エアコンのカビは危険だらけ!?エアコンのカビを防止する方法とその相乗効果
「エアコンを使用するとカビ臭い気がする…」
「夏になってエアコンを使用し始めたらくしゃみが止まらなくなった」
室内を最適な温度や湿度に保ってくれるエアコンは、私たちの生活になくてはならないものです。
しかし、エアコンは内部に結露が発生しやすく、カビの発生リスクが高い場所です。
もしカビが発生している状態で使用を続けると、カビの胞子をばら撒くことになり、部屋中にカビが生えたり、健康被害が発生したりする恐れがあります。
そのような事態を避けるためにも、エアコンのカビを防がなければなりません。
そこで今回、エアコンのカビ予防の方法を詳しく解説いたします。
他にもエアコンのカビ予防をするメリットや、カビが生えてしまった時の対処方法などもご紹介するので、ご自宅でエアコンを使用されている方は是非参考にしてみてください。
この記事でわかること |
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目次
1.カビが生えたエアコンを使用し続けることは危険がいっぱい!
エアコンの内部は普段目にするような場所ではないので、知らないうちにカビが発生していたということもあるでしょう。
そのことに気付かず使用を続けていると、部屋中にカビをばら撒くことになるかもしれません。
そして、それによって発生する恐れがあるのが、健康被害やカビの拡散です。
1-1.健康被害発生の恐れ
「最近くしゃみや鼻水が止まらない」「夏風邪をひきやすくて咳が出る」という場合、もしかしたらそれはカビが原因かもしれません。
カビが生えているエアコンを使用すると、同時にカビの胞子もばら撒かれ、空気中に大量のカビの胞子が浮遊することになります。
それによってカビの胞子を吸い込んでしまい、健康被害が発生するかもしれません。
特に多いのが以下のような症状です。
- アレルギー性鼻炎
- 夏型過敏性肺炎
- 気管支喘息
アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎は、特定のアレルゲンに対する過敏反応が原因で引き起こされます。
花粉、ハウスダスト、ペットの毛などがアレルゲンの原因になりますが、その中でもカビのアレルゲンによって発症する人も多くいらっしゃいます。
空気中のカビを吸い込むことで、鼻腔や副鼻腔の組織に炎症を引き起こし、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状が現れるため、日々の生活に支障をきたすでしょう。
夏型過敏性肺炎
夏風邪をひきやすいと思っている方、もしかしたら夏型過敏性肺炎かもしれません。
夏型過敏性肺炎は、カビの一種であるトリコスポロンが体内に入ることで引き起るアレルギー反応で、発熱、咳、胸痛などの症状があります。
この症状は夏風邪と似ているため、間違えてしまうケースがよくあります。
これが悪化して肺機能が低下すると呼吸不全などを引き起こす恐れがあります。
「夏に症状が出て秋になるとおさまる」「外出していると症状がおさまる」などがあれば、夏風邪ではなく夏型過敏性肺炎を疑ってみてください。
気管支喘息
気管支喘息は空気の通り道に炎症が続き、さまざまな刺激によって気道が敏感になり、発作的に気道が狭くなることを繰り返す病気です。
咳や痰が出て、ゼーゼー、ヒューヒューという音を伴って息苦しくなります。
塵、ダニ、ハウスダストなど様々な原因がありますが、カビによって症状が起こる方も多くいらっしゃいます。
気管支喘息は原因が分からないことも多いですが、部屋にカビが発生していたり、カビ臭い場合は、一度カビを疑ってみた方がいいでしょう。
こちらで紹介したものはあくまで一例です。
他にも「アスペルギルス症」「肺真菌症」などカビによる病気はたくさんあります。
とにかくエアコンにカビが発生していると、それだけ危険だということを覚えておいてください。
1-2.壁や天井にカビが発生する恐れ
部屋中にカビをばら撒かれると、現在カビが発生していない天井や壁にカビの胞子が付着し、そこから繁殖する恐れがあります。
一部分にカビが発生しただけなら個人でも対処可能ですが、エアコンのように部屋全体にカビの胞子をばら撒いた状態だと、一か所カビ取りしてもまたすぐに別の場所からカビが発生し、最終的には部屋中カビだらけになってしまう可能性もあります。
そうなってしまうとカビ取り業者に依頼しなければいけなくなり、カビ取り費用が発生します。
また、もっと酷いと壁紙を剥がすなどリフォームが必要になってしまい、高額な請求が発生して家計を圧迫する恐れもあるのです。
