施工事例

【詳細調査・施工】数値調査とカビ施工で戸建住宅の見えない汚染を見える化し、安心して暮らせる住環境を実現した事例

【詳細調査・施工】数値調査とカビ施工で戸建住宅の見えない汚染を見える化し、安心して暮らせる住環境を実現した事例

案件情報

住所
東京都杉並区
物件用途
一戸建て
作業内容
カビ汚染度詳細調査・除カビ・防カビ施工・施工後の表面清浄度検査・調査と施工を一体とした報告書の作成
作業人数
調査1名/施工2名
作業時間
約5日間
作業面積
1500㎡(ほか付属室・地下部分等)
作業費
税込3,000,000円(調査・施工を含む)

事例の概要

東京都杉並区の汚染範囲が不明だった戸建住宅で、ご家族の体調を機に住環境の見直しを検討、科学的調査に基づき施工範囲を特定し、安心して暮らせる環境を整えた事例です。

課題

  1. カビの場所や広がりが不明で、汚染の見落としが懸念された
  2. 専門知識がなく、どこまで施工すべきか自分たちで判断できなかった
  3. 調査と施工を個別に依頼する手間を省き、一括で管理したかった

成果

  1. 汚染分布が数値で可視化され、根拠ある施工範囲を決定できた
  2. 生活動線全体を施工し、見落としやすい箇所のカビも除去した
  3. 施工後の全地点で「清潔」の数値が確認でき、安心できる環境が整った

抱えていた課題/依頼の背景

「同居するご家族が体調を崩されたことをきっかけに、住まいの環境を一度きちんと確認したい」。初回のお打ち合わせで、ご子息からそうお話を伺いました。しかし、ご相談いただいた時点では、どこにカビが存在し、どの程度広がっているのか、ご家族の皆様にもまったく分からない状態でした。

ご家族が最も懸念されていたのは、汚染箇所の見落としです。一部分だけを施工し、後から別の場所でカビが見つかるような事態は避けたいという強いご意向がありました。そのため、見た目だけでなく、専門家による客観的な調査データに基づいて適切な施工範囲を提示してほしいとのご要望をいただきました。また、調査から施工までを一つのプロジェクトとして一括で管理し、やり取りの負担を減らしたいというお考えも、弊社にご相談いただく決め手になったようです。

今回案件のポイント

今回の案件の成否を分けたのは、施工の前にまず詳細な調査を行い、住宅内の汚染分布を正確に把握した点にあります。実際に調査を進めると、住宅全体が均一に汚染されているわけではなく、場所によって汚染状態に大きな差があることが判明しました。

例えば、表面の汚れ具合を示す数値は、ある地点では15,000を超える高い値を示した一方で、別の場所では比較的低い数値に留まるなど、汚染が局所的に偏在している状態でした。もし汚染が全体に広がっていれば全面的な施工が必要となり、一箇所に限定されていれば部分的な処置で十分です。しかし、今回のように汚染度にばらつきがある場合、見た目だけで施工範囲を決めることは、施工漏れや過剰な施工につながるリスクを伴います。

また、ご報告の際には、カビとご家族の体調との因果関係を断定することはせず、あくまで環境衛生の専門家として「ご高齢の方や体調が優れない方がいらっしゃる場合、環境改善を進めることが望ましい」という客観的な見解をお伝えしました。これにより、ご家族の皆様には、事実に基づいて冷静にご判断いただくことができました。

依頼から診断/施工完了までの流れ

ご依頼をいただいてから診断、施工完了までの主な流れは以下のとおりです。

診断の実施

  1. カビ汚染度詳細調査
    住宅内を広く対象として、浮遊しているカビの数と、壁や床などの表面に付着している生物由来の汚れ(ATP)の量を測定しました。家全体で合計11箇所の検体を採取し、汚染状況を多角的に分析します。
  2. 浮遊菌検査
    空気中に浮遊しているカビ菌の数を調査しました。地点によって測定値に差が見られ、一部の付属室ではやや高い値が確認されるなど、空気環境にもばらつきがあることが分かりました。
  3. 表面汚染度測定(ルミテスター)
    専用の測定器(ルミテスター)を用いて、目には見えない表面の汚れを数値化しました。その結果、一部の地点で特に高い数値が検出され、汚染が特定の場所に集中していることがデータで裏付けられました。
  4. 報告書の作成・施工範囲の提示
    測定結果と現場の写真をもとに汚染範囲を地図のように可視化し、科学的な根拠に基づいた適切な施工範囲をご提案しました。どこを、なぜ施工する必要があるのかをご家族にご納得いただいたうえで、次のステップへ進みました。

施工の実施

  1. 除カビ・防カビ施工
    調査結果に基づき、住宅の広い範囲を対象に除カビ・防カビ施工を実施しました。主な施工範囲は延べ300㎡を超え、各居室だけでなく、廊下や収納、水まわり、階段など、生活動線全体が対象です。
  2. 施工後の表面清浄度検査(ルミテスター)
    施工完了後、清浄度を確認するため、住宅内の多数の地点で再度ルミテスターによる測定を行いました。すべての測定地点で施工前と比較して大幅に低い数値が確認され、「清潔」な状態になったことを客観的に証明しました。
  3. 報告書の提出
    調査結果から施工内容、そして施工後の検査結果まで、本プロジェクトの全工程を一つにまとめた最終報告書を提出しました。いつ、どこを、どのように対策し、結果どうなったのかを、一貫してご確認いただけるようにしています。

