カビの教科書

床材別のカビ取り方法|クッションフロア・敷き込みカーペット・フローリングの対処法

床にカビが生えたときは、まず「どの床材に発生しているのか」を確認することが大切です。

フローリング、クッションフロア、敷き込みカーペットでは、適した掃除方法や乾かし方、張り替えを検討すべきタイミングが異なります。
例えば、フローリングは水分や強い洗浄剤で傷みやすく、クッションフロアや敷き込みカーペットは、表面だけ掃除しても裏側に湿気やカビが残ることがあります。

そのため、床のカビは「とりあえず掃除する」のではなく、床材に合った方法で安全に対処することが重要です。

この記事では、床材別の対処法や自分で掃除できるかどうかの判断基準、再発を防ぐための湿気対策について解説します。
床材を傷めないためにも、それぞれの特徴や適した対処法を確認したうえで対処しましょう。

この記事でわかること

・床材ごとの対処可否の判断
・クッションフロアのカビ取り方法
・敷き込みカーペットのカビ取り方法
・フローリングで注意したい症状
・床のカビを防ぐ湿気対策

 

目次

1. 床のカビを見つけたときの確認ポイントとNG行動

床にカビを見つけたときは、すぐに掃除したくなるかもしれません。
しかし、最初の対応を間違えると、カビの胞子を室内に広げたり、床材を傷めたりする原因になります。

まずは、最初に確認すべきこと避けたい行動を知っておきましょう。

 

1-1. 範囲・床材・湿気の原因を確認する

床にカビを見つけたら、まず発生している場所や広がり方を確認しましょう。
家具の下やマットの裏まで広がっていないか、水漏れや結露が続いていないかを見ることが大切です。

また、フローリング、クッションフロア、敷き込みカーペットなど、床材によって適した対処法は異なります
カビの範囲と湿気の原因を確認したうえで、床材に合った方法を選びましょう。

 

1-2. 掃除機で吸わない

床にカビを見つけても、家庭用掃除機で直接吸い取るのは避けましょう。

掃除機の排気によって、カビの胞子が室内に広がるおそれがあります。
壁や家具など別の場所に胞子が付着すると、再発の原因になることもあります。

床のカビは、掃除機ではなく拭き取りを基本にし、作業後はしっかり乾燥させましょう。

 

1-3. 強くこすらない

床のカビを強くこすると、床材の表面を傷めたり、カビを周囲に広げたりすることがあります。
特にフローリングやクッションフロアは、摩擦や強い洗浄剤で変色・傷みが出やすいため注意が必要です。

黒ずみが落ちない場合や床材を傷めそうな場合は、無理に削ったりこすったりせず、床材に合った方法で慎重に対処しましょう。

カビ汚染度調査・ガス滅菌・カビ取りをご検討の方はこちらからお問い合わせください。

 

2. 床材別の対処判断ポイント

床のカビは、床材やカビの広がり方によって、自分で対処できる場合専門業者に相談したほうがよい場合があります。
同じ黒ずみに見えても、表面だけの軽度なカビなのか、内部まで進行しているのか、カビ以外の変色なのかで対応は変わります。

まずは、現在の状態がどれに近いか確認してみましょう。

床材

自分で対処できる可能性

注意点

フローリング

軽度なら可能

水分・強い洗浄剤で変色や反りが起こることがある

クッションフロア

表面なら可能

裏側や接着面にカビが広がっていることがある

敷き込みカーペット

状況次第

裏側や下地まで広がると張り替えが必要になることも

畳などその他の床材

素材による

水分を含みやすく、再発しやすい

 

2-1. フローリングは軽度なら応急処置できることがある

フローリングは、白っぽいカビや表面に軽く付着したカビであれば、応急処置できることがあります。
一方で、黒ずみが落ちない、木目に沿って黒ずんでいる、床が浮く・ブカブカする場合は、内部まで進行している可能性があります。

無理に強い洗浄剤を使ったり、強くこすったりすると、ワックスの剥がれや塗装へのダメージにつながることがあります。
黒ずみや床の浮きがある場合は、無理に対処せず、状態を確認しながら慎重に対応しましょう。

 

2-2. クッションフロアは裏側も確認する

クッションフロアは水に強い素材ですが、裏側や接着部分に湿気が溜まりやすいという特徴があります。
そのため、表面だけ掃除しても、内部にカビが残っているケースがあります。

