
洗濯物の茶色のカスはカビ!?プロが教える洗濯機のカビ取りと6つのカビ対策

「洗濯すると衣類に茶色いカスや黒いワカメ状の汚れが付いてしまう」
「洗濯物がなんとなくカビ臭い気がする」
こんな悩みを抱えたことはありませんか?
その原因、実は洗濯機のカビにあるかもしれません。
洗濯槽の裏側には、湿気や石鹸カス、皮脂汚れが蓄積しやすく、放置するとカビの温床となってしまいます。
これが洗濯中に剥がれ落ち、洗濯物に付着することで汚れや嫌な臭いの原因になるのです。
さらに、カビが付着した衣類を着用すると、肌荒れやアレルギーなどの健康被害を引き起こす可能性があります。
それだけでなく、カビがクローゼットや部屋全体に広がるリスクもあり、日常生活への影響は計り知れません。
この記事では、洗濯槽の掃除方法や普段からできる予防策を詳しく解説します。
清潔な洗濯機を維持して、大切な衣類を守りましょう。
この記事でわかること |
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目次
1. 洗濯物の茶色のカスはカビ発生のサイン!?放置のリスクと原因
洗濯物に茶色いカスや黒い汚れが付着している場合、洗濯機内部でカビが繁殖している可能性が高いです。
そして洗濯槽にカビが発生している場合、衣類だけでなく、様々な部分に悪影響を及ぼすかもしれません。
1-1. 茶色いカスの正体とは?
茶色いカスや黒いワカメ状の汚れの正体は、洗濯槽の裏側で発生したカビや汚れが剥がれ落ちたものです。
洗濯槽は二重構造になっており、湿気や石鹸カス、皮脂汚れが手の届かない裏側に溜まりやすく、これがカビの発生原因となります。
洗濯中に水流で剥がれたカビや汚れが洗濯物に付着し、茶色いカスや嫌な臭いの原因となるのです。
このカスは洋服ブラシやガムテープで一時的に除去できますが、衣類の繊維の奥にカビが入り込んでいる場合、表面的な除去だけでは不十分です。
消毒用エタノールなどでしっかりと除菌し、カビを取り除く必要があります。
詳しくは5. 衣類にカビが発生した場合の対処方法で解説します。
1-2. カビが付着した洗濯物を放置するリスク
カビが付着した洗濯物をそのままにしておくと、さまざまなリスクが生じます。
まず、洗濯物全体にカビが広がり、変色や嫌な臭いが取れなくなることがあります。
さらに、カビが付着した衣類をクローゼットやタンスにしまうと、収納スペース全体にカビが繁殖し、他の衣類や収納家具まで被害が広がる恐れがあります。
特に湿気の多い環境では、カビの胞子が部屋中に拡散し、生活空間そのものが汚染される可能性があります。
こうなると、衣類だけでなく、部屋全体の清掃やリフォームが必要になる場合もあり、大きな損失を招くことがあります。
1-3. カビによる健康被害の可能性
カビは見た目の問題だけでなく、健康にも深刻な影響を与えることがあります。
カビが生えた服を着ると、大量のカビの胞子を吸い込むことになり、健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。
特に以下のような病気の原因になるとされています。
これらは一例であり、カビが原因で発症する病気は他にも多数あります。
カビの胞子が肺や気管支に入り込むと、重篤な病気を引き起こす可能性もあり、最悪の場合、命を落とすケースもあります。
「あの時カビ取りをしておけばよかった」と後悔しないためにも、洗濯機を清潔に保つことが重要です。
2. 縦型洗濯機のカビ取り方法【酸素系・塩素系】
縦型洗濯機のカビ取りには、酸素系漂白剤または塩素系クリーナーを使用する方法があります。
どちらも効果的ですが、それぞれ特徴が異なるため、目的や状況に応じて使い分けることが大切です。
酸素系漂白剤は環境や衣類に優しく、汎用性が高いです。
