カビの教科書

ホテル物件のカビ取り会社の選び方|施工実績6,000件超の専門家が解説

ホテルに発生するカビのイメージ

ホテルの客室にカビが発生した際にまず考えるのは、「できるだけ早くカビ取りできる実績のある会社」を選び、売り止めによる損失を最小限に抑えたいということではないでしょうか。

しかし、その粒度で会社を選ぶと、売り止め期間が長引き、カビの再発を招くおそれがあります。

なぜなら、ホテルのカビ取りでは、施工の早さだけでなく、原因を正確に特定する調査力、施工後の安全性を客観的に示す力、さらに再発防止まで見据えた対応力など、総合的に高い水準が求められるからです。

ハーツリッチでは、これまで累計6,015件以上のカビ除去に携わり、ホテル客室に限っても累計2,000室以上の施工に対応してきました。

この経験から、総合力を備えた会社を選ぶには、明確な選定軸が欠かせません

実際、業界内には実績を誇張している会社も一定数存在します。悪質な会社を選ぶと、結果として施工の遅れやカビの再発を招き、ホテルの資産価値にまで影響を及ぼしかねません。

そこで本記事では、これまでの現場経験をもとに、ホテルのカビ取り業者を選ぶ際に確認すべき6つのポイントを解説します。

【ホテルのカビ取り業者を選ぶ6つのポイント】

  • 【大前提】(1)ホテル案件の実績が「本当に」ある会社を選ぶ
  • (2)「科学的根拠」に基づき、カビの発生原因を特定できる会社を選ぶ
  • (3)ISO基準に基づく「浮遊菌調査」を行う会社を選ぶ
  • (4)豊富な現場経験で手際よくカビ取りできる会社を選ぶ
  • (5)人体への安全性と除去力を両立させる薬剤技術がある会社を選ぶ
  • (6)客室内の物品まで施工する特殊除菌ができる会社を選ぶ

 

なお、6つはいずれも重要ですが、施工する客室数によって優先度がやや異なる点には注意が必要です。

一つ一つ、丁寧に解説してまいります。

 

1.ホテルのカビ取り会社選びは“施工する客室数”で選定ポイントの重要度が異なる

カビ取り会社を選ぶ前に、まず知っておいていただきたいことがあります。

会社選定ポイントの重要度は、カビ取りを「1室のみ行うか」「複数客室を同時に行うか」で異なるということです。

なぜなら、カビが発生している客室数によって、発生原因の深刻度も投下可能な予算感も異なるからです。

【客室数ごとの違い】

・複数客室でカビが発生している場合
原因は建物の構造(断熱・空調・漏水)にある可能性が高くなります。そのためコストはかかりますが、「科学的に原因を突き止め、再発を防ぐ」ための調査の重要性が高くなります。

・1室のみにおいてカビが発生している場合

複数の場合と比較して、カビの発生が、客室内での過ごし方や一時的な湿気のこもりなどの建築構造以外の要因によって生じる可能性が増えてきます。

確実に再発を防ぎたいのか、予算感を優先したいかにより、優先すべき項目が変わります。予算を優先して検査を簡易的に行うという選択肢もあります。


以上を踏まえ、ホテルのカビ取り会社選びにおける6つのポイントを解説します。

複数客室

1室

【大前提】

ホテル案件の実績が「本当に」ある会社を選ぶ


最重要


最重要

「科学的根拠」に基づき、カビの発生原因を特定できる会社を選ぶ

最重要

確実に再発防止

するなら重要

ISO基準に基づく「浮遊菌調査」を行う会社を選ぶ

最重要

確実に再発防止

するなら重要

豊富な現場経験で手際よくカビ取りできる会社を選ぶ


重要


重要

人体への安全性と除去力を両立させる薬剤技術がある会社を選ぶ


重要


重要

客室内の物品まで施工する特殊除菌ができる会社を選ぶ


重要


重要

 

