。錆びの原因になってしまいます。

<防カビの方法>

手順①計量カップに防カビ剤を入れます。
手順②計量カップに刷毛を入れ、防カビ剤を付けます。

※計量カップの淵を使って防カビ剤をきるようにしてください。
手順③カビ取りを行った場所に塗布していきます。

手順④よく乾燥させてください。

では、次は壁紙が色物の場合のカビ取り方法になります。

<用意するもの(色物の場合)>

・スプレーボトル 1本
・水で400ppmに薄めた次亜塩素酸水

(PPMとは濃度の単位で、mg/lのことです)

<カビ取りの方法>
手順①スプレーボトルに、水で400ppmに薄めた次亜塩素酸水を入れます。
手順②カビが発生している箇所に手順①で作ったスプレーを吹きかけます。

手順③よく乾燥させてください。

<注意点>

※色物の壁紙にハイターのような漂白作用のあるものを使用すると、脱色を招いてしまう可能性があります。目立たない場所でテストしてからカビ取りするようにしてください。
※次亜塩素酸水には、除菌効果はありますが漂白効果はないので、カビの色素まで落としきることはできません。
※4000件以上の現場を見てきた中でも10件程度と滅多にないパターンではありますが、吹きかけてしばらく時間が経つと、液剤を塗布した部分の壁紙が蛍光色に変色してきてしまう可能性があります。

その場合にはすぐに水拭きをするようにしてください。水拭きをすることで元の壁紙の色に戻ります。また、このような場合にはご自身でのカビ取りは続けずに、カビ取り業者へ相談するようにしてください。

3-3.塗装の場合のカビ取り方法

天井が塗装の場合、カビ取りをする前に塗装の表面を触ってみて、ザラザラしているか、ツルツルしているかを確認してください。

■表面がザラザラしている → 付けた液剤が垂れにくいが、垂れ跡は残りやすい。
■表面がツルツルしている → 付けた液剤が垂れやすく、垂れ跡も残りやすい。

塗装にはこのような特徴があります。
そのため、ザラザラしているか、ツルツルしているかによってカビ取り方法が異なってきます。

3-3-1.表面がザラザラしている塗装のカビ取り方法

<用意するもの(表面がザラザラしている場合)>

用意するものは、壁紙の場合のカビ取り方法(色物の場合)と同じになります。

<カビ取りの方法>

手順①プレーボトルに、水で400ppmに薄めた次亜塩素酸水を入れます。
手順②カビが発生している箇所に手順①で作ったスプレーを吹きかけます。垂れるのを防止するためにも、1カ所の吹きかけるのではなく、ムラのないように下部から吹きかけてください。上部から吹きかけると垂れ跡が残りやすくなります。
※万が一垂れてきてしまった場合は、すぐに拭き取ってください。

3-3-2.表面がツルツルしている塗装のカビ取り方法

<用意するもの(表面がツルツルしている場合)>
・バケツ 1個
・雑巾 1枚
・水で400ppmに薄めた次亜塩素酸水

<カビ取りの方法>
手順①バケツに、水で400ppmに薄めた次亜塩素酸水を入れます。
手順②雑巾を手順①のバケツの中に入れて、よく絞ってください。
手順③雑巾でカビが発生している箇所を拭いてください。
手順④よく乾燥させてください。

3-4.コンクリートの場合のカビ取り方法

コンクリートに発生するカビのほとんどは黒カビになります。

「黒カビは根が深いって聞いたけど、コンクリートに生えた黒カビは自分で取れる?」

と思われる方も居るかもしれませんが、コンクリートは垂れ跡が残る心配も特になく、気を使わなくても良い材質なので、一番簡単にカビ取りができます。また

「コンクリートにカビが生えるなんて思わなかった」

という方も居るのではないでしょうか。
コンクリートは強いアルカリ性の性質も持っているので、一般的にはカビが発生しにくい材質と言われています。しかし、コンクリートが空気中の二酸化炭素を吸収し、コンクリート自体の成分である水酸化カルシウムと化学反応を起こします。この反応が起こり年数の経過つれて徐々にアルカリ性の性質が薄れて行き、中性化することによってカビが生えやすくなってしまいます。