塩素系クリーナーは即効性があり、頑固なカビや汚れを短時間で除去するのに適しています。
以下に、それぞれの具体的なカビ取り方法を解説します。
2-1. 酸素系漂白剤でカビを除去する
酸素系漂白剤は、酸化反応によってカビや汚れを分解し、漂白作用もあるため、洗濯槽を清潔に保つことができます。
毒性の強い塩素ガスが発生しないため、安全性が高くて環境にも優しいのが特徴です。
用意するもの
- 酸素系漂白剤(粉末タイプ)
- ゴミすくいネット
- お湯
グラフィコ オキシクリーン
出典: amazon
シャボン玉石けん 酸素系漂白剤
出典: amazon
注意点
- 酸素系漂白剤は泡立ちが激しく、泡が洗濯槽から溢れる可能性があります。作業中は洗濯機をこまめにチェックしてください。
- 一部の洗濯機では酸素系漂白剤の使用が推奨されていない場合があります。必ず取扱説明書やメーカーサイトを確認してください。
- 洗濯槽がステンレス製の場合、長時間放置すると金属が劣化する可能性があるため、放置時間は適切に調整しましょう。
カビ取り手順
①洗濯機にお湯と酸素系漂白剤を入れる
洗濯槽に40〜50℃程度のお湯を満水まで入れ、酸素系漂白剤を投入します。
漂白剤の量は10リットルあたり約100gを目安にしてください。
投入後、数分間洗濯機を回して漂白剤が均一に溶けるようにします。
②つけ置きする
洗濯槽を停止させ、2〜4時間ほど放置します。
この間に、洗濯槽の裏側に付着したカビや汚れが分解され、浮き上がってきます。
汚れがひどい場合は、放置時間を長めにすることも可能です。
③ゴミすくいネットで浮いているカビを取り除く
つけ置きの後、数分間洗濯機を回して汚れを浮かせます。
表面に浮いてきたカビや汚れを、ゴミすくいネットを使ってしっかり取り除きます。
これを行うことで、排水時の詰まりを防ぐことができます。
④洗濯槽を洗浄する
つけ置き後、通常の洗濯コースを1回運転して、汚れやカビをしっかり洗い流します。
汚れが残る場合は、すすぎと脱水を追加で行いましょう。
洗浄後、洗濯槽内を確認し、汚れが完全に除去されているかチェックしてください。
⑤糸くずフィルターを洗う
洗濯機の糸くずフィルターを取り外し、溜まっている汚れやカビを洗い流します。
洗浄後はしっかり乾燥させて再度取り付けます。
2-2. 塩素系クリーナーでカビを除去する
塩素系の洗濯槽クリーナーは、頑固なカビや汚れを短時間で除去するのに適した洗浄剤です。
強力な洗浄力で、洗濯槽に付着したカビや臭いの原因を効果的に取り除きます。
また、塩素系洗濯槽クリーナーの代わりに衣類用の塩素系漂白剤を使用することも可能です。
用意するもの
- 塩素系洗濯槽クリーナー(衣類用塩素系漂白剤でも可)
- ゴム手袋
ジョンソン 洗たく槽カビキラー
出典:楽天市場
花王 ハイター
出典:amazon
注意点
- 作業中は窓を開けるなど換気を十分に行い、塩素系クリーナーの臭いを吸い込まないように注意してください。
- ゴム手袋を着用し、クリーナーが直接肌に触れないようにしましょう。
- 酸性洗剤や酸素系漂白剤と併用しないでください。有害な塩素ガスが発生する危険があります。
カビ取り手順
① 塩素系クリーナーを投入する
塩素系洗濯槽クリーナーを洗濯槽に直接投入します。
クリーナーの代わりに衣類用塩素系漂白剤を使用しても構いません。
製品にもよりますが、塩素系漂白剤の場合、大体200mlほど投入してください。
② 洗濯コースを選択する
洗濯機の「槽洗浄コース」を選択し、運転を開始します。
槽洗浄コースがない場合は、「標準洗濯コース」を使用してください。
③ 糸くずフィルターを掃除する
終了後、洗濯槽内に汚れが残っていないか確認し、必要に応じてすすぎを追加してください。