2.エアコンのカビを防止できたらこんな相乗効果が期待できる
1.カビが生えたエアコンを使用し続けることは危険がいっぱい!でお伝えした通り、エアコンにカビが生えたまま使用を続けていると、病気を発症したり、高額な費用が発生したりして、大惨事になってしまうことがあります。
そのため、エアコンのカビは防ぎたいと考える方も多いでしょう。
実はエアコンのカビを防ぐと、他にもメリットがたくさんあるのです。
2-1.部屋のカビ臭さがなくなって快適に過ごせる
カビは成長する際に有機物を分解し、その際にさまざまな代謝物質を放出します。
これらの代謝物質は、密閉された空間や湿度の高い環境で蓄積され、不快な臭いを生じる原因となります。
その状態でエアコンを稼働させると、室内に嫌な臭いが広がり、不快な気分になるでしょう。
しかし、常に清潔でカビが発生していないエアコンなら、カビ臭さはなく、快適に過ごすことができるのです。
2-2.エアコンの効きが良くなる
フィルターに埃やゴミ、カビなどが詰まっていると、上手く送風できなくなります。
そうなると効率的に部屋が暖まらなかったり、冷えなかったりして、エアコンの効きが悪いと感じるでしょう。
それを解消するためには、フィルター掃除が重要です。
そしてカビを予防するにはフィルター掃除が不可欠なので、カビを防ぐことは自然とエアコンの効きを良くさせることになるのです。
これで効率的に空気が循環するので、部屋が最適な温度に維持されるでしょう。
2-3.電気代が下がって節約になる
先ほど、フィルター掃除をすることでエアコンの効きが良くなるとお伝えしましたが、これは節電にもなります。
フィルターが詰まっていて、エアコンの効きが悪いと、エアコンは余計なエネルギーを使うことになってしまいます。
例えば、エアコン掃除を1年していないと、消費電力が約25%増加すると試算されています。
この期間がもっと長くなると、更に消費電量が増加して、電気代が高くなります。
ダイキンによると3年間フィルター掃除をしていなかった場合、それを綺麗にするだけで無駄な消費電量を48.9%削減し、月々の電気料金が約800円安くなるそうです。
ちなみにフィルター掃除だけでなく、室外機周辺の片づけも行うと月々の電気料金が約1,720円安くなるそうなので、こちらも併せて行うことをおススメします。
参考:ダイキン工業株式会社「フィルター掃除と室外機周辺の片付けによるエアコンの節電効果を検証」
3.後悔しないためにもエアコンを掃除してカビを防止しよう
ここまで読んでいただいて、カビが生えたエアコンを使用する怖さや、エアコンのカビを防ぐメリットはお分かりいただけたと思います。
そしてエアコンのカビを防ぐために重要なことは、定期的な掃除です。
まずカビが発生するには以下の4つの条件が揃っている必要があります。
- 水分・高湿度
- 温度
- 栄養源(埃や塵など)
- 酸素
エアコンは冷房運転をすると、空気を冷やす時に結露を発生させます。
結露によって発生した水はドレンホースを通じて排出されますが、一部エアコン内部に残り、高湿度の環境を作り上げます。
そんな状態でフィルターに埃が溜まっていると、それだけでカビの発生条件が揃ってしまうので、カビが生えてしまうのです。
3-1.フィルターの掃除
フィルターに埃が溜まっていると、その埃が湿気を吸収し、カビが発生しやすい環境を作ってしまいます。
そのため、カビが発生する前にフィルター掃除をすることは、非常に大事なのです。
頻繁にエアコンを使用している方なら、2週間に1回程度フィルター掃除を行いましょう。
滅多に使わない場合でも、1ヶ月に1回ほど掃除することをおススメします。
3-1-1.事前準備
用意するもの
- 掃除機
- スポンジ
- キッチンペーパー
- 新聞紙
- 中性洗剤
- 脚立
- マスク
掃除の際に埃を吸い込まないように、マスクをしましょう。
3-1-2.手順
①電源を切ってエアコンからフィルターを取り外す
エアコンの電源を切り、フロントパネル(エアコン正面のカバー)を開き、フィルターを取り外してください。
もし長期間掃除していなくて埃が溜まっているようなら、取り外す前に掃除機で吸い取ってもいいでしょう。
②フィルターの表面に付着しているホコリを掃除機で吸う
床が汚れないように新聞紙を敷き、その上でフィルターの埃を掃除機で吸い取ってください。
表面(おもてめん)から埃を吸い取るようにしましょう。
③フィルターの裏面からシャワーで洗い流す
目立つ埃が除去出来たら、フィルターの裏側からシャワーを当てて、埃を洗い流してください。
そして中性洗剤をつけたスポンジで優しく擦って埃を除去しましょう。
④しっかり乾燥させる