それぞれ各選定ポイントについて、一つずつ解説していきます。

さらに建物全体を繋ぐ「空調ダクト」の除菌まで

対応できる会社はより心強い

必須の選定基準ではありませんが、建物全体を繋ぐ「空調ダクト」の除菌まで対応できるかどうかも、業者の技術力を見極めるひとつの明確な基準となります。

空調ダクトは、いわば「カビの胞子を全館にばらまくトンネル」のようなもの。そのため、この経路を断たなければカビが容易に再発しやすくなります。

ですが、天井裏のダクト網内部まで除菌するには、一般的なエアコン清掃などと比較し、極めて特殊で難易度が高い作業です。

ダクトを含めた空調システム全体のカビ取りまで任せられる会社であれば、ホテル全体の環境の改善が期待できます。

空調ダクト内のカビの発生状況の確認が可能か、またダクト内の除菌が必要な場合、対応可能かを確認しましょう。

ダクト内部まで一貫して任せられる業者であれば、再発防止の観点でもより望ましいといえます。

 

2.【大前提】ホテル案件の実績が「本当に」ある会社を選ぶ

まず最初に、その会社がホテル案件の実績を「本当に保有しているか」を確認しましょう。実は、業界内には実績を誇張する会社が一定数存在するからです。

サイトにカビ取りの実績件数で掲載されていても、それが正確な情報であるとは限りません。実際、私自身もそういった会社に遭遇したことがあります。

【実際に遭遇した実績の信頼性が欠ける例】

「設立間もない数名の会社なのに、数万件の実績がある」と謳っている

※仮に1万件を365日で対応するとしても1日約27件。冷静に計算すれば、あり得ない数字であることは明白です


仮に大規模ホテルのカビ取りを行うとした場合、実績のなさが能力不足により発覚し、施工スケジュールに営業が及ぶなど、トラブルにつながりかねません。

こういった会社を見極めるのに、専門的な知識は必要ありません。シンプルに「検討中の案件と同規模以上で、施工前後の写真が含まれる施工報告書を見せてほしい」と依頼しましょう

検討中の案件と同等または、より大規模な報告書を提示できる業者なら、確かな技術力があると判断して間違いありません。

【確認時のポイント】
・可能であればホテルの施工報告書の提示を依頼しましょう
より正確に、会社の実力を見極められるはずです

・報告書は何十件もチェックする必要はありません
同規模の事例が2,3個あれば十分な証明になります

  
この点を確認することで、依頼するべきではない会社を早期に候補から除外できます。 

 

3.「科学的根拠」に基づき、カビの発生原因を特定できる会社を選ぶ

次に重要なのは、「なぜカビが発生したのか」の根本原因について、建築と生物学の両方の知識をもとに科学的に説明が可能な根拠をもとに、特定できる会社を選定することです。

なぜならカビは、建物の構造と微生物の生態が組み合わさって発生するからです。原因を正確に特定するには、「建築学」と「微生物学」の両面からのアプローチが欠かせません

例えば、建築の知識が不足している場合、本来は建築物の構造的な問題(漏水や断熱不良など)が原因であるにもかかわらず、別の問題(空気の流れ、清掃不足など)と誤診してしまうケースがあります。

実際、私が壁内の含水率を計測した結果、原因が「漏水」だと判明した現場でも、事前調査を行ったリフォーム会社2社はいずれも「空気の滞留が原因」と誤って断定していました。

カビの発生原因を特定できる会社を見極めるには、以下の基準が有効です。

判断内容

判断基準

【必須】調査レポートのサンプルを提示してもらう

含水率や菌数などの計測データと、それに基づく論理的考察が記載されているか

【推奨】現場で調査を行う担当者が専門的な資格保有しているか聞く

カビや建物に関する資格を有しているか

例)1級建築施工管理技士または建築士の資格


業者を見極める参考として、私たちハーツリッチの調査プロセスをご紹介します。ご参考ください。

【ハーツリッチの原因調査例】

専用の機器で建材の水分量を測り、温度や期間などの情報もあわせて確認することで、カビの発生状況を把握します。

さらに、AIと周辺の古地図を活用し、その場所がかつて田んぼだったのか、地下水が通りやすい土地なのかといった土地の履歴も調査。地質的なリスクも踏まえながら、カビの発生原因を把握します。