その後、糸くずフィルターを取り外し、溜まっている汚れやカビを洗い流します。
洗浄後はしっかり乾燥させて再度取り付けます。
3. ドラム式洗濯機のカビ取り方法【塩素系】
ドラム式洗濯機は縦型と構造が異なるため、カビ取りには注意が必要です。
ドラム式は乾燥機能があるため、定期的な乾燥でカビの発生を抑えられることもありますが、付着してしまったカビを除去するには塩素系クリーナーが推奨されています。
3-1. ドラム式で酸素系が推奨されにくい理由
ドラム式洗濯機では酸素系漂白剤は推奨されていないことが多いです。
主な理由は、酸素系漂白剤が泡立ちやすい性質を持っていることです。
ドラム式洗濯機は少量の水で効率的に洗う設計となっているため、泡が排水構造に詰まりやすく、洗濯機のトラブルを引き起こす可能性があります。
また、水量が少ないことで漂白剤が十分に効果を発揮できない場合もあります。
このため、泡立ちが少なく即効性がある塩素系クリーナーがドラム式洗濯機の洗浄には適しているとされています。
3-2. 塩素系クリーナーでカビを除去する手順
ドラム式洗濯機で塩素系クリーナーを使用してカビを除去する方法は、縦型洗濯機のカビ取りと基本的には同じ手順で行います。
強い薬剤のため使用時は換気をしっかり行い、手袋を着用して取り扱いに注意し、以下の流れで進めてください。
用意するもの
- 塩素系洗濯槽クリーナー(衣類用塩素系漂白剤でも可)
- ゴム手袋
注意点
- 作業中は窓を開けるなど換気を十分に行い、塩素系クリーナーの臭いを吸い込まないように注意してください。
- ゴム手袋を着用し、クリーナーが直接肌に触れないようにしましょう。
- 酸性洗剤や酸素系漂白剤と併用しないでください。有害な塩素ガスが発生する危険があります。
カビ取り手順
① 塩素系クリーナーを投入する
塩素系洗濯槽クリーナーを洗濯槽に直接投入します。
クリーナーの代わりに衣類用塩素系漂白剤を使用しても構いません。
製品にもよりますが、塩素系漂白剤の場合、大体200mlほど投入してください。
② 洗濯コースを選択する
洗濯機の「槽洗浄コース」を選択し、運転を開始します。
槽洗浄コースがない場合は、「標準洗濯コース」を使用してください。
③ 糸くずフィルターを掃除する
終了後、洗濯槽内に汚れが残っていないか確認し、必要に応じてすすぎを追加してください。
その後、糸くずフィルターを取り外し、溜まっている汚れやカビを洗い流します。
洗浄後はしっかり乾燥させて再度取り付けます。
4. どうしても落ちない場合は業者に依頼を検討
洗濯槽のカビや汚れが、家庭用クリーナーを使った掃除では取り切れない場合、専門業者に依頼するのが効果的です。
4-1. 洗濯機を分解して内部まで徹底洗浄
業者に依頼すると、洗濯槽を分解して内部パーツをひとつひとつ取り外し、丁寧に洗浄を行います。
分解洗浄では、洗濯槽の裏側に溜まったカビや汚れ、排水部分に蓄積された石鹸カスなど、家庭では手が届かない箇所まで完全に掃除することが可能です。
また、専用の洗浄剤や高圧洗浄機を使用するため、カビや臭いの原因を根本から取り除くことができます。
さらに、洗濯機全体の点検も併せて行う場合が多く、部品の劣化や不具合を事前に発見することもできるため、洗濯機の寿命を延ばす効果も期待できます。
4-2. 買い替えとのコスト比較も大切
業者による分解洗浄は、費用が1〜2万円程度かかるのが一般的です。
そのため、現在使用している洗濯機の状態や使用年数を考慮して、買い替えとのコスト比較を行うことが大切です。
特に、洗濯機を10年以上使用している場合や、動作不良や異音が見られる場合は、新しい洗濯機への買い替えが適している場合があります。
最新の洗濯機は、省エネ性能や洗浄力、乾燥機能が向上しており、長期的にはコストパフォーマンスが高い選択になることもあります。