特に、以下のような状態は注意が必要です。

  • 端が浮いている
  • 継ぎ目が黒い
  • 歩くとフワフワする
  • 臭いが強い

また、洗面所・脱衣所・トイレなど、水回りでは床材の裏側まで湿気が回っていることがあります。
何度掃除しても再発する場合は、表面だけでなく裏側まで確認することが大切です。

 

2-3. 敷き込みカーペットは裏側と下地まで確認する

敷き込みカーペットは繊維でできているため、湿気や汚れを吸収しやすい床材です。
表面は乾いているように見えても、繊維の奥や裏側、下地に湿気が残っていることがあります。

特に、結露しやすい窓際、加湿器の周辺、家具の下などは湿気がこもりやすく、カーペットの裏側までカビが広がることがあります。
表面を掃除しても臭いが残る場合や、黒ずみが広範囲にある場合は、下地側まで確認することが大切です。

 

2-4. 畳などその他の床材は素材に合った方法を選ぶ

畳など、水分を吸いやすい床材は、表面だけ掃除しても内部に湿気が残りやすいという特徴があります。

また、素材によってはエタノールや洗剤で変色することもあります。
無理に大量の水分を使うと悪化するケースもあるため、素材に合った方法を選ぶことが大切です。

黒ずみが広範囲にある場合や、臭いが強い場合は、無理に掃除を続けず、カビ取り業者への相談も検討しましょう。

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3. クッションフロアのカビ対処法

クッションフロアは掃除しやすい床材ですが、継ぎ目や端から湿気が入り込むと、裏側にカビが広がることがあります。
この章では、表面のカビ取り方法と、裏側や下地まで確認すべきケースについて解説します。

 

3-1. クッションフロアのカビ取り手順

黒ずみが軽度で、表面にだけ発生しているようであれば、自分で除去できる場合があります。
作業前に表面の汚れを落とし、最後に水分を残さないようしっかり乾燥させることが大切です。

 

用意するもの

  • 消毒用エタノール
  • 中性洗剤
  • 雑巾
  • マスク
  • ゴム手袋

 

ドーバー パストリーゼ77

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出典:Amazon

 

カビ取り手順

 

① 表面の汚れを拭き取る

固く絞った雑巾で、クッションフロア表面のホコリや皮脂汚れを拭き取ります。

 

② 中性洗剤でやさしく拭く

中性洗剤をカビや汚れがある部分に軽く吹きかけ、雑巾でやさしく拭き取ります。

 

③ 洗剤を拭き取る

固く絞った雑巾で洗剤を拭き取ったあと、乾いた布で水分をしっかり取り除きます。

 

④ エタノールでカビ部分を拭く

消毒用エタノールをカビがあった部分に軽く吹きかけます。
その後、乾いた布でやさしく拭き取りましょう。

 

⑤ 換気しながらしっかり乾燥させる

最後に、換気や送風を行いながら十分に乾燥させます。
水分が残ると再発の原因になるため、継ぎ目や端の周辺まで乾かすようにしましょう。

 

3-2. 継ぎ目・端・裏側のカビに注意する

クッションフロアは、表面がきれいに見えても、裏側や接着面でカビが広がっていることがあります。

特に、以下のような状態は注意が必要です。

  • 端が浮いている
  • 継ぎ目が黒い
  • 歩くとフワフワする

このような状態では、床材の下に湿気が入り込んでいる可能性があり、表面だけ掃除しても改善しないことがあります。
無理に拭き取りを続けるのではなく、裏側や下地の状態を確認することが大切です。

 

3-3. 浮き・臭い・再発がある場合は張り替えを検討する

次のような場合は、部分補修や張り替えを検討したほうがよいことがあります。

  • 黒ずみが取れない
  • 臭いが強い
  • 何度掃除しても再発する
  • 接着剤が剥がれている
  • 広範囲に湿気が回っている

内部にカビが残ったまま張り替えると再発することがあるため、張り替え前にカビをしっかり除去しておくことが大切です。

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4. 敷き込みカーペットのカビ対処法

敷き込みカーペットは湿気を含みやすく、表面だけでなく繊維の奥や下地にカビが広がることがあります。
軽度であれば応急処置できる場合もありますが、臭い・湿り気・広範囲の黒ずみがある場合は、下地側まで確認することが大切です。

 

4-1. 敷き込みカーペットのカビ取り手順

表面に軽くカビが付いている程度であれば、応急処置できる場合があります。
ただし、濡らしすぎると内部に湿気が残るため、少量で拭き取り、しっかり乾燥させましょう。

 

