室内や建物の木部に発生するカビは、見た目だけでなく、においや衛生面の不安にもつながります。
今回、神奈川県内の建物で木部にカビの発生が確認されたため、ハーツリッチ株式会社(ハーツクリーン事業部)が除カビ施工および防カビ処理を実施しました。
施工後は菌数測定も行い、目視だけに頼らず、数値でも仕上がりを確認しています。
1. 施工の目的と方針

本施工では、木部に発生したカビへの対応として、見た目の改善だけで終わらせず、再発しにくい状態に整えることを重視しました。
木部は素材の特性上、表面を拭き取るだけでは十分に除去できないケースがあり、条件によっては再発につながることもあります。
そのため今回は、対象部位の状態に合わせて 「除カビ → 乾燥 → 防カビ」 の工程で進める方針としました。
2. 現場での除カビ作業
現場では、木部の状態に合わせて、以下の手順で施工を実施しました。
① 養生(保護・飛散対策)

周辺設備や部材を保護し、除カビ・防カビ作業時に薬剤が付着・飛散しないよう、必要な箇所に養生を施しました。
② 除カビ作業


専用の除カビ剤を使用し、カビが確認された箇所の除去を行いました。
広い面積には噴霧器を使用し、細部や入り組んだ箇所については刷毛を用いるなど、部位ごとに作業方法を使い分けて施工しています。
③ 乾燥
除カビ後は、次工程である防カビ処理の効果を安定させるため、十分な乾燥を行いました。
木部に水分や湿気が残らない状態に整えています。
④ 防カビ処理
仕上げとして、防カビ処理を施しました。
木部表面に防カビ処理を行うことで、カビが再発しにくい状態に整えています。
3. 施工前後の比較(Before / After)
施工前後の変化が分かるよう、木部の写真を掲載します。
梁や接合部など、代表的な箇所を中心に施工前後の写真をまとめました。

施工後は、黒ずみが目立ちにくい状態になっています。
4. 施工後の菌数検査結果
施工後の環境を客観的に確認するため、対象箇所の菌数測定を実施しました。
測定は、専用の測定機器を用い、一定面積から菌(微生物)を採取して数値化しています。
4-1. 菌数測定の判定基準
菌数は「CFU(コロニー形成単位)」という単位で表され、数値が高いほど微生物の存在量が多いことを示します。
一般的な評価基準は以下のとおりです。
| 菌数(CFU/100cm²) | 判定 |
|---|---|
| 1〜500 | 清潔 |
| 501〜3,000 | 注意 |
| 3,001以上 | 汚染 |
4-2. 測定結果と評価
施工後の菌数検査では、壁・天井の計10点を測定し、すべて「清潔」判定であることを確認しました。

| 測定箇所 | 施工後の菌数 | 評価 |
|---|---|---|
| 壁① | 19 | 清潔 |
| 壁② | 5 | 清潔 |
| 壁③ | 7 | 清潔 |
| 壁④ | 8 | 清潔 |
| 天井⑤ | 10 | 清潔 |
| 壁⑥ | 13 | 清潔 |
| 壁⑦ | 22 | 清潔 |
| 壁⑧ | 19 | 清潔 |
| 天井⑨ | 14 | 清潔 |
| 天井⑩ | 19 | 清潔 |
測定値はすべて5〜22の範囲で、いずれも清潔基準(500以下)を大きく下回る結果でした。
目視での改善に加え、数値でも状態を確認できたことで、施工後の仕上がりをより客観的に評価しています。
5. 今後の維持管理ポイント
施工後の状態をできるだけ長く維持するためには、日常的な湿気管理と換気が重要です。
カビは湿度が高い環境で活動しやすいため、空気が滞留しないようにすることが基本になります。
まず、室内や小屋裏を長時間閉め切らず、定期的に換気を行って空気を動かしてください。
あわせて、結露が出やすい場所は早めに拭き取り、乾燥させることで湿気の滞留を防ぎます。
また、雨水の侵入や配管まわりの漏れなど、局所的な湿りが生じると再発のきっかけになることがあります。
異常がないかを定期的に点検し、気になる点があれば早めに対処することをおすすめします。
6. 木部のカビを根本から解決するには

建物の木部に発生するカビは、単なる表面の汚れではなく、建物内部の湿度や通気の偏りなど、複合的な要因によって発生します。
市販の洗浄剤や一時的な清掃では、表面のカビを落とせても根の部分や微細な胞子までは除去できず、再発を繰り返すケースが多く見られます。
根本的な解決には、建物の構造や素材を正確に把握し、環境に応じた施工を行う専門的な対応が欠かせません。
木部・室内のカビやにおいでお困りの場合は、ハーツリッチ株式会社(ハーツクリーン事業部)までお気軽にご相談ください。
7. まとめ
今回の施工では、神奈川県内の建物で、木部の除カビ・乾燥・防カビ処理を実施しました。
施工後の菌数検査では、各測定箇所が清潔基準である500以下を大きく下回る結果を確認しています。
カビは、見える部分を落として終わりではなく、再発しにくい状態に整えることが重要です。
今後もハーツリッチ株式会社(ハーツクリーン事業部)は、安心して過ごせる室内環境づくりに取り組んでまいります。
