施工事例

【東京都】学校施設におけるパイプ椅子・収納庫の除カビ・防カビ事例

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施工情報

作業内容
パイプ椅子・収納庫の除カビ防カビ
作業人数
作業時間
2日間
作業面積
作業費

学校施設では、備品の使用状況や保管環境によって湿気や埃がたまり、カビが発生しやすいことがあります。
特に椅子や収納庫などの備品類は、見た目では気づきにくく、衛生環境に影響している場合もあります。

今回、備品の衛生状態に関するご相談を受け、ハーツリッチ株式会社(ハーツクリーン事業部)がパイプ椅子および収納庫を対象に除カビ・防カビ対応を行いました。

 

1. 作業前の状況確認

本作業に先立ち、対象となるパイプ椅子および収納庫について、目視確認菌数検査を行い、衛生状態を客観的に把握しました。

 

1-1. 目視による状態確認

収納庫内部には、カビの栄養源となりやすい埃の堆積が確認されました。
また、パイプ椅子の座面や表面には、白い斑点状の汚れが見られ、カビの付着が疑われる状態でした。

 

1-2. 菌数検査の実施および結果

目視確認に加え、衛生状態を数値で把握するため、パイプ椅子および収納庫について菌数検査(CFU/10cm²)を実施しました。
本検査における判定基準は以下のとおりです。

菌数(CFU/10cm²) 判定
1〜500 清潔
501〜3,000 注意
3,001以上 汚染

菌数検査を行った結果、以下の数値が確認されました。

収納庫・パイプ椅子ともに、清潔とされる基準値(500/10cm²)を大きく上回る数値が検出されました。
この結果から、衛生環境の改善が必要な状態であると判断し、除カビ・防カビ作業を実施することとしました。

 

2. 対応方針および作業内容

続いて、実際に行った作業の流れについて説明します。
パイプ椅子および収納庫を対象に、どのような手順で対応を進めたのかを、工程ごとに整理して示します。

 

2-1. 埃除去

 

まず、収納庫内および周辺に堆積していた埃を、掃除機やブラシ等を用いて丁寧に除去しました。
埃はカビの栄養源となりやすく、これを残した状態では後工程の効果が十分に発揮されないため、本作業では最初の工程として位置づけています。

 

2-2. 除カビ処理

続いて、パイプ椅子および収納庫に対して除カビ処理を行いました。

パイプ椅子については、座面やフレーム部を中心に拭き取りによる処理を行い、直接手が触れる可能性の高い箇所を重点的に対応しています。
収納庫については、内部まで噴霧および拭き取りを行い、全体の衛生状態を整えました。

 

2-3. 乾燥工程

除カビ処理後は、十分な乾燥時間を確保し、湿気が残らない状態に整えました。
湿気はカビの再発要因となるため、この工程は処置後の環境を安定させるうえで重要となります。

 

2-4. 防カビ処理

仕上げとして、防カビ処理を実施しました。
これにより、作業後の状態を維持しやすい環境を整え、カビの再発リスクを抑えることを目的としています。

 

3. 作業後の結果

作業を終え、収納庫およびパイプ椅子は以下のような状態となりました。

あわせて、作業後に再度菌数検査を実施し、収納庫およびパイプ椅子の衛生状態を確認しました。

対象 作業前 作業後
収納庫 8,649 248
パイプ椅子 10,616 117

再検査の結果、収納庫・パイプ椅子ともに、作業前と比較して菌数が大きく低下していることが確認されました。
いずれも清潔とされる基準値(500/10cm²)を下回る数値となっており、作業によって衛生状態が改善されました。

 

4. 再発防止のポイント

同様の状態を再発させないためには、作業後の管理や日常的な運用が重要です。
特に収納庫や備品類は、保管環境によって湿気がこもりやすいため、以下の点に注意することが望まれます。

  • 定期的な換気
    収納庫内に湿気が滞留しないよう、定期的に換気を行う。
  • 乾燥状態での収納
    備品(椅子など)は、使用後に十分乾いた状態で収納する。
  • 定期清掃の習慣化
    埃はカビの栄養源になりやすいため、掃除機がけや拭き取りを継続的に行う。
  • 除湿対策の検討
    長期間保管する場合は、除湿剤の設置や送風による空気循環を併用する。

これらの管理を継続することで、作業後の衛生状態を維持しやすくなり、カビの再発リスクを抑えることにつながります。

 

5. まとめ

今回の対応では、パイプ椅子および収納庫を対象に、除カビ・防カビ作業を実施し、作業後の菌数検査においてすべての測定箇所で基準値を下回る数値が確認されました。
数値の変化からも、作業によって衛生状態が改善されていることが確認されています。

ハーツリッチ株式会社(ハーツクリーン事業部)では、建物や利用環境の特性を踏まえ、目視確認と数値測定を組み合わせたカビ対策を行っています。
除去作業だけでなく、環境条件を踏まえた対応により、再発しにくい状態づくりを重視しています。

カビに関してお困りの際は、お気軽にご相談ください。

他社では断られた内容、諦めていた内容、諦めず一度弊社までご相談ください。

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