施工事例

【詳細調査】漏水後のカビ汚染を24検体で数値化し、弁護士も納得の43ページの報告書で紛争の証拠資料を整えた住宅事例

【詳細調査】漏水後のカビ汚染を24検体で数値化し、弁護士も納得の43ページの報告書で紛争の証拠資料を整えた住宅事例

案件情報

住所
神奈川県横浜市
物件用途
一戸建て
作業内容
カビ汚染度の詳細調査および法的資料としての利用を想定した報告書の作成・修正
作業人数
調査1名
作業時間
約3時間
作業面積
ー
作業費
税込271,700円

事例の概要

神奈川県横浜市の住宅で、漏水に伴うカビ被害に対し、24検体の詳細調査と専門的な知見に基づく43ページの報告書作成を行った事例です。調査結果を整理し、紛争対応に耐えうる客観的な説明資料を整備しました。

課題
  1. 漏水被害に伴ってカビが発生し、汚染度を客観的に把握する必要があった。
  2. 紛争対応の資料として、第三者が納得できる客観的な根拠が求められた。
  3. 専門用語や測定数値の意味を明確にし、測定位置と図面を対応させる必要があった。
成果
  1. 24検体の多角的な調査により、空間や表面のカビ汚染状況を数値化した。
  2. 測定地点と図面を対応させた43ページの報告書により、測定位置を明確に特定できるようにした。
  3. 弁護士の確認を踏まえて修正し、法的資料として利用できる状態を整えた。

抱えていた課題・ご依頼の背景

住宅で漏水被害が発生し、それに伴ってカビが生じたことが、ご相談のきっかけでした。ご依頼者様はカビの除去だけでなく、室内のカビ汚染度や菌数を正確に把握することを求めていらっしゃいました。客観的な調査結果をもとに、現状を正しく確認したいという強いご要望がありました。

今回の調査結果は、紛争対応や法的手続きに向けた説明資料として使用される予定でした。そのため、第三者に明確な根拠を示せる正式な調査報告書が必要であり、第三者機関としての客観性や、法的資料として利用できるかどうかも重視されていました。こうした条件を満たす専門的な調査を求め、弊社へご相談いただきました。

今回の案件のポイント

本件では、調査結果を第三者が客観的に理解できる報告書にまとめることが重要でした。一般的な調査とは異なり、代理人弁護士や相手方、裁判所など、カビ調査を専門としない方が読む可能性も想定する必要があったためです。

弊社では、測定数値を示すとともに、測定地点と間取り図の明確な対応付けや、提示した作業内容の具体的な説明を徹底しました。また、漏水の経過を正確な時系列で記載するため、弁護士様の確認を踏まえて丁寧に修正しています。

さらに、カビ汚染状況の評価と健康被害の診断は異なるため、測定結果から飛躍した因果関係を断定しないことも重視しました。調査で客観的に示せる範囲を明確にし、事実に基づく記述を徹底することで、資料としての信頼性を確保しています。

依頼から診断完了までの流れ

ご依頼から診断完了までの主な流れは、以下のとおりです。

  1. 現地調査および多点検査

    1階・2階の多くの地点と床下を対象に、24検体の検査を実施しました。比較データを確保するため、空気中のカビや表面の汚染度を測定しています。

  2. 菌種の特定と汚染度の数値化

    空気中に浮遊するカビの種類を特定し、専用の測定器を用いて、表面の汚染度や建材の含水率を詳しく数値化しました。

  3. 調査報告書の作成

    測定結果や数値の意味、カビの特徴、今後の改善提案を整理し、全43ページの詳細な報告書にまとめました。

  4. 弁護士確認を踏まえた修正・追記対応

    代理人弁護士様の確認をもとに、測定位置と図面の対応付けや時系列の修正を行い、報告書を完成させました。

得られた結果

  • 浮遊菌や付着菌、表面汚染度、含水率など、多角的な指標を用いてカビの汚染状況を正確に記録しました。
  • 測定地点と図面を対応させ、第三者が測定位置と数値の関係を正確に確認できる状態を整えました。
  • 漏水の経過を時系列に沿って精査し、提出資料間で食い違いが生じないよう、客観的な記述にまとめました。
  • 専門的な作業内容を具体的に説明し、カビ調査の専門家でない第三者にも、必要な措置が伝わるようにしました。
  • 気温上昇に伴うリスクを含む専門的な評価と、換気や防カビ処理などの具体策を明文化しました。
  • 代理人弁護士様の確認を経た報告書を提出し、紛争対応における客観的な説明資料を整備しました。

今回の案件で発揮できたハーツリッチの強み

1:多角的な検査と数値化により、第三者に示せる客観的な根拠を明確化

第三者へ説明するための客観的なデータがないことが、ご依頼者様の大きな課題でした。

弊社では、文部科学省や国際標準に準拠した機器を用い、24検体の多点検査を実施しました。浮遊菌や付着菌の測定に加え、表面の汚染度や含水率も多角的に数値化し、建物全体の汚染状況を客観的な事実として可視化しています。

曖昧さのない明確なデータが揃ったことで、紛争対応に向けた確かな根拠を得られたという安心感につながりました。

2:図面との対応付けと専門表現の具体化により、読み手に伝わる資料を作成

測定数値や専門用語を並べるだけでは、専門知識のない読み手に内容が正しく伝わらないおそれがありました。

弊社では、測定地点の記号を間取り図上に正確に記載し、どこで測定した数値なのかを一目で確認できる構成に整えました。さらに、専門的な対策内容を分かりやすい言葉で説明し、具体的にどのような作業が必要なのかを明文化しています。

誰が読んでも理解できる、透明性の高い報告書に仕上がったことで、ご依頼者様にも、今後の話し合いに向けた納得感と確信を持っていただけました。

3:弁護士様の確認に基づく修正対応で、法的紛争に耐えうる精度を確保

法的資料として使用するにあたり、時系列のわずかなずれや曖昧な記載が、大きな問題につながるおそれがありました。

弊社では、報告書の提出後も、代理人弁護士様の確認を踏まえた修正や追記に繰り返し対応しました。漏水経過の日付を整理し、評価の整合性に関する補足説明を重ねるなど、細部まで正確性を追求しています。

第三者からの指摘にも揺らがない緻密な報告書が完成し、法的手続きを進めるうえで、心強く感じていただけました。

 

代表 穂苅からのコメント

本件では、カビの測定結果を、裁判や交渉の場で第三者が正しく理解できる資料にまとめることが、最も重要な課題でした。建築士としての知見と厳格な測定基準を組み合わせ、弁護士様との確認を経て細部まで正確性を追求したことが、解決につながりました。客観的な証拠として信頼できる報告書をお届けし、今後の対応に向けたご依頼者様の不安を解消できたことを嬉しく思います。

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