事例の概要
大阪府大阪市の営業中の宿泊施設で、カビの進行状況が不明な中、営業を継続できる最適な調査と施工方法を提案し、わずか4日間で菌数を大幅に低減させて、営業を止めずに清潔な衛生環境を実現した事例です。
課題
- 天井パネルに発生したカビの広がりや原因が特定できず、困惑していた
- 営業中のため、宿泊客への影響や営業停止を回避する施工が求められた
- 多数の客室に対して、統一的な施工判断基準が定まっていなかった
成果
- 現地調査と数値検査で、天井裏を含む汚染の全体像を正確に把握した
- 営業を止めない4日間の施工で、菌数が清潔基準内へ大幅に低下した
- 施設状況に応じた適用基準と工程が確立し、今後の管理方針が整った
抱えていた課題/依頼の背景

営業中の宿泊施設を運営する会社様(以下、同社)より、客室階の天井パネルや空調付近にカビが見られるため、現状の調査や対策のご相談をいただきました。
当時は、カビが天井表面だけの問題なのか、それとも天井裏まで及んでいるのか判断がつかず、問題の広がりが見えない状態でした。
宿泊施設という性質上、施工中も営業を継続する必要があり、宿泊客への影響や客室の販売停止を最小限に抑えることが最優先の課題です。
さらに、多数の客室を抱えるなかで、一室ごとに個別判断するのではなく、確実な施工基準を定める必要がありました。こうした背景から、営業を止めずに対応できる弊社へご相談いただく運びとなりました。
今回案件のポイント
成否を分けたポイントは、営業を継続しながら、決裁に必要な技術的条件や施工範囲の不確定要素を一つずつ具体化して解消した点にあります。
調査を実施したところ、目視では綺麗に見えるフロアでも菌数検査で高い数値が検出され、問題が天井裏まで広がっている事実が判明しました。
そこで弊社は、点検口から届く範囲の直接処置と、届かない範囲への噴霧作業を明確に分け、施工範囲の誤解が生じない計画を提示いたしました。
また、客室の壁紙裏からカビが発生している問題に対しては、一律の対応ではなく、状態に応じた施工方法の使い分けを決定しました。壁紙を剥がして施工する部屋や、隙間から薬剤を注入する部屋など柔軟に対応し、内装業者様との明確な役割分担のもとで、円滑な工程を組み立てています。
依頼から診断/施工完了までの流れ
ご依頼をいただいてから診断、施工完了までの主な流れは以下のとおりです。
診断の実施
- 簡易現地調査と目視確認
各フロアの点検口内部を中心に目視確認を行いました。複数フロアの天井裏で、広範囲な黒カビが発生している状況を把握しました。 - 菌数検査の実施
代表的なフロアで、専用機器を用いた空気中の菌数検査を実施しました。目視では綺麗に見える階も含め、汚染状況を数値で評価しています。 - 施工方法の比較提案
所要時間や薬剤の臭い、費用の異なる2つの施工パターンを提示しました。営業への影響と効果を比較して選択できる体制を整えています。 - 施工範囲と手順の説明
天井裏の届く範囲と届かない範囲の処置方法を、明確に区分して説明しました。客室壁紙裏のカビ対応として、内装業者様との役割分担も設定しています。
施工の実施

- 各階廊下および天井裏の施工
合計9フロアの廊下と天井裏を対象に、除カビおよび防カビ作業を実施しました。営業を止めないよう、時間帯に配慮して作業を進めています。 - 客室の状態に応じた個別施工
対象となる客室15室の状態を確認し、壁紙剥離や隙間からの施工など、適切な方法を使い分けて処置いたしました。 - 施工後の完了検査と報告
施工後に再度菌数検査を行い、すべての対象フロアで清潔基準を満たしたことを確認のうえ、報告書を提出いたしました。
得られた結果
目視と菌数検査により、天井裏を含む汚染状況の全体像を明確化しました。施設環境に合わせた施工選択基準も整備され、今後の管理体制が整っています。
営業を継続したまま、4日間の施工で9フロアおよび客室15室の処置を完了させました。施工後の菌数検査では、代表フロアの数値が清潔基準内まで低下したことを確認しています。
今回案件で発揮できたハーツリッチの強み
1:営業条件に合わせた施工方法の提示で、施設運営を継続できる体制を構築
営業中の施設では、カビ対策の強度だけでなく、宿泊客への配慮や客室稼働への影響を最小限に抑える施工方法を選択する必要がありました。
弊社は、所要時間や薬剤の臭い、費用が異なる2つの方法を提示し、目視での汚染状況に応じた明瞭な適用基準を言語化いたしました。全室一律ではなく、現場環境に合わせた柔軟な工程を組むことで、施設運営に支障をきたさない計画を確立しています。
この具体的な提案により、ご担当者様は営業への影響に対する懸念を解消され、確信を持って施工の実施へ踏み切ることができました。
2:カビ発生箇所の特定と最適な手法の使い分けによる、再発抑制の実現
天井裏の奥深くや壁紙の裏側など、点検口から見えない場所のカビを確実に処理し、再発を防げるかという懸念がありました。
弊社は、点検口から手が届く範囲の直接清掃と、届かない範囲への噴霧作業を明確に区別し、事前の認識差を排除しました。さらに、壁紙裏の根深いカビに対しては、壁紙剥離や隙間からの施工など、客室ごとの状態に応じた最適な手法を選択。表面的な処理に留めず、根本からの除菌を行っています。
作業内容と範囲が可視化されたことで、同社の皆様に深い安心感を持って施工をお任せいただく結果となりました。
3:施工前後の菌数検査の実施で、客観的な安全性と施工効果を立証

見た目だけの綺麗さでは、天井裏や空間全体の衛生環境が本当に改善されたのか判断できず、不都合な事実が見逃される恐れがありました。
弊社は、公的な基準に準拠した浮遊菌調査を施工前後に実施し、環境の状態を確実な数値として可視化いたしました。施工前の測定では高い汚染度を示していたフロアにおいて、作業後に数値が清潔基準内へ大きく低下した事実を証明しています。
科学的な根拠に基づくデータを示すことで、同社がゲストへ安全性を宣言できる、確固たる裏付けを確保できました。
代表 穂苅からのコメント
営業中の宿泊施設におけるカビ対策では、営業継続と衛生改善の両立が極めて重要となります。弊社は独自の技術と科学的な数値測定を用い、施設運用に合わせた最適な手順を導き出しました。お客様の営業を止めることなく安全な環境を取り戻すお手伝いができ、心より嬉しく思っております。
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