用意するもの

  • 消毒用エタノール
  • 扇風機・サーキュレーターなど
  • マスク
  • ゴム手袋

 

カビ取り手順

 

① エタノールを含ませた布で拭き取る

消毒用エタノールを布に含ませ、カビ部分を押さえるようにやさしく拭き取ります。

 

② 乾いた布で水分を吸い取る

拭き取ったあとは、乾いた布で水分をしっかり吸い取ります。

 

③ 換気しながらしっかり乾燥させる

作業後は、窓を開けるなどして換気しながら、しっかり乾燥させます。
必要に応じて、扇風機やサーキュレーターなども活用してください。

 

4-2. 下地までカビが広がっていないか確認する

敷き込みカーペットは裏側を確認しにくく、表面だけでは内部の湿気に気付きにくい床材です。
特に、窓際・結露しやすい場所・加湿器の周辺・家具の下は湿気が溜まりやすく、裏側や下地までカビが広がることがあります。

表面を掃除しても臭いが残る場合や、踏んだときに湿った感触がある場合は、下地側の状態も確認しましょう。

 

4-3. 臭いや再発がある場合は張り替えも検討する

黒ずみが落ちない、臭いが強い、再発を繰り返す場合は、内部や下地まで湿気が回っている可能性があります。
残った黒ずみや色素を落とそうとして市販の漂白剤を使うと、色落ちや繊維劣化につながることがあります。

表面だけの掃除で改善しない場合は、無理に落とそうとせず、交換や張り替えも検討しましょう。

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5. フローリングのカビは慎重に対処する

フローリングは水分や強い洗浄成分で傷みやすいため、カビの状態に合わせて慎重に対処する必要があります。
ここでは、軽い表面カビの対処法と、黒カビが発生している場合の注意点について解説します。

 

5-1. 軽度の表面カビはエタノールで拭き取れる場合がある

フローリングの表面に白っぽいカビが軽く付着している程度であれば、消毒用エタノールで拭き取れる場合があります。
ただし、フローリングは水分や強い洗浄成分の影響を受けやすく、カビの種類や進行度によっては、表面を拭いただけでは改善しないこともあります。

黒ずみがある場合は、カビではなく灰汁汚染やワックスの劣化などで黒く見えているケースもあります。
無理にこすったり、塩素系カビ取り剤を使ったりせず、まずは黒ずみの原因や床材の状態を確認しましょう。

■関連記事■フローリングのカビ取り完全ガイド|黒カビが落ちない原因と正しい対処法・予防策

 

5-2. 黒カビは色素や内部への進行に注意する

当社に寄せられるフローリングのカビ相談では、黒カビに関するものが多くあります。
黒カビは、消毒用エタノールで表面を殺菌できても色素が残ることがあり、内部まで進行している場合は表面的な処理だけでは取りきれないことがあります。

市販のカビ取り剤は成分によって床材を傷めるおそれがあるため、当社ではフローリングにも使いやすいタイプのカビ取り剤をご案内しています。

当社のカビ取り剤には、以下のような特徴があります。

  • 食品添加物由来で分解されやすい
  • 毒性の強い成分を含まない
  • 小さなお子様やペットのいるご家庭でも比較的使いやすい
  • カビの除去と同時に防カビ処理まで対応できる

再発防止まで考える場合は、カビを落とすだけでなく、床材の状態やカビの進行度に合った方法を選ぶことが大切です。

また、黒ずみが深く残っている場合や、床材の内部まで影響が及んでいる可能性がある場合は、部分補修やリフォームが必要になることもあります。
そのため、自己判断で無理に作業を続けず、まずは専門業者に状態を確認してもらうことをおすすめします。

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6. 床にカビが生える原因と再発を防ぐ対策

床のカビは、一度取り除いても、湿気が溜まりやすい環境のままだと再発しやすくなります。
再発を防ぐために、日々の生活では以下の対策を取り入れましょう。

 

 

6-1. 湿度を管理して床付近に湿気を溜めない

カビは湿度が高い環境で発生しやすくなります。
除湿機やエアコン、サーキュレーターなどを活用し、室内湿度は60%以下を目安に管理しましょう。

湿度計で確認しながら、床付近に湿気が溜まらないようにすることが大切です。

タニタ 温湿度計

タニタ 温湿度計

出典: Amazon

 