ホテル客室でカビ再発による売り止めを確実に防ぎたいのであれば、必ず確認すべき点と言えるでしょう。

 

4.ISO基準に基づく「浮遊菌調査」を行う会社を選ぶ

次に、カビの原因調査において、ISOの規格に基づいた「浮遊菌検査」を行う会社を選ぶことも重要です。

※浮遊菌調査とは

部屋の空気を専用の機械で吸い取り、その空気の中にどれくらいカビの菌が漂っているかを調べる調査。病院や食品工場など、厳格な衛生管理を要する場所で採用されています。


なぜなら、ほとんどの会社が行う簡易的な検査には、法的な指標や基準値が存在しないからです。そのため、正確な原因特定や、カビ取り後の「空間が十分に安全なレベルに達したか」を客観的に証明するエビデンスとしては不十分です。

下記は、ISO基準の検査と簡易的な検査の違いです。

浮遊菌調査

落下菌検査

調査の手間

機材が必要

手間がかかる

簡易的で手軽

データの信頼性

高い

国家・ISOで採用

参考程度

証拠としての強さ

強い

報告書・裁判資料

に使える

弱い

向いているケース

・原因を正しく調査をしたい

・施主クレームや責任問題がある

・建築トラブルの証拠が必要

・裁判・仲裁・稟議資料に使う

・簡易的にカビの有無を確認

・日常管理のチェック

・参考データとして確認する


見極める際は「浮遊菌検査を実施していますか?」と直接尋ねるだけで十分です。

ハーツリッチでは浮遊菌調査にも対応しており、ホテルなど、対外的な説明が求められる場面でも活用できるようにしています。

原因を正確に特定し、トラブル解決の際に必要なエビデンスを重視するなら、依頼前に必ず確認してください。

 

5.豊富な現場経験で手際よくカビ取りできる会社を選ぶ

次に抑えておいてほしい点は、現場経験が豊富で、短期間で手際よく対応できる会社を選ぶことです。

理由はシンプルで、施工スピードがホテルの「客室の売り止め期間」を大きく左右するからです。

例えば、ワンフロアを売り止めし、複数客室のカビ取りを依頼する場合など、作業が長引くことにより大きな機会損失に繋がります。

実際にカビ取りに慣れているハーツリッチですと、他社の倍近い“1日10室程度”で施工を完了できるケースもあります。

会社の実力を見極めるには、以下の質問を直接確認しましょう。

【確認ポイント】

過去に大型案件(ホテル)でのカビ取り実績はありますか?

・どれくらいの広さをどの程度の期間で施工できますか?

・60平米の客室のカビ取りは最短何日で対応可能ですか?


また、大規模案件において、全国から現場経験が豊富な作業員を迅速に収集できる動員力も、納期管理の鍵となります。

現場を熟知し、他工事にも影響を与えないスピード感ある会社は、ホテルの早期営業再開に大きく寄与します。

 

6.人体への安全性と除去力を両立させる薬剤技術がある会社を選ぶ

また他に、「人体への安全性」と「カビの除去力」を高い次元で両立できる「薬剤技術」があるかどうかも、非常に重要なポイントです。

なぜなら、不特定多数の人がサービスとして利用するホテルでは、まず薬剤の安全性が極めて重要だからです。さらに、現場の多様な素材に合わせて薬剤を調合しながら、十分な洗浄力を維持する高度な薬剤技術が不可欠となります。

例えば、強すぎる薬剤は建材を傷めるだけでなく、宿泊しているお客様の健康被害につながるリスクがあります。一方で、薬剤が弱すぎればカビは再発し、結果としてホテルの資産価値を損なう原因になります。