得られた結果

住宅内の汚染分布が数値によって可視化され、根拠に基づいた施工範囲の決定が実現しました。

生活動線全体を対象とした除カビ・防カビ施工により、見落としがちな箇所も含めた住環境の改善が完了しています。施工後の検査では、すべての測定地点で「清潔」を示す数値が確認され、客観的な安心材料が整いました。

また、調査から施工後までを一貫して記録した報告書により、対策の全容をいつでも確認できる状態となりました。施工漏れへのご懸念が解消され、ご家族が安心して生活できる環境が整っています。

 

今回案件で発揮できたハーツリッチの強み

1:科学的調査で汚染を数値化し、無駄のない最適な施工範囲を特定

ご相談いただいた当初、ご家族はカビの汚染範囲がまったく分からず、施工漏れや過剰な施工になってしまうのではないかというご懸念をお持ちでした。目視だけでは、その不安を解消することはできません。

そこで弊社は、まず浮遊菌検査やルミテスターによる表面汚染度測定といった科学的な調査を実施。これにより、目に見えない汚染の分布を正確に把握することができました。

その結果、「どこに」「どの程度の」汚染があるのかを客観的なデータに基づいてご提示し、ご家族に心からご納得いただいたうえで、必要十分な施工範囲を決定することができました。

2:生活動線全体を網羅する施工で、カビの再発リスクを徹底的に抑制

「一部分だけをきれいにしても、後から別の場所でカビが見つかるのではないか」という不安は、多くのお客様が抱える共通のお悩みです。そのご懸念を払拭するため、今回の施工では特定の居室だけでなく、生活動線全体を網羅するアプローチを取りました。

具体的には、各居室はもちろんのこと、日常的に行き来する廊下や階段、空気が滞留しやすい収納内部、湿気がこもりやすい水まわりまで、カビが繁殖しやすい環境を徹底的に対策しています。

住宅内のカビを包括的に除去することで、「見落とし」への不安を根本から解消し、ご家族が心から安心して生活できる環境を整えました。

3:調査から効果測定まで一括対応し、管理の手間と不安を解消

調査会社と施工会社を別々に手配し、それぞれと連絡を取り合うのは、ご依頼者にとって大きな負担となります。また、情報の連携がうまくいかず、適切な対策が講じられないリスクも考えられます。

本件では、弊社が唯一の窓口として、初回の調査から汚染範囲の特定、施工、そして施工後の効果測定までを一貫して担当しました。

これにより、ご家族の管理負担を大幅に軽減できただけでなく、プロジェクトの全容を1冊の報告書に集約。対策の全体像を明確に把握できる状態にしたことで、プロセスの透明性も確保できました。

4:複雑な関係者間の調整を代行し、円滑な意思決定を支援

今回は、最終的な意思決定者であるご家族と、日程調整などの実務を担う資産管理担当者様という、役割の異なる関係者が関わる案件でした。このような体制では、円滑なコミュニケーションがプロジェクト成功の鍵を握ります。

弊社は両者の間に立ち、いわば翻訳者のような役割を担いました。資産管理担当者様とはスケジュールや現場確認といった実務的な連携を密に行い、ご家族様へは専門的な調査結果を分かりやすくご説明し、判断に必要な情報を提供することに徹しました。

それぞれがご自身の役割に集中できる環境を整えることで、プロジェクト全体をスムーズに進行させることができました。

5:施工後の清浄度を数値で証明し、「確かな安心」を提供

「きれいになりました」という言葉だけでは、本当に住環境が改善されたのか、確信を持つことは難しいものです。私たちは、お客様に確かな安心感をお届けするため、施工後の状態を客観的な数値で示すことを大切にしています。

施工完了後、調査時と同じ地点で再度ルミテスターによる測定を実施。施工前の数値と比較する形でご報告し、すべての地点で汚染度が大幅に低下し、「清潔」な状態になったことを証明しました。

目に見える形で改善を示すことで、言葉だけではない「根拠のある安心」をご提供できたと考えています。

6:健康への影響を断定せず、専門家として誠実な情報を提供

ご家族の体調がご相談のきっかけであったため、カビと健康影響へのご関心は非常に高いものがありました。しかし、両者の因果関係を安易に断定することは、専門家として誠実な姿勢とは言えません。

そこで弊社の報告書では、直接的な因果関係には言及せず、あくまで「環境改善を進めることが望ましい」という環境衛生の専門家としての客観的な見解を記載するに留めました。

過度な期待や不安を煽ることなく、事実に基づいた情報をご提供することで、ご家族が冷静に状況を理解し、次の一歩を判断するための支援をさせていただきました。

代表 穂苅からのコメント

今回の事例のように、カビの汚染度が場所によって大きく異なる場合、目視だけで施工範囲を決めることは非常に困難です。弊社の強みである科学的な調査によって汚染状況を正確に「見える化」し、ご家族の皆様が抱える漠然とした不安を、根拠のある安心へと変えるお手伝いができたことを大変嬉しく思います。

ご家族が心から安心して過ごせる住環境を取り戻す。その瞬間に立ち会えることが、私たちの何よりの喜びです。

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