<用意するもの>

・カビ取りマイスター ライト 1セット

<カビ取りの方法>

真っ白な壁紙の場合と同じです。
※コンクリートは水分を吸収しやすい材質ですので、乾燥時間については壁紙よりも長い時間設けるようにしてください。

<防カビの方法>

真っ白な壁の場合と同じです。
※カビ取りを行ったときと同じく、コンクリートは水分を吸収しやすい材質ですので、乾燥時間については壁紙よりも長い時間設けるようにしてください。

■関連記事■壁に生えたカビを業者に依頼するか見極める方法

3-5.木材の場合のカビ取り方法

木材は、ものによっては

  • 水分を瞬間的に吸収するもの
  • 徐々に時間をかけて吸収するもの  

があります。
徐々に時間をかけて吸収するものだと、吹きかけた液剤が垂れてきて、垂れ跡として残ってしまう危険性があるので注意してください。
また、瞬間的に吸収するものは吹きかけた瞬間に吹きかけた場所がどこかわからないほど目立たないことがありますが、少し時間を置くことで吹きかけた場所がわかるようになります。目立たないからと言って、何回もスプレーをしてしまうと、素材を傷つけることに繋がるので注意してください。

<用意するもの>

3-3-1.塗装の場合のカビ取り方法(表面がザラザラしている場合)と同じです。

<カビ取りの手順>

3-3-2.塗装の場合のカビ取り方法(表面がザラザラしている場合)と同じです。

3-6.砂壁(珪藻土)の場合のカビ取り方法

  • 表面が凹凸している。
  • ちょっと触れただけでもポロポロと崩れてきてしまう。
  • 垂れ跡が残ってしまう。

このような点から、プロのカビ取り業者でも少し苦戦してしまう素材です。そのため、ご自身でのカビ取りは他の素材に比べても難易度が高くなってしまうので、あまりお勧めはしておりません。砂壁(珪藻土)にカビが発生した際には、カビ取り業者へ相談するようにしてください。

しかし、どうしてもご自身でのカビ取りを考えている場合には、以下の方法で行うようにしてください。この方法は青カビについてです。発生しているのが黒カビの場合は、ご自身で取ることは非常に難しいです。黒カビが発生している場合には、カビ取り業者へ相談してください。

<用意するもの>

3-3-1.塗装の場合のカビ取り方法(表面がザラザラしている場合)、3-5.木材の場合のカビ取り方法と同じです。

<カビ取りの方法>

3-3-2.塗装の場合のカビ取り方法(表面がザラザラしている場合)、3-5.木材の場合のカビ取り方法と同じです。

※あまり近くで吹きかけると、その場所だけかけすぎてしまい、垂れてきて垂れ跡が残ってしまう危険性があります。20㎝~30㎝程度離したところから吹きかけて、全体的にムラがないように噴霧してください。

3-7.ジプトーンの場合のカビ取り方法

ジプトーンはものによっては、水滴を弾きやすいものもあります。カビ取りを行う前に一度目立たないところで、水を弾かないか試してみてください。もし弾くようであれば、ご自身でのカビ取りが難しくなりますので、カビ取り業者へ相談するようにしてください。

<用意するもの>

真っ白な壁紙の場合、コンクリートの場合と同じになります。

<カビ取りの手順>

手順①計量カップに除カビ剤を入れます。

手順②計量カップに刷毛を入れ、除カビ剤を付けます。

※このまま壁紙に塗布してしまうと、除カビ剤の付けすぎで材質を痛めてしまう可能性があるので、計量カップの淵を使って除カビ剤をきるようにしてください。

手順③カビが発生しているジプトーン1枚に塗ってください。
カビ取りマイスターに入っている除カビ剤には漂白効果があります。
カビが発生している箇所だけに除カビ剤を塗ってしまうと、若干ではありますが色むらができて目立ってしまいます。しかし、カビが発生している箇所のあるジプトーン1枚を丸々カビ取りすることによって、色むらが目立ちにくくなります。

手順④よく乾燥させてください。

<防カビの手順>

手順①計量カップに防カビ剤を入れます。
手順②計量カップに刷毛を入れ、防カビ剤を付けます。
※計量カップの淵を使って防カビ剤をきるようにしてください。
手順③カビが発生していた箇所に塗布してください。
※ジプトーン1枚に防カビ加工していただいた方がより効果的ではありますが、除カビ剤と違い、防カビ剤で色むらができることはないので、カビが発生していた箇所のみの塗布でも大丈夫です。
手順④よく乾燥させてください。