一方で、まだ使用年数が浅い洗濯機であれば、分解洗浄で内部を清潔に保ち、寿命を延ばす方が経済的です。
5. 衣類にカビが発生した場合の対処方法
洗濯槽に発生したカビは、衣類にも広がる恐れがあります。
衣類にカビが発生した場合、放置すると臭いや見た目だけでなく、繊維そのものを傷める原因にもなります。
さらに、カビが他の衣類や収納スペースに広がるリスクもあるため、早急に対処することが大切です。
5-1. 軽度のカビなら自宅で洗浄も可能
軽度のカビであれば、自宅での洗浄で対処可能です。
消毒用エタノールで殺菌したり、酸素系漂白剤を溶かした溶液に漬け置きしたりする方法があります。
詳しい方法は以下の記事を参考にしてください。
■関連記事■服にカビがついたときのお手入れ方法|安心して着られる5つの対策
■関連記事■プロが教える!布製品のカビ取りと対策方法【衣類・小物・家具etc.】
ただし、この方法はデリケートな素材の衣類には不向きな場合があります。
家庭で対応が難しいと感じた場合は、無理に処理をせず、専門のクリーニング業者に相談する方が安全です。
5-2. カビが酷い場合は専門のクリーニング業者
広範囲にわたるカビや、繊維の奥深くまで入り込んだカビには、家庭での対処では限界があります。
特に、スーツやコート、シルクなどのデリケートな素材の場合、無理に自己処理を行うと素材を傷めたり、色落ちを引き起こしてしまうリスクが高いです。
このような場合は、専門のクリーニング業者に依頼するのが確実です。
ハーツクリーニングでは、医療機器の滅菌にも使用されるエチレンオキサイドガス(EOG)を用いたガス滅菌を採用しています。
この技術は、繊維の奥深くに入り込んだカビ菌を徹底的に死滅させると同時に、再発を防ぐ効果があります。
また、熟練した職人による丁寧なシミ抜き作業で、カビによる汚れもきれいに除去できます。
大切なアイテムや高級衣類にカビが発生してしまった際は、ぜひハーツクリーニングのご利用を検討してみてください。
他では落とせなかった頑固なカビも除去し、衣類を安心してご使用いただける状態に仕上げます。
6. 洗濯機にカビが生える原因を徹底解説
ここまで洗濯槽や洗濯物のカビ取り方法を紹介しましたが、そもそもなぜ洗濯機でカビが発生するのでしょうか?
洗濯機はその構造上、カビの繁殖に理想的な環境を作り出してしまうことがあります。
ここでは、カビが発生するメカニズムを詳しく解説します。
6-1. 水分・温度・汚れの関係
カビが発生するためには、「水分・湿度」「温度」「栄養源」「酸素」の4つの条件が揃うことが必要です。
そして、洗濯機の中はこの4条件が揃いやすく、カビが繁殖する理想的な環境となっています。
水分・湿度
洗濯機は、槽内に水分や湿気が残りやすい構造です。
特に、ゴムパッキンや洗濯槽の裏側は乾燥しにくく、カビが繁殖しやすい湿潤な環境が維持されます。
温度
カビが最も活発に繁殖するのは20〜30℃の範囲で、この温度は梅雨や夏場に洗濯機内で発生しやすい環境です。
冬場でも室温が適度に保たれる場所では、カビの活動が止まりません。
栄養源
洗濯槽には、衣類から落ちた皮脂汚れや洗剤カス、糸くずなどが蓄積します。
これらがカビの栄養源となり、掃除を怠るとどんどん増殖を助ける結果になります。
酸素
洗濯槽内は密閉状態にはならず、人間が生活する空間と同様に酸素が十分にあります。
この酸素が、カビの繁殖を支える条件の一つとなります。
6-2. 洗濯槽の構造とカビ繁殖の仕組み
洗濯機は、内側の「洗濯槽」と外側の「外槽」の間に隙間がある二重構造になっています。
この隙間部分は洗濯槽の裏側や排水部分に繋がり、目に見えない汚れや水分が溜まりやすい構造です。
洗濯中、衣類から落ちた皮脂汚れや洗剤カス、糸くずなどが水流によって隙間に入り込み、乾燥しにくい環境がカビの繁殖を助長します。