キッチンペーパーで水分と拭き取った後、風通しの良い場所に置いてフィルターを乾燥させます。
水分が残ったままエアコンに戻すとカビの繁殖を促してしまうため、しっかりと乾してください。
⑤フィルターをエアコンに戻す
完全に乾いたのを確認できたら、フィルターをエアコンに戻して終了です。
3-2.吹き出し口の掃除
エアコンに溜まった埃やカビが排出されていると、吹き出し口にも汚れが溜まっていきます。
フィルター掃除を行ったついでに、吹き出し口の掃除もしましょう。
3-2-1.事前準備
用意するもの
- ハンディモップ
- タオル
- 中性洗剤
- 脚立
- マスク
掃除の際に埃を吸い込まないように、マスクをしましょう。
3-2-2.手順
①ハンディモップで軽くホコリを払う
いきなり濡れたタオルで拭き取ると埃が張り付いてしまうため、まずはハンディモップで埃を払ってください。
もしハンディモップがなければ、乾いたタオルでも代用可能です。
②中性洗剤をつけて固く絞ったタオルで拭く
中性洗剤をつけて固く絞ったタオルで吹き出し口を拭きとってください。
③タオルで水拭きをして洗剤を取り除く
洗剤の成分を取り除くため、固く絞ったタオルで水拭きをしてください。
洗剤が残らないように、2~3回くらいしっかりと拭きましょう。
■関連記事■エアコンの安全なカビ取り方法|確認すべき注意点やカビ予防法まで解説
4.エアコンにカビが発生しないための日々の対策
エアコンのカビを防ぎたいのであれば、定期的な掃除だけでなく、日々の生活にも対策を取り入れることも大事です。
- 使用後に送風運転をする
- 換気して部屋の空気を綺麗にする
- エアコンのカビ防止グッズを活用する
4-1.使用後に送風運転をする
冷房使用後は冷やす時に発生した結露の影響でエアコン内部に水が溜まっています。
使用後そのまま電源を切ると、内部に水が溜まったままになり、カビの発生リスクが高まります。
そこでおススメしたいのが、電源を切る前に送風運転するという方法です。
送風運転をすることで内部が乾燥され、カビの発生を抑制します。
30分~2時間程度を目安に送風しましょう。
ただし、最近は内部クリーンが搭載されているエアコンも増えているので、その機能があれば内部クリーンをしていただければ問題ありません。
また、内部クリーンを自動でやってくれる場合は、勝手に行ってくれるので手間が無くて楽でしょう。
4-2.換気して部屋の空気を綺麗にする
エアコンは室内の空気を吸い込んで、温度や湿度を調整して再び室内に戻すため、部屋の空気が汚れていると、それが循環し続けてしまいます。
そのため部屋の空気を綺麗にすることはカビ対策においてとても大事です。
こまめに窓を開けて、汚れた空気を排出し、新鮮な空気を取り込むようにしてください。
その時、窓を1つ開けるのではなく、複数個所の窓を開けて部屋全体の空気が入れ替わるようにしてください。
また、換気以外にも空気清浄機を使って空気を綺麗にするという方法もあります。
「花粉症だから花粉の多い時期は窓を開けたくない」「PM2.5が気になる」などありましたら、空気清浄機を活用してください。
4-3.エアコンのカビ防止グッズを活用する
最近はエアコンのカビ防止グッズがたくさん出ています。
特に多いのがエアコンの吸気口に取り付けることで、カビの発生を抑制してくれるグッズです。
エアコンが部屋の空気を吸い込むときに、カビやウイルスなどをシャットアウトしてくれるので、汚れた空気がエアコン内部に入りにくくなります。
一度取り付けると数ヶ月持つものが多いので、是非活用してみてください。
コジット パワーバイオ エアコンのカビきれい
出典:amazon
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出典:amazon
5. カビが生えてなくても定期的にエアコンクリーニングをする
ここまで自力でエアコン掃除を行う方法や対策について紹介してきました。
しかし、エアコンはフィルターや吹き出し口以外にも汚れが蓄積していき、それがカビの繁殖の原因になってしまいます。
そこでカビの発生を予防する為にも、1~2年に1回程度は業者にエアコンクリーニングをしてもらいましょう。
もし1年経ってなくても、「カビ臭い」「最近部屋にカビが生えるようになった」など気になることがありましたら、すぐに業者に相談することをおススメします。
分解して洗浄してくれる業者なら、エアコン内部のドレンパンや送風ファンの奥の方まで綺麗にしてくれるでしょう。
ちなみに、エアコン掃除を自力で行おうとする方がたまにいらっしゃいますが、エアコンは精密機械なので分解すると故障の原因になります。