確認すべきポイントは以下の2点です。

確認項目

詳細

【人体への安全性】
医療・食品レベルの基準を満たすか

厳格な衛生基準を満たした薬剤(銅イオンコーティング等)なら、赤ちゃんや高齢者も宿泊できる安全性を担保できます

【多機能性】

防カビ・防汚・消臭機能を持つか

防汚・消臭機能も兼ね備えた特許技術を持つ薬剤であれば、単なるカビ取りに留まらず、カビの再発防止や臭いの発生抑制にも繋がります。

例)コバリンなど


例えばハーツリッチでは、下記のような工夫を行っています。

【ハーツリッチの薬剤技術例】

さまざまな薬剤の濃度や配合バランスを独自に調整しています。さらに、SDS(安全データシート)に基づいて安全性を管理しながら、効果を最大化した薬剤をオリジナルで調合。市販品と比較すると、約60倍ほどの効果があります。かつ、安全性も十分に担保し、結果的に再発率5%という高い成果を得ています。


これは、生物学の知識や現場経験に裏打ちされた薬剤技術と、安全性への配慮があってこそ実現できるものです。

ホテルの資産価値を左右する重要なポイントでもあるため、必ず確認しておきましょう。

 

7.客室内の物品まで施工する特殊除菌ができる会社を選ぶ

最後に、客室内の書籍や家具、衣類などの「物品」に発生したカビまで対応できる、特殊除菌の体制があるかどうかを確認しましょう。

カビは壁や天井などの建物だけでなく、室内にある家具・衣類・書籍・美術品などの物品にも発生・付着します。

そのため、建物だけ施工をしても、これらの物品に菌が残っていれば、空気中に胞子が再び拡散し、カビが再発する可能性があるからです。

信頼できる会社は、家具、衣類、書籍、美術品などに付着したカビに対して、専用設備を用いて除菌できる体制を整えています。

例えばホテルでは、客室内の備品だけでも数千点、施設全体では10万点規模になることもあります。

そのため、カビが発生した物品をすべて現場で処理するのは現実的ではありません。書籍や家具、衣類などをいったん自社工場や専用施設に運び、そこで除菌・洗浄してから戻す、などの特殊除菌の対応ができるかどうかが重要となります。

 

業者を見極める際は、次の点を確認しましょう。

【確認時のポイント】
・家具・衣類・書籍など「物品」へのカビ対策に対応できる専門施設(滅菌庫など)を備えている

・繊細な素材を傷めず、部屋にある物品を適切に除菌・洗浄できる

・処理後に、物品を再び使用できる状態で戻せる体制が整っている


ハーツリッチでも、専用工場で滅菌・ふき取り・消臭・防カビコーティングを行う体制を整え、数千点単位の大型案件にも対応することができます。

こうした体制が整っているかどうかは、カビの再発を防ぎ、問題を根本から改善するうえで非常に重要です。事前にしっかり確認しておきましょう。

8.まとめ

ホテルのカビ取りを依頼する業者を選ぶうえで、押さえておきたいポイントをご紹介しました。

最後に、重要な6つのポイントを改めて整理します。

  • 【大前提】(1)ホテル案件の実績が「本当に」ある会社を選ぶ
  • (2)「科学的根拠」に基づき、カビの発生原因を特定できる会社を選ぶ
  • (3)ISO基準に基づく「浮遊菌調査」を行う会社を選ぶ
  • (4)豊富な現場経験で手際よくカビ取りできる会社を選ぶ
  • (5)人体への安全性と除去力を両立させる薬剤技術がある会社を選ぶ
  • (6)客室内の物品まで施工する特殊除菌ができる会社を選ぶ

 

ホテルのカビ取りでは、施工中の売り止めによる損失をできる限り抑えながら、カビを適切に除去し、再発を防ぐための的確な対応が求められます。

だからこそ、今回ご紹介した6つのポイントを踏まえ、再発防止まで見据えた対応ができる業者を選ぶことが大切です。

本記事が、ホテルの損失を抑えながら、安心して任せられるカビ取り業者を見極めるための参考になれば幸いです。

 

最後に、私たちハーツリッチは、累計施工実績6,015件、ホテルの客室施工に限っても累計2,000室以上の施工実績がございます。

ハーツリッチのサービス内容や強みについては別記事で詳しく紹介していますので、よろしければあわせてご覧ください。

ホテル物件のカビ取りにおけるハーツリッチの強み

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