4.カビ取り業者に相談する際のポイント

4-1.天井以外のカビ取りについて言及してくれるか

天井のカビ取りの相談をする際には、天井以外のカビ取りについて言及してくれる業者に依頼することをおすすめします。
天井にある程度広範囲にカビが発生してしまっている場合は、天井だけではなく、部屋全体のカビ取りと家具の表面もカビ取りが必要になってくるからです。

理由としては、天井にカビが発生しカビの範囲が拡がっているという事は、部屋全体にカビの胞子が広がってしまっているということです。つまり、私たちの目には見えていませんが、室内の家具や衣類などにも、天井から落ちてきたカビの胞子が付着してしまっている可能性があります。

そのため除菌をしておいたほうが、再発のリスクを下げることが出来ます。
当社ではガス滅菌車を有しておりますので、自力ではカビ取りの難しい家具や衣服など業者でも完全除去が難しいものでも、ガスの力によって殺菌することが出来ます。

4-2.カビ取り業者を選ぶ重要ポイント

カビの知識がある会社と知識がない会社で大きく異なるのは、提案する範囲が異なる点です。
カビ取り業者はカビ取り業者でも、

  • リフォームがメインでカビ取りはサブの会社
  • カビ取りがメインでリフォームはサブの会社 があります。

リフォームがメインでカビ取りはサブのような会社だと、必要のないリフォームを薦められる可能性があります。
カビ取りメインでリフォームサブのほうがカビ取りのみを希望している場合からすると費用を安くすることが出来ます。
この際リフォームもしたいと考えている場合には、リフォームメインの業者のほうが、住宅の最新設備に詳しかったり、より快適な間取り作りを考えてくれたりするなど、カビ取りメインの業者よりも良い提案をしてくれる可能性が高いのでリフォームメインの会社もあわせて当たってみるといいと思います。

また、実際に現地調査に来た際に

■提示された金額に納得できるか。
■料金内訳がきちんとされているか。
■カビが発生してしまった根本的原因を究明してくれるか。
■対策方法を聞き、納得の行く回答をしてくれるか。
■どのような液剤を使い、どのような施工が必要か、きちんとした納得できる説明をしてくれたか。

このことを必ず確認するようにしてください。そして、説明が不十分で少しでも不安を感じた際は、迷わず別業者で相見積もりを取って納得いく説明をしてくれる業者に頼むのが良いと思います。

当社では、カビ対策を徹底的に考えたREAIR【空気が美味しい家づくり】というリフォーム・リノベーションサービスを提供しています。ご興味あれば弊社までお問合せください。

4-3 費用はどれくらいかかるか

カビ取り業者への依頼を考える上で、一番気にしてしまうことではないでしょうか。
部屋の広さや、現在のカビの状況、必要なカビ取りの内容によって変動があるため、一概にこの金額でできますということはお伝えできませんが、当社の場合は最低7万円からカビ取りを行っております。
下記リンクから、おおよその金額を算出することができます。
料金シミュレーション

現地調査は無料になりますので、一度ご相談ください。
カビ取り業者の中には、見積や相談だけで料金が発生することもありますので、カビ取り業者を探す際にはそのあたりにも注意をして検討するようにしてください。

また、カビ取りマイスターを購入してご自身でカビ取りを行った方で、

■自分では上手にカビ取りが出来なかった。
■またカビが生えてきてしまった。

このような場合には、弊社にご相談ください。カビ取りマイスターには保証サービスが付いていますので、施工費からカビ取りマイスターの購入金額を引いた金額でカビ取り施工をさせていただきます。
例えばお見積りが7万円の場合、この金額からカビ取りマイスター(ライト)の購入金額19800円を引いた金額での施工になります。

カビ取り業者を選ぶ際のチェックするポイントをまとめると、上記のようになります。ぜひ、カビ取り業者を検討する際の参考にしてみてください。

5.正しい環境改善

カビは20℃以上の温度、60%以上の湿度、埃などの栄養素のある環境を好みます。

特に天井は、高い温度と湿度が集まりやすく、隅の方には埃も溜まりやすい環境のため、カビの繁殖にうってつけの場所になってしまっています。そのため、カビを取ったらおしまいではなく、再発を防止するためにも正しい環境に改善することが大切になってきます。また、ここで説明する方法は、カビ取り業者が来るまでの間に、これ以上カビを拡げないための応急処置にもなります。