また、ゴムパッキンやフィルター部分も湿気や汚れが溜まりやすく、定期的に掃除しないとカビが広がる原因となります。
さらに、洗濯中に洗濯槽内で繁殖したカビが水流によって剥がれ落ち、茶色いカスや黒い汚れとして洗濯物に付着します。
これが嫌な臭いや見た目の汚れを引き起こすのです。
7. 洗濯物・洗濯機のカビ対策6選
洗濯機のカビを防ぎ、衣類を清潔に保つためには、日常的な対策が重要です。
以下に、誰でも簡単に実践できる6つのカビ対策を紹介します。
これらを習慣化することで、洗濯槽や衣類にカビが繁殖するのを効果的に防ぐことができます。
7-1. 洗濯カゴを使って衣類をため込まない
湿った衣類を洗濯機の中にため込むと、カビの発生を促進してしまいます。
衣類に付着した水分や汚れが、洗濯槽内に湿気をこもらせ、カビが繁殖する原因となるからです。
洗濯物を直接洗濯機に入れるのではなく、洗濯カゴを使いましょう。
洗濯カゴにためて管理することで、湿った衣類と洗濯槽内の接触を防ぎ、カビの発生リスクを減らすことができます。
また、洗濯物は長期間ため込まず、こまめに回すことを心掛けると、衣類や洗濯機の清潔さを保つことができます。
7-2. 洗濯機のフタを開けて湿気を逃がす
洗濯後に洗濯機のフタを閉じたままにしておくと、槽内に湿気がこもり、カビが繁殖しやすい環境を作り出してしまいます。
湿気はカビの発生を促進する大きな要因となるため、洗濯が終わったらフタを開けて、槽内の湿気を十分に逃がすようにしましょう。
槽内を乾燥させることで、カビの発生リスクを大幅に抑えることができます。
さらに、ゴムパッキンや洗濯槽のフチなど、乾きにくい部分を乾いた布で軽く拭き取ると、湿気をより早く取り除くことが可能です。
特に、ドラム式洗濯機ではゴムパッキン部分に水分が溜まりやすいので、拭き取り作業が効果的です。
7-3. 洗剤を適量使う
洗剤や柔軟剤の使いすぎは、カビの栄養源となる石鹸カスの原因になります。
適量を守らずに洗剤を多く入れると、すすぎが不十分になり、洗濯槽の裏側に汚れが蓄積してしまいます。
製品に記載された適量を守ることが、洗濯機の清潔を保つ基本です。
7-4. 洗濯後はすぐに干す
洗濯物を洗濯槽内に放置すると、湿気によってカビが繁殖しやすくなります。
洗濯が終わったら、できるだけ早く洗濯物を取り出し、干すことが重要です。
特に湿気の多い季節や雨の日は、放置時間を短くすることで、カビのリスクを抑えられます。
また、洗濯物を放置せずにすぐ干すことで、衣類の臭い残りも防げます。
7-5. 週に1回の槽乾燥でカビ予防
洗濯機に乾燥機能が搭載されている場合は、週に1回「槽乾燥」を使用して、洗濯槽内を徹底的に乾燥させましょう。
槽乾燥モードは、洗濯槽の内側だけでなく、目に見えない裏側に残った水分を完全に乾かすことができるため、カビの発生を効果的に防ぐことができます。
特に湿度が高い梅雨や夏場は、槽内の湿気を放置するとカビの繁殖が加速するため、こまめな乾燥作業が重要です。
7-6. 月に1回の槽洗浄で清潔を保つ
洗濯機を清潔に保つためには、月に1回の「槽洗浄」を習慣化することが大切です。
酸素系漂白剤や塩素系クリーナーを使用し、洗濯槽の裏側に溜まった汚れやカビを定期的に取り除きましょう。
手順は2. 縦型洗濯機のカビ取り方法【酸素系・塩素系】や3. ドラム式洗濯機のカビ取り方法【塩素系】を参考にしてください。
8. 洗濯機のカビのよくある質問(FAQ)
洗濯機のカビや汚れ、洗濯物への悪影響については、多くの人が悩みや疑問を抱えています。
ここでは、洗濯槽の掃除方法や洗濯物へのカビの影響、日常的なメンテナンスのポイントなど、よくある質問にお答えします。
Q1. 洗濯槽の掃除はどのくらいの頻度で行えばいいですか?