6-2. 水濡れ・結露はすぐに拭き取る

床に水分が残ると、カビが発生しやすくなります。
洗面所、キッチン、窓際、観葉植物周辺は、床が濡れやすい場所です。

水分を見つけた場合は、できるだけ早く拭き取り、しっかり乾燥させましょう。

 

6-3. 布団やマットを敷きっぱなしにしない

床のカビ相談で多いのが、布団やマットの下に発生するカビです。
布団やマットを敷きっぱなしにすると、床との間に湿気が溜まりやすくなります。

布団は毎日上げる、マットは定期的にめくって乾かすなど、床との間に空気を通す工夫をしましょう。

 

6-4. 家具下の通気を確保する

大型家具の下や裏側は、空気が滞留しやすく、気付かないうちにカビが発生することがあります。
特に、壁に密着している家具や床との隙間がない家具は注意が必要です。

家具と壁に少し隙間を空ける、脚付き家具を選ぶ、定期的に家具を動かして確認するなど、空気が通る状態を作りましょう。

 

6-5. ホコリ・皮脂・髪の毛などの栄養源を溜めない

カビは、ホコリ・髪の毛・皮脂などを栄養源にします。
家具下、ベッド下、部屋の隅、敷き込みカーペットの繊維内部には、汚れが溜まりやすくなります。

定期的に掃除を行い、湿気と汚れを一緒に溜めないようにしましょう。

 

6-6. 観葉植物まわりの湿気を溜めない

観葉植物の周辺は、水やりや受け皿の水によって湿気が溜まりやすい場所です。

鉢の下に水が残っていないか確認し、受け皿の水はこまめに捨てましょう。
床との間に通気を確保し、濡れた状態が続かないようにすることが大切です。

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7. 床のカビに関するQ&A

床のカビについては、「これって本当にカビ?」「自分で掃除して大丈夫?」など、判断に迷うケースも少なくありません。
ここでは、床のカビに関してよくある質問をまとめて紹介します。

 

7-1. 床の黒ずみはすべてカビ?

必ずしもカビとは限りません
フローリングではワックスの劣化や水分による変色、クッションフロアや敷き込みカーペットでは裏側のカビや汚れが黒ずみに見えることがあります。

黒ずみをすべてカビと決めつけず、床材や発生場所を確認したうえで判断しましょう。

 

7-2. 床のカビに塩素系漂白剤は使っていい?

フローリングや敷き込みカーペットには、変色や素材劣化のリスクがあるため基本的におすすめできません。

クッションフロアでは使える場合もありますが、色落ちや継ぎ目からの染み込みに注意が必要です。
使用する場合は、目立たない場所で試し、他の洗剤と混ぜず、換気・保護具を徹底して短時間で行いましょう。

 

7-3. カビ取り後に再発するのはなぜ?

再発する主な原因は、湿気が残っていることや、裏側・下地にカビが残っていることです。
布団の敷きっぱなし、家具裏の通気不足、結露、床を濡れたまま放置することなどが続くと再発しやすいため、カビを除去するだけでなく湿気を溜めない環境づくりまで行いましょう。

 

7-4. 賃貸住宅の床にカビが生えた場合は?

賃貸住宅では、自己判断で強い洗浄剤を使ったり床材を削ったりすると、原状回復トラブルにつながることがあります。
広範囲のカビ、床の浮き、強い臭い、水漏れの可能性がある場合は、まず管理会社や大家へ相談しましょう。

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8. まとめ

今回は、床材別のカビ対処法と、再発を防ぐための対策について解説しました。
床のカビは、フローリング、クッションフロア、敷き込みカーペットなど、床材によって適切な対処法が異なります。

表面だけの軽度のカビであれば、自分で対処できる場合もあります。
クッションフロアの場合は、以下の流れで作業しましょう。

敷き込みカーペットの場合は、濡らしすぎに注意しながら、以下の流れで応急処置します。

フローリングは、軽い表面のカビであれば消毒用エタノールで拭き取れることがあります。
ただし、黒ずみ・床の浮き・再発がある場合は内部まで進行している可能性があるため、無理に対処せず、専門家への相談も検討しましょう。

また、再発を防ぐためには、以下の対策が重要です。

床のカビは、除去するだけでなく、湿気の原因を見直すことが再発防止につながります。
床材に合った方法で無理なく対処し、再発を防ぐ環境づくりまで行いましょう。

 

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