5-1.サーキュレーターを活用

隅に空気が滞留してしまうと、ほこりが発生してしまいますし湿度と温度も高くなってしまいます。サーキュレーターを回し、隅に空気が滞留しないようにしてください。
<サーキュレーターを回すときのポイント>
サーキュレーターを回す際に注意していただきたいのは、1カ所だけに風が当たり続けるようにしないことです。1カ所だけに風を当て続けても、その部分しか空気の滞留は解消されないため、首振り機能を使い、4つ角全てに風が当たるようにしてください。

※カビ取り前にサーキュレーターをかけると、カビの胞子を飛ばしてしまうため、家具や衣類などに付着してしまう危険性があります。

5-2エアコンを活用する

温湿度を一定に保つうえで非常に有効な方法になります。エアコンの除湿機能で温度設定しておくことで、常に一定の温度で簡単に湿気を取り除くことができます。しかし、定期的にエアコンの吹き出し口やフィルターのお手入れをしないと、そこに付着してしまった埃を室内へ吐き出してしまうことになるので注意してください。


※エアコンのお手入れ方法は、使用されているものの取扱い説明書を確認してください。

5-3空気清浄機を活用する。

カビの栄養素である埃。空気清浄機の特徴である集塵機能で埃を吸収するため、栄養素を断つことが出来ます。しかし、空気清浄機のフィルターのお手入れを怠っていると、フィルターに付着した埃を部屋中にまき散らしてしまうので、定期的にフィルターのお手入れをするようにしてください(お手入れ方法については、使用している空気清浄機の説明書をご確認ください)。

5-4掃除をする

掃除の際は床だけで、天井まで掃除をしているという方は少ないと思います。しかし、ご自身で汚しているつもりは全くなくても、天井には静電気の影響で埃がついてしまっているので、その埃がカビの栄養素となってしまいます。


<用意するもの>
・クイックルワイパーなどのフローリングワイパー 1本
・雑巾 1枚

<掃除の手順>
手順①クイックルワイパー(フローリングワイパー)に雑巾を取りつけます。

手順②天井の埃を拭き取ります。

※天井の掃除をした際に、埃が落ちてきて床に置いてあるものに付着してしまうことが考えられます。掃除の際には、事前に床に置いてあるものを避けるようにしてください。
ベッドや棚のように、移動させることが難しいものについては、事前に新聞紙などで覆っておくと良いと思います。

※砂壁のように、表面が凹凸。もしくは触れるとポロポロ崩れてくるような素材のものの場合には、上記で挙げた方法ではなく、はたきで軽く叩いて埃を落とすようにしてください。

■関連記事■カビ取り業者が教える!再発率をグッと下げるお風呂のカビ取り方法

6.まとめ

■天井のカビを放置すると壁のカビを放置した時よりも圧倒的に早くカビが部屋中に拡散してしまうため、1日でも早い対処が必要になります。
■ご自身でカビ取りができる範囲は壁と天井の境目にできたカビです。これ以上に拡がったものについては、カビ取り業者へ相談するようにしてください。
塗装、木材、砂壁に発生した黒カビの場合は、ご自身でのカビ取りは非常に困難になります。この場合は、ご自身でカビ取りができる範囲内であったとしてもカビ取り業者へ相談してください。
■カビ取り業者を探す際は、金額や説明に納得できる業者へ依頼するようにしてください。少しでも納得できない部分がある場合は、別業者への依頼を検討するようにしてください。
■カビを取った後も、環境改善を行わないことには何回でもカビが再発してしまいます。サーキュレーターやエアコン、空気清浄機の活用、そして掃除を行い環境の改善をしてカビ対策を行うようにしてください。

このマニュアルを読んだら、是非行動に移して早めに対応していただけると被害は少なく収まると思います。

過去4000件の実績から生まれたカビ取り剤をご自宅でも「カビ取りマイスターキット」

■関連記事■カビ取り業者が教える!クローゼット・収納のカビ取りマニュアル

■関連記事■壁に生えたカビを業者に依頼するか見極める方法

■関連記事■壁紙のカビを放置して大損害?!被害を最小限に食い止める方法