洗濯槽の掃除は、月に1回を目安に行うのがおすすめです。
特に湿度が高い梅雨や夏場はカビが繁殖しやすいため、定期的な洗浄が必要です。
また、臭いや汚れが気になり始めた場合は早めに槽洗浄を行うようにしましょう。
Q2. 酸素系漂白剤と塩素系クリーナー、どちらを使えば良いですか?
酸素系漂白剤は環境や衣類に優しく、マイルドな洗浄効果が特徴です。
一方、塩素系クリーナーは強力で即効性があり、頑固なカビや汚れに適しています。
頻繁に掃除する場合は酸素系、ひどい汚れや臭いがある場合は塩素系を使うと良いでしょう。
ただし、酸素系を推奨していない洗濯機もあるので、必ず取扱説明書を確認してください。
Q3. 洗濯物に茶色いカスが付着した場合、どうすれば良いですか?
洗濯物に茶色いカスが付いている場合、洗濯槽内でカビが発生している可能性があります。
まず、洗濯槽クリーナーを使って槽洗浄を行いましょう。
付着したカスは、洋服ブラシやガムテープで取り除くことができますが、繊維の奥にカビが残っている場合もあるため、衣類も念入りに洗浄することをおすすめします。
Q4. 洗濯機のフタを開けるのが難しい場合の対策はありますか?
小さなお子様やペットがいる家庭では、安全のために洗濯機のフタを閉じたままにすることもあるかもしれません。
その場合、使用後に洗濯槽内を乾いた布で拭き取る、または「槽乾燥モード」を活用することで湿気を減らし、カビの発生を抑えることができます。
Q5. 洗濯槽クリーナーを使っても臭いが取れません。どうすれば良いですか?
槽洗浄をしても臭いが残る場合、カビや汚れが洗濯槽の裏側や排水部分に蓄積している可能性があります。
この場合は、洗濯槽を分解して内部まで徹底的に洗浄する必要があります。
分解洗浄は家庭で行うのは難しいため、専門業者に依頼してください。
9.まとめ
今回は洗濯物に付着する茶色いカスの正体や、洗濯槽に発生したカビの取り除き方について詳しく解説しました。
茶色いカスや黒い汚れの主な原因は、洗濯槽の裏側で繁殖したカビです。
このカビを放置すると、衣類や洗濯物を汚染するだけでなく、健康や生活環境に悪影響を及ぼす可能性があります。
洗濯槽のカビを除去するためには、酸素系漂白剤や塩素系クリーナーを使用して定期的な掃除を行うことが大切です。
以下の手順で洗濯槽のカビ取りを行いましょう。
- 酸素系漂白剤を使用した方法
- 塩素系クリーナーを使用した方法
それでも汚れが取れない場合は専門業者に依頼し、洗濯槽を分解して徹底的に清掃してもらうのがおすすめです。
また、洗濯機が古くなっている場合は、買い替えを検討することも一つの選択肢です。
さらに、洗濯槽にカビを発生させないための対策も重要です。
湿気を逃がす、洗剤を適量使う、定期的な槽洗浄を行うなど、日常的にできる小さな工夫が、洗濯機を清潔に保つポイントになります。
洗濯機を清潔に保つことは、家族の健康や日々の暮らしを守る大切な一歩です。
ぜひ今回ご紹介した方法や対策を取り入れて、安心で快適な洗濯環境を整えましょう。