自力での掃除はフィルターや吹き出し口だけにして、それ以外の掃除はプロに任せるのが一番です。
業者によって費用やクリーニング方法は違うので、比較して信頼できる業者を選んでください。
6. 壁や天井にカビが発生したら早急にカビ取りを行う
すでにエアコンにカビが発生していて、それが部屋中にばら撒かれていると、壁や天井、家具などにカビが発生しているかもしれません。
カビは時間経過とともに繁殖して範囲を広げていくため、早急に除去することが重要です。
6-1.狭い範囲なら自力でカビ取りも可能
現在発生しているカビが狭い範囲で、天井などの高所以外に発生している場合は、自力で除去することも可能です。
ただし市販のカビ取り剤には、水酸化ナトリウムという毒性の強い成分が含まれているため、壁や家具など洗い流せない所で使用するのはあまり推奨できません。
そこでおススメしたいのが、弊社で開発したカビ取りマイスターキットです。
カビ取りマイスターキットは、実際に業者が使用している液剤を誰でも使えるように改良した商品なので、自宅でプロレベルのカビ取りができます。
危険な成分は含まれていないので、壁や天井のような水で洗い流せない場所のカビ取りにも使用できますし、防カビ剤もセットに含まれているため、カビの再発を防ぐことも可能です。
もちろん水回りのカビ取りでも使用できるので、一家に1つ持っていると便利でしょう。
6-2.部屋中にカビが広がっていたらカビ取り業者に依頼する
すでに部屋中にカビが広がってしまった場合や、天井などの高所にカビが発生した場合は、自力でのカビ取りが難しいのでカビ取り業者に依頼しましょう。
エアコンにカビが発生して、それがばら撒かれていた場合、すでに見えない場所にもカビの胞子が付着しているので、あっという間に部屋中にカビが発生する恐れがあります。
ハーツクリーンは、これまでに10000件以上のカビの調査、5000件以上の施工実績があります。
その中には、官公庁や上場企業、病院などより高いレベルを求められる現場のカビ取りの経験もあるため、安心してお任せいただけるでしょう。
また弊社では海外の国立大学と提携してカビ取り剤を自社開発し、液剤の独自性と施工方法が認められ世界初のカビ対策工法として特許取得もしました。
弊社はカビ取りだけでなく防カビにも力を入れているため、カビの再発率も低いです。
部屋中にカビが発生している場合は、是非一度弊社までご相談ください。
6-3.衣類や小物にカビが発生したらガス滅菌がおススメ
エアコンの送風によってカビが拡散された場合、部屋の壁や天井だけでなく、衣類や小物などにカビが発生してしまうことがあります。
そんな時におススメしたいのが、ガス滅菌です。
ハーツクリーンで行っているガス滅菌は、医療機器の滅菌処理にも使われているほど殺菌力が高いエチレンオキサイドガス(EOG)を使用しています。
このガス滅菌なら、真菌(カビの菌)や害虫の卵など除去するのが難しいものでも死滅させることができます。
水を使わないため、水に濡れたら困るような本や写真などのカビも死滅させることができるので、是非ご検討ください。
7.まとめ
今回はエアコンのカビの危険性やカビを予防するための方法をご紹介しました。
カビが発生したエアコンを使い続けると、健康に悪影響を及ぼしたり、部屋中にカビが発生してしまったりして、被害が拡大するかもしれません。
またカビ臭さで不快な気分になったり、電気代が高くなったりするため、カビ予防は非常に大事です。
そこで定期的にフィルター掃除をしてカビを防ぎましょう。
フィルター掃除のついでに吹き出し口の掃除もしましょう。
また、日々の生活でも以下のカビ対策をすることをおススメします。
- 使用後に送風運転をする
- 換気して部屋の空気を綺麗にする
- エアコンのカビ防止グッズを活用する
エアコンは自力で掃除できる部分が限られているため、1~2年に1回程度はメンテナンスとして、業者にエアコンクリーニングを依頼してください。
もしすでにエアコンがカビ臭くなっているようなら内部にカビが発生している可能性が高いので、カビの知識のある業者にクリーニングを依頼する方が安心です。
また、もしすでに壁や天井にカビが発生した場合は早急に除去しましょう。
初期であれば自力で除去もできますが、すでに広がっている場合はカビ取り業者に依頼するのが一番です。
空間まるごとカビ取りすることで、再発を防ぎ、清潔な空間を取り戻すことができます。
また、衣類や小物のカビの場合はガス滅菌をすることで、カビを死滅させることができます。
ハーツクリーンなら部屋や家具のカビ取りだけでなく、衣類や小物の滅菌も行っていますので、カビでお困りのことがありましたら是非お問合せください。